大航海時代の真実(13) プレスター・ジョン伝説 その2
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プレスター・ジョンの手紙には数々の奇跡について詳細に書かれてあった。 ジョンの手紙によると彼の統治する王国は、72の州から成り立っており、王国の首都ビブリッチ(Bibrich)からインドから砂漠を通り、太陽が昇る地平線まで続きバベルの塔にいたる。。。(あんまり良く分からないっすね。。。) そこに生息する生き物として、象やラクダ・・・白熊(?)とか赤と白のライオン(?)の他に空想上の生き物が語られていた。 グリフォン 鷲(あるいは鷹)の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ伝説上の生物。ギリシアの神話には出てこないらしいので注意が必要だが、その代わりヘロドトスの『歴史』に登場する。 ケンタウロス ハリー・ポッターでもお馴染だが、ケンタウロスはギリシア神話の出てくる怪物で、馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿をしている。 ファウヌス(Faun) 古代イタリアの神で、家畜と 田野や森を守る神・・・下の絵だとあんまり守ってくれそうには見えない・・・。 サテュロスSatyri 描かれているサテュロスとしては、上半身が人間で下半身が山羊というのが最も多い。時には角を生やしている。 ピグミー 人類学的には、身長が1メートル50センチ以下の特徴をもつ民族をさし、実際に中央アフリカ全体、また少数ではあるが東南アジアにも存在している。しかし、ここでいうピグミーは、ギリシャ伝説中に現れる小人族ピュグマイオイをさすのだろう。 Cynocephaly 犬(ジャッカル)の頭をもつ獣人 巨人 巨人にはいろいろあるけれど多分これもギリシア神話に登場するギガースじゃないかな。。。 キュクロープス ギリシア神話に登場する卓越した鍛冶技術を持つ単眼の巨人であり、下級神である一族 そして フェニックス これはもう解説の必要はないですね。 プレスター・ジョンの王国・・・何だか行きたくなくなってきてしまいました。。。 王国にはエデンの園に水源をもつ『Ydonus』という川が流れていて、川べりの石は宝石であると言う。また、オリンポスに繋がる山の裾野には、三度飲めば不死になるという泉があるという。またその湖のところにある浜辺の石には、すべての病気を治すことができる力が宿っているという。 ジョンのいる宮殿は、聖トマスがゴンドファルネス王のために建てた宮殿で、床と壁はオニックス、食卓のテーブルは金とアメジストで出来ていた。王の寝室はすばらしい金細工と宝石で飾られていて、ベッドはサファイアで出来ていた。 宮殿の階段を125段ほど昇った所には巨大な鏡があった。その鏡は魔法の力をやどっていて、それを通してジョンは王国の領土内で起こっている全ての出来事を見ることができ、少しでも陰謀めいた動きがあればすぐに発見することができたという。 そして、さらなる宮殿があり、この建築についてはジョンが神より直接ビジョンをあたえられ、金や宝石をモルタルとして使用して建造したそうだ。そこの宮殿に入るものは、空腹感が無くなり、そこから出てくるものは満腹感とともに何か力強くなったような気持ちになり、また病気だったものは回復したという。 ・・・何だかよく分からないが、とにかくすごいことらしい・・・。 王の間には不思議な泉が湧き出ており、それを飲もうとするものは、彼の飲みたいものの味がするという。 つまりコーラを飲みたいな〜と思って飲むとコーラの味がし、赤ワインが飲みたいな〜と思えば赤ワインの味になったという。そして何度も飲むと300年間も生きることが出来、全盛期の若さを保つことができたと言う。。。 入り口の門は、130エル(1エルは30センチぐらいかな)の高さがあり、輝くクリスタルと金でつくられていた。そこに近づくとこの門は触れることなく開き、通り過ぎた後自動的に閉まったという。 ようするに 自動ドアだね。。。 手紙はジョン自身の今の地位にふさわしいタイトルというものはなく、遠慮する気持ちから『長老』と呼ばれていたそうだ。彼の臣下にある者でさえキリスト世界においてはすでに世界的に高い地位にあり、彼のような更なる力をそなえた者の登場を想定していなかったからだそうだ。。。 このプレスター・ジョンが手紙の中で自分を長老と言っていのは、新約聖書中の『ヨハネの手紙二』、『ヨハネの手紙三』の差出人を思わせる『長老である私』をもじっているのだろう。 これが実際にイエスの使徒であるヨハネと同じ人物であるかどうかは議論の分かれているところだそうだが、プレスター・ジョンの手紙を捏造した人物は、このあたりの事情や古代におけるキリスト教の歴史について良く精通していた人物であるのは間違いない。 それは例えば聖トマスがゴンドファルネス王のために建てた宮殿というような下りにも見られる。 このゴンドファルネス王に関して、ネット上ではグタパラ王とも書いてあるが、これは『トマス行伝』に記されてあったインド王グンダファルという人物からきていると思われる。『トマス行伝』というのは、聖書でいうところの『外典』で、イエスの使徒の一人であるトマスのインド伝道と殉教が書かれている。 これにこのゴンドファルネスが登場するのだが、以前は実在しないと考えられていた。しかし、近年発掘されたインドの貨幣によって実在していたことが確認された。 ゴンドファルネスは、インド・パルティア王国を建国した人物だ キリスト教徒の伝説の1つ聖トマス伝によれば、12人の使徒は各地へ分担して伝道を行うことを決め、その1人聖トマスはインドへ向かうことになったが気が進まず出発せずにいた。ちょうどその時インドの王グンダファルが大工を求めてシリアにハッバーンという名の使者を送った。そして主イエスが現れ聖トマスをインドへ行かせるためにハッバーンに聖トマスを奴隷として売ってしまった。 こうして聖トマスはインドに赴き、グンダファル王に宮殿を建設するように命じられて資金を与えられたが、聖トマスはこれを貧しい人々に施してしまった。 こうすることで天国に宮殿を建てることができると説いたがグンダファル王は怒り、聖トマスは幽閉されてしまった。しかし、グンダファル王の弟ガドが死んで天国に行くと、彼は聖トマスの善行によって造られた宮殿を見た。ガドは生き返り、このことをグンダファル王に伝えた。その結果グンダファル王はキリスト教に帰依した。 (ウィキペディア引用: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B9 ところで、トマス行伝はグノーシス的表記があることで知られている。 もともと、福音書でのトマスの言動は度々イエスが神性と人性の両方をもつことを証していて、物質と霊の二元論で特徴づけられるグノーシス主義と関連がある。(・・・と思われる)。 このグノーシス的考えのために古来キリスト教から異端とされたのがネストリウス派だ。ネトリウス派の教義は、トマスの二元論的な性格を持ち、キリストの位格は『神格』と『人格』の2つに分離されるというものだ。 古来キリスト教から異端とされた、このネトリウス派の教えが、『景教』などとしてアジア地域にも普及されていき、 それが、キリスト教の王国が遥か東方にあり、そしてプレスター・ジョンなる王国を安易に信じるという土台を形成していたのだろう。 |



