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JRA3歳牝馬三冠レースの最終戦・第14回GI秋華賞が18日、京都競馬場2000メートル芝で開催され、四位洋文騎乗の2番人気レッドディザイア(牝3=松永幹厩舎)が優勝。春のGI桜花賞、GIオークスはいずれもブエナビスタに敗れ2着に泣いたが、ラスト一冠は凄絶な叩き合いの末ついにハナ差逆転、ビッグタイトルを手にした。良馬場の勝ちタイムは1分58秒2。
四位は秋華賞初勝利で、同馬を管理する松永幹夫調教師はこれが2007年3月の厩舎開業から3年目でのうれしいGI初勝利。現役騎手時代に“牝馬のミキオ”と呼ばれた松永幹調教師にとっては、自身がファビラスラフインで1996年第1回を制した思い出の秋華賞でのビッグタイトル初戴冠となった。
一方、春二冠を制した安藤勝己騎乗のブエナビスタ(牝3=松田博厩舎)はハナ差の2位入線だったが、4コーナーで外側に斜行し、3位入線したブロードストリートの進路を妨害したとして、3着に降着。史上3頭目の牝馬三冠達成はならなかった。なお、2着は3位入線から繰り上がった3番人気ブロードストリート(牝3=藤原英厩舎)となった。
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ついに逆転――。春の二冠でブエナビスタの豪脚に屈し続けたレッドディザイアが、悔しさのすべてをぶつける競馬でとうとう女王打倒に成功した。
「僕だけじゃなくて、松永幹夫先生や厩舎スタッフのみんな、オーナーもみんな悔しい思いをしていました。だから、今回勝てたのは本当に良かったです」
殊勲のエスコートを果たした四位が、晴れやかな表情で語った。
ブエナビスタとの着差は、オークスと同じ「ハナ」。しかし、春とは違った意味での大きなハナ差だった。四位が、ゴール前攻防を振り返る。
「オークスと同じ感じでしたから、また負けたのかな?って思いましたね。勝った確信もなかったし、ゴール後は『どっちかな?』って、僕も安藤さんも分からなかった」
両ヒロインにまたがるジョッキー自身すら、確信がもてないわずかな差。四位の脳裏にはオークス大逆転劇の再現も頭をよぎった。しかし、今度はレッドディザイアに軍配が上がる。
この薄氷を踏む勝利を引き寄せた大きな要因、その1つが四位の好騎乗だった。
「レース前からトレーナーと色々と話し合って、“攻める競馬”をしようということになりました。京都の内回りはやっぱりゴチャつくから、後ろから行くと最後はさばき切れない。攻める競馬をして、それで負けたら仕方ない。思い切って乗りました」
ヴィーヴァヴォドカ、ワイドサファイアが引っ張る前半1000メートル58秒0の速い流れの中、四位レッドディザイアはちょうど中団を追走。いつもよりやや前めの位置から、3〜4コーナーでも積極的に進出を開始し、真後ろから噛みつきにかかるブエナビスタの先手を常に取り続ける。
「後ろにいるだろうなとは思っていましたけど、相手を意識しないで、今回はとにかく強気に乗ろうと思っていたので」
その結果、懸念していた“ゴチャつき”に巻き込まれることなく、最後の直線でズバリと開いたVロード。そして、スムーズな追い出しができなかった女王との間に生まれた差を、ゴールまで死守してみせたのだった。
「もう、勝つならアレしかないという乗り方でした。四位が本当にうまく乗ってくれました」
厩舎開業3年目で初GI制覇となった松永幹調教師もうなった会心の手綱。しかし、四位自身は自らの騎乗よりもまず厩舎スタッフの努力をたたえる。
「ローズSの後、自分は調教にはノータッチだったんですが、厩舎スタッフの方に渾身の仕上げをしてもらった。僕はいい形でバトンを渡されて、馬の力を出せるように誘導しただけ。強気に乗ったことに馬も応えてくれましたし、今回の勝利は厩舎の力の後押しだと思っています」
悲願のブエナビスタ打倒を果たし、手にしたラスト一冠と秋の3歳女王の座。この勝利で、真の意味での『ライバル関係』になったと言える。
「伸びる余地はまだまだあります。もっと、もっと強くなりますよ」と、大きな笑顔でうなずいた四位。春のブエナビスタ時代から、秋はレッドディザイアへ――。3歳牝馬勢力図は、大きな変動を迎えつつある。
※結果、成績などのデータは、必ず主催者であるJRA発行のものと照合し確認してください。
※レース格付けは従来のもので表記しています。
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