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巣栗渓谷の遊歩道の先端にあるのが「お仙ヶ淵」です。紅葉の中に清流の白い滝が印象的です。その昔、お仙という娘が恋に破れて身を投じたという伝説があると聞いていましたが、現地の案内板の民話はちょっと違っていました。
「武石の伝説お仙ヶ淵の伝説」
むかしむかし、武石の村にどこからともなく、三人の姉弟がやって来て、住みつくようになった。姉をお仙といい、上の弟を庄兵衛、下の弟を金次郎といった。
ところが、それまで平和な山里であったが、毎晩のようにうさぎやにわとりなどの家畜が、ひんぱんに盗まれるようになった。そして盗まれた後には、決まって大蛇のものと思われる、蛇のうろこが落ちていた。
村の人たちは、皆恐ろしがっていたが、注意してみると、犯人はどうもこの三人の姉弟のしわざで、大蛇の化身であることが分かった。
そこで、村の人たちはひそかに集まって、ひの大蛇を退治しようと、いろいろ相談したが、こんな恐ろしい大蛇を殺して、もっと大きなたたりがあってはなおさら困るので、三人を神様に祭って封じ込めることにした。
そして、いわなやかえるがたくさんいて、それをとって食べられるような所ということで、姉のお仙を今のお仙ヶ淵に、弟の庄兵衛を築地原のしょうぶ池に、金次郎を権現の金次郎池に祭り、一年に一回ずつお祭りすることにした。それからは、うさぎやにわとりが盗まれることはなくなった。
何年か後に、大かんばつがやってきて、飲み水にも困った時があった。そこで村の人たちは大蛇を祭ったお仙ヶ淵へいって願いをかけた。すると空がにわかに曇り、天地もさけるような雷鳴と共に、大雨が降ってきた。それ以降お仙ヶ淵は雨こいの神様として、村の人々に親しまれている。
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