阿部珠樹のスポーツ観戦力向上講座

いつの間にか、テレビ解説や新聞の口調が乗り移ってはいませんか。ありきたりの見方に満足できない方、いらっしゃい。

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青木、上原をもう少し評価したい

マリナーズの試合を見ていたら、走者ふたり置いた場面でイチローが出てきて、二塁ゴロ。すると中継音声でもはっきりわかるブーイングが聞こえた。マリナーズのホームなのにあのブーイングには驚いた。NHKの中継は知らん顔してたけど。得点圏打率1割台の3番打者に、地元のファンもそうとうイライラしているようだ。

 

なにはなくてもイチローという日本のテレビ、新聞だが、裏街道でがんばっている選手もいる。ブルワーズの青木はダルビッシュをのぞけば、今のところ、日本人メジャーリーガーで一番健闘しているのではないか。水曜日も1番に入って2安打1打点。もう少しでレギュラーを取りそうな勢いだ。

 

キャンプであったときは、打撃練習の時間が短くて苦労していた。けん制にも慣れず、珍しく投手に刺される場面もあった。「日本ではねらってヒットにしてきたコースをヒットにできない」と弱音を吐いていたが、着実に適応している。自分を磨いていくことに関しては貪欲な選手だから、テスト入団のような逆境からのスタートはかえって合っているのかもしれない。

 

レンジャーズのリリーフとして無失点をつづけている上原も立派。キャンプのときは前年からの本塁打病が解消されず、いつトレードに出されてもおかしくない状況だった。アリゾナの乾燥した気候で、ボールが滑ることにも苦労していた。今もまだ勝ち試合のセットアッパーとしての評価は得ていない。それでも春先の感じからすると、だいぶ評価が上がっている。ベンチの信頼が高まれば、重要な場面での起用も増えるだろう。危機感に後押しされた好調ぶりは、もっと報道されていい。

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交流戦、全球団と対戦しなくてもいい

交流戦になると、日程が飛び飛びになっていやになる。週に2日、試合のない日ができてしまう。なんだか間の抜けた感じだ。これは6球団と4試合、合計24試合やるという現行システムのせいだ。
 
しかし、通常の3連戦を崩してやる必要はあるのだろうか。たとえば、3球団とはホームで、あとの3球団とはビジターでやるという形なら、通常の3連戦の形が維持できるし、週に2日も休むことはなくなる。
 
あるいは、いっそのことその年対戦しない相手があったもいいではないか。たとえば、ジャイアンツは今年は3球団とホーム&アウェイで18試合戦い、対戦しないチームとは来年やるといった形だ。そうすると、2年ぶりの対戦ということになり、新鮮味も出るのではないか。
 
かつては、ジャイアンツ、タイガースとの対戦が組まれないと観客動員の面で不利になるといったことがあったが、昨今の両チームの動員力を見ると、あまり関係なさそうだ。期間も短くなり、リーグ内の対戦に戻ったときの仕切りなおし感も解消される。交流戦での優勝などといった無意味なセレモニーもなくなる。24試合から18試合へ。考えてみてはどうか。

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イチローを過剰に特別視するのはどうなのか

イチローが3番に入って40試合近く。打率・280台はともかく本塁打1本、打点14は最強打者が入る3番としては成功とはいえない。同じ地区のレンジャーズのハミルトンと比べるのは酷かもしれないが、その差がそのまま順位の差になっていると見えないこともない。監督も不満を述べたようだ。
 
われわれは、200本安打が途絶えたイチローに対して、一区切りついたので、今年は新しい気持ちでやってくれるだろうと期待した。意地でもまた200本を打つのではないかとか、新たに3番という打順に入り、打率を気にせず、長打を連発するのではといった見方もあった。自分もそういう見方をしていたところがある。
 
しかし、それは、過剰な超人願望だったのではないか。最も慣れた1番で2割8分台に終わったイチローが、3番に入り長打を連発したり、目覚めたように200本安打にまい進するといったことは実は考えにくい。なんといっても今年39歳なのだ。緩やかなものか、急激なものかはともかく、キャリアの中で下降線に入りつつあるのは否定できない。
 
しかし、そのことに監督が文句をいうのはどうか。現状の能力を把握して、もっともふさわしい役割を与えるのが監督の仕事だろう。足にはあまり衰えはなく、安打を打つ技術も高いイチローはやはり1番に置くのが最適。問題は2番を打つ打者だろう。もう少し打率が高く、柔軟性のある打者を置かないとイチローの出塁も生きない。現在のマリナーズの2番がそうした期待に応えられるとは思えない。
 
ともかく1番に戻し、イチローらしさを取り戻させて、現在の彼のふさわしい役割を与えることが監督には求められることではないか。

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ジェンティルドンナ圧勝、おみそれしました

オークスは桜花賞馬のジェンティルドンナが5馬身差の圧勝。本命にしたヴィルシーナは2着だった。ヴィルシーナは好スタートを切ったが、いつものように先行集団で流れに乗るどころか勝負どころの3コーナーでは後方に置かれ気味になる始末。これは2着もないかと見ていたら、なんとか伸びて2着を確保した。ハイペースだったので、控えたのか、それとも行きっぷりが本物ではなかったのか。いずれにしてももっと積極的なレースを見せて欲しかった。

 

とはいっても、この日のジェンティルドンナにはどうやっても勝てなかったろう。坂下のポジションはヴィルシーナとほぼ同じ。そこから一気に伸びて突き放した。ものすごい瞬発力で、ブエナビスタなどとは違った意味での強さを見せた。川田も瞬発力を信頼して落ち着いた騎乗だった。

 

1番人気を争ったミッドサマーフェアはいいところなし。前走がピークだったのではないか。年明けに未勝利を脱出して6戦目。少しローテーションがきつかったのだろう。穴に見たアイスフォーリスがしぶとく3着。内をついた松岡の好判断が光った。それにしても、名前をあげた5頭のうち4頭が掲示板に乗っているのに、馬券はうーん。競馬はむずかしいものでございます。

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オークスは桜花賞でも推したヴィルシーナ

今年のクラシックは桜花賞が1番人気−4番人気の組み合わせ。皐月賞が2番人気−3番人気の組み合わせ。ついでにいえばNHKマイルも1番人気が勝った。上位人気が比較的安定していて、オルフェーヴルが負けた古馬戦線のようなことはなさそう。ここも案外堅く決まるのではないか。
 
桜花賞のとき本命にしたヴィルシーナだが、少し先物買いという気もあった。それでもよくがんばってくれた。ここは迷わず本命。ディープインパクト産駒がマイルG1しか勝っていないのは気がかりだが、いつまでもマイル止まりということもないだろう。体型から見ても長距離むき出し、東京のクイーンカップの勝ち方もよかった。自信の本命。
 
相手はジェンティルドンナよりもミッドサマーフェアを上に取りたい。トライアルの勝ち方は鮮やかだった。タニノギムレット産駒で東京も向いている。強いて気がかりな点をあげれば、未勝利脱出が年明けで、今年に入ってから5回も使われていること。前走がピークという心配はある。
 
ジェンティルドンナはマイルだけを走ってきた。体を見てもガッチリタイプで2400が向いているようには見えない。川田はうまい騎手だが、勝つまではどうか。あとはアイムユアーズとアイスフォーリスの連下を考えておきたい。ヴィルシーナからの馬単で勝負。
 
馬単 9⇔8、9→1、3、14

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