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この日曜日と祝日の月曜日、体調が今ひとつということもあり、家でゆっくりさせてもらった。
で、久々に読書。
読んだ本は「明日の広告〜変化した消費者とコミュニケーションする方法」(佐藤尚之著・アスキー新書 743円+税)。
佐藤尚之という言うよりも「さとなお」と言った方が通りがいいかも。
僕の中高校の同級生(ちなみに大学も同じ)の彼が本業の広告について書いた初めての本。
本業なので、著者名も本名にしたとのこと。
ネットの出現以来、劇的に変化した消費者(=生活者)とのコミュニケーションのノウハウを彼自身の豊富な体験を交えて、極めてポジティブに書かれている。
大学卒業後の20年を広告業界で過ごした僕にとっては、ほぼ同じ職歴を歩んできている彼が、今の(そして明日の)広告業界をどう見ているのかなあ、なんて思いもあり、店頭に並んだ日に即、買ってみたのだが・・。
うん、面白い!
ネットや携帯といった4マス媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)以外のメディアツールの出現以来、消費者の広告感度や購買方法に劇的な変化が起こっているのは広告業界関係者ならずとも誰もが感じていることだろう。
本の冒頭で、その辺の事情を様々な例えを駆使していろいろな角度から説明しているんだけど、その例えがわかりやすく面白い。
例をひとつ。
広告を消費者への「ラブレター」に例えることはよくあるんだけど、現代の広告発信者は
「ホスト」であるべきと例えている。いわく・・
(本文から)『まったくその通り。ホスト理想。ホスト万歳。ホスト並みに細やかにサービスして、ようやく相手を口説き落とせる時代なのである。(中略)
くれぐれも「あ、オレ、ホスト無理」とか引かないように。しつこいようだけど時代は変わった。ホストができない人は、消費者とコミュニケーションする業界には向いていない。今すぐ転職を考えた方がよい。』
語り口は「さなメモ」とよく似てる。
よくある横文字いっぱいの新書の読みにくさは微塵もない。
あえてその辺は、広告業初心者の人にもわかりやすくしているんだろう。
変化してしまった消費者へのアプローチの具体的な方法を提示したあと、この本は広告会社のチーム作りのノウハウまで言及している。
いやー、かなり具体的ですなあ・・。
今の広告会社って、部署名はいろいろな言い方に変化はしているけど、基本的な組織構造は50年前とほとんど変わっていないのが実情なんですよね。
これほど世の中が変化しているのに、これってとてもヤバイことだと僕は思う。
クリエイティブ・デザイナーの立場から「コミュニケーション・デザイン」という比較的新しい考えの領域を担当している彼ならではの組織論なんだけど、根底は「消費者本位」ということ。
「消費者が変わったら、コミュニケーションも変わる。コミュニケーションを変えるために組織も変えよう」。こんなカンジ。
当たり前のことなのになあ・・。
そして「おしまいに」というあとがきで、彼なりの広告未来感を書いてある。
「変化はチャンス。変化を楽しみませんか!」
広告だけでなく、消費者(=生活者)とのコミュニケーションに関して日夜、頭を痛めている方(商品開発者とか流通のバイヤーとか。もちろん飲食業関係者にも)にもぜひお奨めしたい一冊です。
「明日の仕事」がとても前向きになれる本ですよ。ぜひ!
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