






西光寺から更に東へ行き、ちょっと山の中に入ると、思わぬ光景に出合わします。平成10年と言いますから比較的最近のことですが、上田市の指定天然記念物(名勝)に指定されている奇岩崖です。
数千万年前、海底だったところが隆起し、その後、風雨に侵食されて現在のような姿になったとのことで、ほとんどが礫岩です。フォッサマグナの痕跡らしいのです。礫岩は大変脆いので、足元がずるずるとすべり、歩きにくいです。日々風雨にも削られて崩れ落ちているようです。
こんなところで地質学的に何万年も前の地球の姿を見るようで感激です。
見る立場から色々な光景が目に入ってきます。
高台の展望台からは塩田平を望め、重なり合う山並みも信州らしさをかもし出しています。
「上田市指定文化財 鴻の巣」
今からおよそ二〇〇〇万年前から五〇〇万年前の新生代第三紀中新世という時代、このあたり一帯はフォッサ・マグナと呼ばれる海域で、海底には、溶岩や小石・砂・泥などが積って厚い地層をつくりました。鴻の巣の岩石は、そのうちの約一三〇〇万年前から九五〇万年前にかけて堆積した礫岩と砂岩で、「青木層」と呼ばれる地層の一部分です。
鴻の巣の地層は、地殻変動によって長い年月をかけて海底から隆起するときに圧し曲げられ、北側に四十度から六十度ほど傾斜しています。崖に見られる茶色の横縞模様は、隆起後に地層の境目に浸みこんだ鉄分の色です。砂岩層には、木の葉の化石も見られます。
礫はおもにチャートという岩石です。他に黒色の粘板岩や硬砂岩、白っぽい流紋岩、それに緑色凝灰岩などがあります。純粋なチャートは白色ですが、不純物が混ざった灰色・緑色・褐色など様々な色のものがあります。
チャートや粘板岩は、上田小県地方にはない岩石ですので、佐久山地や赤石山脈方面から運ばれたものと考えられます。また、緑色凝灰岩は、太郎山や独鈷山地域の岩石で、それが礫として入っていることから、当時これらの山の一部は陸地になっていたことがわかります。
鴻の巣の崖は、幅が東西およそ一九〇m、高さが最高約六〇mで、堆積岩の崖としては上田市最大です。崖のすぐ下を流れる鴻の巣川の浸食によって、地層が削られてできたものです。暦や砂は水を含みやすくもろいので、絶えず少しづつ崩れ落ちています。
鴻の巣の名称の由来、昔、雁の一種の鴻(ヒシクイ)か鶴の仲間の鸛(コウノトリ)が営巣した場所と伝えられていますが、確かなことはわかりません。
平成十一年三月 上田市教育委員会
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凄い〜
2009/7/25(土) 午後 2:51
本当にびっくりしますね。あまり知られてもいないようで、ちょっと街道筋から入るのも人が寄らないのでしょう。誰もいないと、別世界に来たようで、ちょうど夕陽の頃だったので、光り輝くと同時に影の部分は背筋がぞっとする思いでもありました。
2009/7/26(日) 午前 9:49
小学校時代ここに遠足で行ったと思います。地図で確認しもう一度行きたいです。
2009/7/27(月) 午前 7:52
地元の人には知られているのですね。地図にははっきり表示されていないのですが、最近では工業団地の開発がそばまで進んでいて道路も良くなっています。
2009/7/27(月) 午前 10:33