水魚の交わり覚え書き

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七十二候エッセー

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秋の風 、ある絵画のこと  草露白(くさのつゆしろし) 9/8-12

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 空は快晴。素晴らしい秋風が、まだ若いススキの間を吹き抜けていくのを見ていた。
次のお休み、おにぎりを持って河原にでも出掛けてみたいなぁ..。そんなことを思いながらな穏やかな心持ちでいられるのを幸せに思った。

ところで、今まで私は自宅に絵画を飾ったことがなかった。色や絵が放つエネルギーは毎日私が生活する場所にはちょっと強過ぎる気がする。それよりも数日で枯れてしまうけれど、野の花や葉っぱを飾る方が好きだ。
でも最近の事、あるメキシコの女性が書いた荒削りで指向性に満ちた強い絵がうちにやって来た。それは部屋のあちこちを移動してはしっくりと納まる場所を探している。額縁がH73×W55というこの大きな絵をもし玄関先に掛けるとすれば、部屋を訪れてくれる友人達を排他的に弾いてしまうと思う。けれど部屋の中に白壁の面積は意外になく、絵を飾る所定の場所はいつまでも定まらない。
 
 ある日絵は、窓から秋風を招き寄せて、立て掛けてあった場所から勢いよく落ち、ガラスを完全に割ってしまった。絵はガラスに密閉されているのが窮屈だったらしく、風を利用して自らのエネルギーを解放したようだった。私はそれまで、この絵が持つ強さを気にとめていなかったけれど、急にこの絵がなんなのか気を惹かれ、まず絵のタイトルを探した。クアウテモック「急降下する鷲」それが描かれている絵のタイトルであり男性の名だった。クアウテモック、それはかつて存在したアステカ帝国最後の君主で、若くしてなくなっていた。
 激動の史実の中に生きた男性の青春を思い、彼を題材として描いた1人の女性の心の内も想像した。
絵の持つエネルギーは作者とこのクアウテモックのモノなのだろう。やはりこの絵は強過ぎるけど、同時になぜか柔らかい。
 変化した部屋の空気に気づいた今、それは案外私にとって居心地が良さそうだ。

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