*:;;;:*陽だまりと、そよ風*:;;;:*

2010年1月31日 AM5:00 アルは安らかに、虹の橋を渡りました。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

2007年6月22日

←2007年6月21日 | 2007年6月23日→

全1ページ

[1]

検査結果

   6/20、日本獣医生命科学大学にて、検査を受けてきました。
  前回のCT検査で瀕死の状態になった事もあり、麻酔が必要な検査はしませんでした。

  ○PSSに関係する部分の血液検査の結果

   ・BUN(尿素窒素)  3・8×  正常値9・2〜29・2
   ・TP(蛋白)     5・1◎  正常値5・0〜7・2
   ・ALB(アルブミン) 3・4◎  正常値2・6〜4・0
   ・NH3(アンモニア) 66/114×(食後6時間/食後1時間半) 正常値40以下
   ・TBA(胆汁酸)   153・2× 正常値10以下 

  ○尿検査
   ・黄色やや濃く濁りあり
   ・細菌多数
   ・Ph 6・5
   ・USG 1・012
   ・上皮cell 5個
   ・Urob 0・1
   ・結晶見られず PSS特有の、アンモニウム結石無し
    
   最初、「TPもALBも数字が出ているので、PSS以外の肝疾患も考えられますね」
  と仰った先生でしたが、胆汁酸の数字を見て表情が一変。
  今まで胆汁酸の検査はした事が無く、あまりの結果に私も大きなショックを受けました。
   アンモニアの高値と胆汁酸の高値により、やはり、門脈体循環シャントの可能性が濃
  厚。肝臓も異常に小さいそうです。
  エコーと前回のCTでは血管が見つけられなかったため、確定診断には開腹検査が必
  要との事でした。




   〜門脈体循環シャント(PSS)とは〜

   健康な犬の場合、腸から栄養分を吸収した血液は「門脈」に集められ、肝臓へ流入
  し代謝・解毒されます。ところが、先天的、または後天的に形成された異常な血管に
  よって栄養も毒素も全身に回ってしまう疾患があります。それが門脈体循環シャント
  です。毒素(主にアンモニア)が脳に回ることにより、肝性脳症という神経症状が起こ
  ります。門脈体循環シャントには、

  ・単一性シャント(肝外型)  先天性・手術可
  ・単一性シャント(肝内型)  先天性・場合によっては手術可
  ・多発性シャント      手術不可
  
  があります。

   PSSの症状としては、兄弟犬に比べて明らかに成長が遅い・被毛が薄い・元気消
  失・食欲不振・嘔吐・下痢・頻尿・血尿・結石などの身体的な異変の他に、歩き回る
  ・隅に隠れる・壁に頭を押し付ける・震える・旋回行動・惰眠・攻撃的になる・ボー
  っとする・てんかん発作・失明・昏睡といった神経症状があります(肝性脳症)。これ
  らの症状全てが出る訳ではなく、この中のいくつかの症状が出てきます。
  神経症状は、食後1〜2時間の間に現れることが多いです。

  先天性門脈シャント(肝外型)の好発犬種:
       ミニチュアダックス・ヨークシャーテリア・シーズー・トイプードル・
       パピヨン・マルチーズなど。

       先天性のシャントの場合は、離乳食を始める頃から症状が出てくる事が多
              いそうです。

   アルの場合、生後3ヶ月で家にやってきて1週間後に「食欲不振」「嘔吐」「下痢」
  に加え、「異常行動」「元気消失」という肝性脳症の症状が見られました。その時は
  運良く2軒目の動物病院にて先天性の単一型門脈シャントが疑われ、すぐに日本
  獣医生命科学大学に紹介され、早い段階で手術を受ける事ができました。
  その後の経過は大変順調で、無事に成長し、肝臓も大きくなり健康そのものな犬にな
  りました。


  *図は、先生の手書きのスケッチを参考に描きました。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

   ところが今回は、手術が不可能な後天性の多発性シャントになってしまいました。
  多発性シャントは、慢性肝疾患が進行し、門脈圧が高くなることによって起こります
  。アルの場合はもう一つの原因が考えられ、生まれつき門脈が細く門脈圧が高いた
  め、抜け道を求めて毛細血管がバイパスしてしまったのではないか、との事でした。
   アルは、4歳の時に脾臓を全摘しています。これもどうやら関係があるらしく、圧の
  逃げ場を求めて脾臓のほうに血液が流れ、脾臓が肥大した可能性が考えられると。
  いよいよ逃げ場がなくなり、時間をかけて血管が形成されてしまった・・・
  今まで、定期的に肝臓の検査は受けてきました。主な肝機能検査では全く異常が見ら
  れなかったので、慢性肝疾患が原因ではなさそうです。
  
