Halkhabar : カトマンドゥの日々

ネパールで聞いた、見た、感じたこと。(2008.4〜日本から)

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変革を求めるネパールの女性たち - Working Women Journalists(WWJ)

ネパールは2006年4月の第二次民主化運動を経て世俗国家に転換したものの、それまで国教だったヒンドゥー教を国民の約8割が信仰する、実質のヒンドゥー国家です。ヒンドゥー規範に基づくカースト制度と家父長制が長く女性開発の阻害要因となってきました。この数十年、開発政策の下で女性の教育や保健医療の状況は向上しましたが、依然としてカースト・ジェンダー・地域間の格差は縮まらず、開発の恩恵も特定のグループに偏っているのが現状です。また、未だに政治参加やフォーマルセクターにおける経済活動・非農業分野で就業できる女性の数は非常に限られています。非農業分野においてもレンガ工場など劣悪な環境の下で、違法に低賃金・長時間労働を強いられるのが現状です。女性に不平等な法律も残っているために財産相続が制限されており、賃金格差など労働待遇におけるジェンダー格差も依然として残っています。

ネパール女性の社会経済状況は南アジア諸国の中でも厳しいとはいえ、1990年の第一次民主化以降、様々な立場の女性たちが声を上げるようになってきました。「ワーキング・ウィメン・ジャーナリスト(WWJ) http://www.wwjnepal.com/ 」を結成したサンギタ・ラマさん(39歳)もその一人。サンギタさんは大手雑誌社勤務を経て、現在はフリーで活躍中。ネパールの新聞、雑誌、放送業界の意思決定機関はほぼ全員男性が占めており、報道内容にも女性の視点が反映されているとは言い難い状況です。また、職場のセクハラも少なくないにも拘わらず、ネパールではセクハラを禁じる法律もありません。

このような状況の下、2006年にサンギタさんは女性記者たちに呼びかけてWWJを設立し、女性が抱える課題を社会に提起し、メディアにおける男女平等を推進することを求めています。現在メディアの意思決定機関における女性の地位向上、提言活動、情報発信、女性記者の能力向上・ネットワーキングを実施しています。「この社会はどこを見ても男中心。どんなに外国から援助が来たって、社会構造を変えない限りいつまでたっても女性は抑圧されるばかりです」とサンギタさんは力強く語ります。人身売買のサバイバーやダリット(被差別カースト)の運動を積極的に紹介し、これまで社会から排除されてきたマイノリティの女性たちの声を社会に届けています。

2007年11月にマオイストの武装闘争は和平協定をもって終結し、2008年4月には新生ネパール建設のための制憲議会選挙が実施されました。数多くの女性社会活動家も左派政党から立候補していました。社会変革への道を模索しながら歩み始めたネパール。そこで立ち上がる女性たちは、私に勇気と希望を与えてくれました。

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