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バーでひとりでグラスを傾ける、という行為が大人への序章だと長い間ずっと、僕はそう思っていた。
そのバーは線路脇の地下にあり、時折聞こえる電車が通過するガタゴトという音以外は現実から遠くかけ離れた理想に程近い場所だった。小雨に少し濡れた僕は、緊張しながらカウンターの端に腰掛け、マスターと思しき優しそうな小男にシャンディガフを注文した。カウンターには席をひとつ空けて眼鏡の女性、その隣には若いカップルが座っている。眼鏡の女性はジュート素材のブックカバーがかかった分厚い文庫本に熱心に耽り、時折顔を上げては、マスターと2,3の会話を交わしていた。
穏やかな時間だった。小さなステージの上では、アーティストの卵が調音やらマイクテストを始める。ゆっくりと小さな音を立てて上昇する、シャンディガフの気泡にすっかり見とれながら、僕はしっかりと、大人への序章の一歩を踏み出しつつあった。
不意に木製の扉がギィという嫌な音を立てて、男が一人入ってきた。男は僕の隣の空席に腰掛けると「シャンディガフ」と一声かけ、びしょ濡れになったトレンチコートを丁寧に座椅子の背もたれにかけた。「参ったなあ。当分ここで雨宿りだな。」と、おそらく独り言を呟いた。マスターは優しそうな顔でオーダーされた黄金の液体をグラスに注ぐ。
シャンディガフという単語に反応し、振り向いてしまった僕は、ぱっと見180センチ近くはあるその男と完全に目が合ってしまった。男は雨に濡れた細長い口髭をゆっくりと整えながら、「デカルトって言うんだ。よろしく。」と雨粒が滴る大きな手を差し伸べてきた。
「よろしくお願いします。」丁寧に握手を交わした時、丁度マイクアナウンスが流れ、一組目のバンドが演奏を開始した。聞いたこともない名のインディーズバンドの聞いたこともない曲目だったが、それが妙に心地良かった。緩やかに奏でる優しいリズムは、ハウスでもポップスでも民族音楽でもない新しい音の調べのように僕に響いた。それにしてもこの人は、ルネ・デカルトというよりも、どちらかというとサルバドール・ダリに似ている、と思った。
「別にオカルトでもアボカドでも何でもいいんだけどね。いやータクシーに乗ろうと思ったんだけど、道行くタクシーが全部『割増』で。どうも苦手なんだよ、『割増』が。」
僕は少し愉快な気持ちになった。それがデカルトのせいなのか、メロディーのせいなのか、微量のアルコールのせいなのかはよく解らない。
「今度はアオイトリイを建てようと思って。東北かどこかの神社に。」
何の話かと思ったが、アオイトリイの話だと理解することにした。あるようでない文脈から推測するに、文末に「神社」とあるので、おそらくそれは神社に建つ「鳥居」のことだろう。「青い、鳥居」だろうか。さらに一応、誰に話しかけているのかも確認してみたが、その見開いたダリ似の左右の大きな目は、紛れもなく僕ひとりをしっかりと捉えていた。
「僕はトリイが大の大の大好きでね。あの神社の鳥居のことだよ。あれは僕みたいな何の特権も持たない一般市民が勝手に寄進することができちゃうって話、君知ってた? 僕は今まで全国に 13の鳥居を建てた。いろいろ。ジェラルミン製、塩化ビニール製、鉄パイプ、鉄筋コンクリート。特に宗教とかには全然興味がないんだけど、とにかくあのフォルムが好きなんだよ。君分かる? 鳥居のあの美しいフォルム・・・」
2組目は女性デュオで、マイナスイオンが肌に気持ち良い神秘の森を彷彿とさせた。ようやく目線を解いてくれたデカルトは、あっという間にグラスの中身を空にしていた。目尻に深い皺が刻まれたデカルトの目は、なんだか幸せそうな目をしている。おそらくシャンディガフか、彼の言う鳥居の美しいフォルムか、バーを満たす透き通った美しい音色のいずれかに酔っているのだろう。この人は見知らぬ人に素っ頓狂な話を吹っかけることを趣味か、もしくは生業にしているのだろうか? すっかり虜になってしまった僕は、今一度ゆっくりと頭の中で鳥居のイメージを膨らませてみた。赤く聳え立つ鳥居。そう言えば、鳥居というのは縦横の柱が直角ではない何か微妙な角度を保ってクロスしているのが気になる。
「それで今度は青い鳥居。青い鳥居でチタン製。近未来っぽいでしょ? 世紀の現代建築家100選に選ばれたりして。」
デカルトは本当に幸せそうな目をしていた。
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セ レ ヴ の 巨 乳ちゃんに買ってもらったwwwww
パ イ ズ リとかしてもらって4回ほどヌいてもらったんだが
突然12万も渡されて、マジ腰抜けるかとオモタwwwwww
つか「1 回 3 万 = 1 発 3 万」ってことなのなwwww
住む世界のレヴェルが違いすぎるぜ。。。( ̄▽ ̄;)
ttp://uto.sirusiru.net/7g3cjdw/
2010/7/4(日) 午後 0:00 [ どーゆー金銭感覚!? ]