   先生は、もう一つのシャントの可能性も説明してくださいました。
  それは、単一シャントの再発。たまにあるらしいのです、手術をした後1年くらいの
  間に、新たなシャントがひょっこり顔を出す事が。この場合は手術可能だそうです。
  しかし、アルは8歳。やはり多発性の可能性のほうがずっと大きいとの最終判断
  でした。
   この単一シャントの再発の可能性に賭けて、開腹して確定診断をする方法もありま
  す。しかし、4月にCT検査を受けた時に、少なめの麻酔にしたにもかかわらず覚醒が
  極端に遅かったので、そのまま死んでしまう可能性もゼロではない事、たとえ覚醒し
  ても、門脈圧が高まる事による急死や、その後数日の間にてんかん発作を起こして急
  死するリスクがある事、多発性の疑いが強く、開腹しても何の処置もせずにお腹を閉
  じる可能性が高い事を考え・・・

   内科療法に決めました。

  内科療法で治る事はありません。
  余命は、数ヶ月から、持っても2年以内でしょう。



   アルはお話を聞いている間ずっと「帰ろう」と言うように、弱っている体の力を振り
  絞ってビョンピョン飛びついたり、ドアを前足でカツカツして開けようとしていました。
   助かる可能性が低いのに、アルを置いて帰るわけにはいかない。
  家族のいない所で寂しく死なせる事はできません。これ以上、痛い思いはさせたくあ
  りません。
  ただでさえも、最近のアルはひとりにされる事を嫌がります。ほんのちょっと出かけ
  ようとしただけで、懸命に玄関まで追いかけて来るのです。まるで自分の寿命を知っ
  ているかのように。



   もしかしたら、後悔するかもしれません。
  正直、まだ葛藤しています。
  でも、苦しい思いをさせて死なせたら、それはそれでもっと後悔してしまうと思います。
  

   内科療法の内容は、

  ・ラクツロース
  ・療法食(L/D缶)
  ・ベジサポドクタープラス(各種ビタミン、必須アミノ酸・BCAA)
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   以下は2W限定。
  ・パセトシン(抗生物質)尿の中に細菌が多数見つかったため。肝疾患の犬でもOK。
  ・マンノースシアル酸ゼオライト(デトックスのための粉薬) 


  
    予想していたとはいえ、やはり辛いですね・・・
   余命が見えてしまった時の気持ちってこういうのなんだなぁって。


   
    でも、納得いくまで詳しく説明して頂けたし、アミノ酸のお話も聞けて、行って良かっ
   たと思っています。そして、無事に帰って来ることが出来ました。
    ひとつ嬉しかったのが、アルの大好きな魚を少量なら食べても良いと言われた事。
   肉も、少量ならOKだそうです。好きなヨーグルトや塩分無しのチーズもOK。
   アンモニア濃度を上げないために、蛋白質を制限した食事をさせなければならないの
   で、今まで肉も魚も禁止だったんです。


    肝炎などの一般的な肝疾患では、蛋白質を強化した食事やサプリが用いられます。
   肝臓が一番必要としているのは蛋白質だからです。
   しかし、門脈シャントでは、蛋白質が分解される際に生成されるアンモニアによる肝性
   脳症のリスクがあるため、本来なら十分に蛋白質を採る必要があるのに、やむを得
   ず制限しなければならないという難しさがあるのです。

    とはいえ、ある程度アンモニアを分解できているアルの場合、TP・ALB濃度維持
   のため、ある程度の蛋白質は必要だそうです。アルの状態を考慮し、少量なら食べ
させるべきと判断されました。
    20日の夜から魚を食べさせてみましたが、今のところ肝性脳症の気配は全くあ
   りません。このまま良い状態が続きますように・・・
   
   
  
    

閉じる コメント(62)

閉じる トラックバック(0)

全1ページ

[1]


.

Aldisa
人気度

ヘルプ

Yahoo Image

ブログバナー

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索
  今日 全体
訪問者 2 55349
ブログリンク 0 234
コメント 0 34165
トラックバック 0 72

開設日: 2005/8/27(土)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.