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II、格差をなくして国民が助け合う仕組みをつくる
子ども手当と親手当の創設
社会の基本単位である家族の再生のために、親と子の支え合いをあと押しする制度を導入し、子育てに対する「子ども手当」と、親と同居している世帯に対する「親手当」を創設する。また、年金受給者については、若年・壮年世代との給付のバランスを図るため公的年金控除を引き上げる。
バラマキと批判されている子ども手当だが、これには高額所得者の支給制限がついている(後述)。給付の形態については触れていないが、現金給付では本来の目的が達成できないことは明らかになったから、方法の見直しは必要だ。従来の児童手当と本質は変わらない。「親手当」はあまり注目されていないが、介護と関連付ければ考える価値がある。現在、原則として、親と同居し、介護をしていても、家族が介護している限り、介護保険が適用されず、すべての負担を家族が負うことになり、親の介護をしたくても難しい状況にある。自宅で親を介護する者に対して、なんらかの給付をしたいところ。介護保険のために、わざわざ他人に親の介護を任せなければならないのである。もちろん、介護される側にしても、家族の世話を受けることが苦痛とする者もあるようだから、すべて家族での介護を義務付ける必要もない。ちなみに、前上小阿仁村小林村長は介護保険法42条の過疎地特例を利用して、自宅で介護する世帯に現金給付をした。厚生労働省はこの制度の一般化には、家族介護はかえって家族関係を損なう等の理由で消極的だが、その理由が妥当かどうかは疑わしい。単に同居しているというだけで支給するのでは意味がないかもしれない。
雇用のセーフティネット
野放図な非正規雇用の増加が社会の二極化、不安定化を招いていることから、希望者については非正規雇用から正規雇用への転換を推進するとともに、常勤者の「同一労働=同一賃金」の原則を確立する。
終身雇用を中心とする日本的雇用制度は、わが国にふさわしい雇用のセーフティネットとして再評価し、雇用法制はあくまでも長期安定雇用を基本とする。官・民とも管理職については徹底した自由競争の仕組みを導入する一方、非管理職の勤労者については終身雇用を原則とする。
子育てや介護で離職した人たちの再就職を促進する仕組みを創設する。特に、子育てが一段落した女性(男性でも可)の職場復帰を推進する。
もちろん、非正規雇用がすべて悪いといっているわけではない。非正規雇用(フリーランス)でかえって優遇されている者もいるし、望んで責任から開放された非正規雇用を選んでいる者もいるから、あくまで、常勤者と同一の仕事をしていながら地位が不安定な非正規雇用者にならざるを得ない者の保護のことを言っていると考えられる。ともあれ、「二極化」を緩和することは必要。ただ、それが簡単でないから、解決されていない。実際、どのような制度がいいのか机上ではわからないことも多い。このあたりは、試行錯誤が必要な領域。
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