仙台から逃げたマルキーニョス。仙台や関東から「もっと遠くへ」避難する日本人。原発から同じ百キロ離れているのに、会津への修学旅行をやめた仙台の小学校。もうマルキーニョスを笑えない。
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サッカーには野球ほど熱中できないタチですが、それでも今年1月のアジア杯決勝、李忠成の決勝ゴールには狂喜しました。ですから、きのう夜のNHKテレビ「必ずヒーローになる 密着! サッカー李忠成」を懐かしく、そしてうれしく見ました。在日の人々が、韓国と日本、どっちを選ぶのか、なんて問いは、もはや意味ない時代だと感じて。
……と書き出しましたが、これはきょうの本筋ではありません。私をサッカー好きに変えそうな選手がもうひとりいたのです。地元のJ1ベガルタ仙台に今年入団したマルキーニョス。サッカーファンなら説明不要の名選手です。仙台の決定力不足がこれで解消されると思いきや、彼は今月9日、東日本大震災による精神的ショックで退団してしまった。
がっかりです。日本に長く住んで、スター選手にまでなったのに、地震にはついに慣れなかったのでしょうか。野球の楽天イーグルスからもひとり、投手のモリーヨが同じ理由で退団していますが、こちらは大した活躍をしなかったので、落胆まではしません。大震災と余震、さらには福島原発の危機に恐れをなして、仙台から逃げ帰ってしまう“助っ人”とは何なのか、ファンの多くがつらい思いをしている今こそ奮起するのが真のアスリートじゃないんですかねえ。
……とはいえ、ここ数日、深夜に大きな余震が続いています。私も2日連続飛び起きました。余震ですら、彼らの母国では大地震に思えるのかもしれません。逃げ帰りたくなるのも、外国人なら仕方がないと我慢もできますが……。
きのう22日付け朝日新聞「生活」面を読んで、いささか驚きました。「福島原発から漏れ続ける放射性物質が、子どもに悪影響を及ぼすのではないか」と心配で、避難指示圏から遠く離れた仙台市や首都圏から関西以西に引っ越す人たちがいるというのです。紹介されているのは仙台から兵庫県尼崎市へ、仙台から大阪へ、千葉県浦安市から岡山市へ……の3例。それぞれ実家が関西にあったり、知人がいたりしての「避難」ですが、どこにも避難しようのない仙台生まれ育ちの透析患者から見ると、過剰反応に見えて仕方ありません。
「放射能汚染について政府の言うことは信じられない。風向きや雨を心配しながら子育てをしたくない」「子どもが将来、甲状腺がんになるのではと不安になる。自分の子がそんなリスクを抱えるのは嫌だ」と、母親たちは語っています。分からないわけではありませんが、子どもには子どもなりに仙台や浦安に愛着があり、友達もいるでしょうに……。親の「思い込み」の激しさ故に避難させられる子どもがかわいそうに見えてきます。
仙台はそんなに危険なのでしょうか。日本政府はそんなに信用できないものなのでしょうか。
もう一つ、きょう23日付け河北新報でも妙な記事を見つけました。仙台市立小学校の修学旅行先は、昔から白虎隊で名高い福島県会津地方です。今年は原発事故を考慮して、行き先を岩手や秋田方面に変更しているというのです。85校中83校が変更か、変更を検討中だそうです。「風評と分かっていても、福島と聞くだけで心配する保護者がいる」「子どもの安全を考え、保護者全員の理解を得るのも難しいと判断した」とは、ある校長、教頭の“弁明”です。
今の保護者はそれほど無知なのでしょうか、モンスターペアレンツなのでしょうか。どうも私には信じられない。学校側が父母の理解を得る努力を怠って、あるいは他校の動きを横目で見ながら、横並びにしようとしたのではないか、そんなふうに思えるのです。
なぜかって、会津若松市は仙台市と同じ、福島第一原発から100キロ前後にあるのですから。仙台市民が会津を危険というなら、仙台から100キロ離れた他地区の人々も仙台を危険とみなすことと同じじゃありませんか。未来のある若い人々には、違った価値観があっていいとはいうものの、「風評被害」を拡大解釈し過ぎたら、「日本は危ない」という外国人の無知、偏見に対し、批判も反論もできないことになりかねません。もうマルキーニョスを笑えません。
以上は還暦過ぎた、いつ死んでもおかしくない、つまり原発事故など恐れる必要もなくなった半病人の戯言です。妄言多謝。“お口直し”はいつものように庭の花々を……。雨粒もそれなりに風情があるでしょう? ここでも放射能云々を言うのは不粋というものです。
上からスミレ、ヒマラヤユキノシタ、ハナカイドウ、ボケ。いずれもマクロレンズによる拡大写真。
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地震を契機にして多くの外国人が日本を去って行きました。
マルキー二ョスの事は私も残念な気持ちですが地震のある国と無い国による国民性の違いと云う事なのでしょう。つまるところは覚悟の問題としか云えないと思います。
でも残って復興に協力しようとする外国人も多いようでそれはそれで感激する話題も多いようです。
それにしても地震国に生まれながら余りにも風評に流される人間の多さに呆然としますがこれもまた人間なのですねえ。
2011/4/24(日) 午前 11:10 [ katsutanaka65 ]
避難所でボランティアをしている外国人も少なくないのですから、救われます。生まれた国に関係なく、ご指摘の通り「覚悟」の問題なのかもしれませんね。
2011/4/24(日) 午後 0:26 [ aka*9m*h* ]
地震を体験したことのない国にお生まれの方には、今の余震はつらいものがあるかもしれませんね。
それにしても、福島から転校してきた生徒が差別をうけるなど、
考えられない被害が発生してますね。
うちの田舎、会津若松の近くの喜多方市なんですよ。
こちらも、風評被害で、観光客ががた減りだとか。
「一体になってがんばろう」と言っていたそばから、
それですか、って感じがありますね。
あの原爆投下のあとでさえ、こんな差別なかったでしょう。
マクロレンズ、最高。
雨あがりの水の滴り、花の生命力、すばらしい写真です。
2011/4/25(月) 午前 11:49
imokoさんの田舎は喜多方ですか。私はラーメンが好きで、以前は喜多方に何度も行ったものです。
そういえば、民放ニュースの中に、人気店の坂内食堂でさえ地震のせいでがらがら、というのがありました。元気だったら応援に行けるのに。
今は仙台のホテル関連ビル(なんと森ビル系)の中にできた、喜多方ラーメンで我慢しています。ホテルそばだというのに、現地価格と同じなんですよ。
マクロレンズ、面白いでしょう? オークションで安く落札した中古です。ただ、面白くなりすぎて、私のカメラに合った最新のレンズ(高い!)が欲しくなって困っています。
2011/4/25(月) 午後 8:09 [ aka*9m*h* ]