週末は函館で競馬を見てきた。雨模様が残念だったが、子どものころから親しんだスタンドも今年限りで建て替えられるかと思うと感慨深かった。
馬券のほうは予想の結果どおりいまいち。薄暮の最終までにだいぶやられ、最終でかろうじて3連単を引っ掛けて最小限の傷で生還した。もし3着に新人三浦皇成の馬がつっこんでくれなかったら大損害だった。
その三浦、函館開催ではなんとアンカツについでリーディング2位に入っている。横山、藤田、ホワイトなど腕達者がいる中で驚くべき好成績だ。先週は2番人気と1番人気の馬に乗って3勝しているから、かなり乗り馬に恵まれてもいるのだろうが、厩舎の信頼も厚いのだろう。このまま行けば武豊の新人勝ち鞍記録69勝を破る可能性が高くなった。
新人のころの豊は、その長身と、ふわっとした馬へのあたりの柔らかさが目を引いた。力感はないが、スムーズに馬を好位置につけ、スルスルとそのまま流れ込んでしまうあたりに持ち味があった。豪快に追い込むことの多い最近の騎乗ぶりとはだいぶ違っていた。
三浦は豊のような魔術的な柔らかさはあまり感じない。ただペース判断の的確さは豊と共通している。デビューしたばかりの春の中山で、横山はじめトップジョッキーたちが人気を背負った馬で早めに抜け出したところを、しっかり見極め差し切ったレースがあったが、ああしたレースは教えてできるものではない。
これといって特徴を見出すのがむずかしいところもあるが、かえって型にはまらないほうが大成する気もする。若いころの岡部なども、型の見えにくい騎手だった。
31勝を超えたことで、これからはG1での騎乗も可能になった。デビューの年の豊は、レオテンザンで菊花賞トライアルを勝ち、いわば自力でクラシック出走を掴み取った。1年目からクラシックを経験したことが、その後の豊かの大きな財産になったことは間違いない。
いまのところ三浦にはクラシック、G1の有力馬に乗りそうな感じはないが、自らの手でG1出走を実現させるぐらいの気持ちでやれば、トップジョッキーになるまでの時間もだいぶ短縮されるのではないか。
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