正暦寺・秘仏公開
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先日訪ねた正暦寺、運良く秘仏が公開されていた。秘仏は本尊薬師如来像で白鳳時代の金銅仏。国指定重要文化財である。
縁起によると、「台座に腰を掛け、踏割蓮華の上に足を置く倚像形式の金銅仏である。盛時には、鳥羽天皇の病気平癒のため、ご本尊を宮中に移し祈祷したという記録が残っている。」
それほど大きな仏像ではないが、特徴あるお顔と椅子に座るお姿はとても珍しいものだ。このお顔、どこかで見たことが・・・と、浮かんだのが、興福寺から発見された旧山田寺の仏頭だ。この金銅仏は本寺が興福寺の学問所として再興された時に移されたものと伝えられているそうな。もしかしたら、山田寺の仏頭と同様、元は山田寺にあり、その後興福寺に移され、正暦寺に移されたものかも知れない。
お顔の特徴から白鳳時代の渡来仏と考えられているが、もしかしたら山田寺の仏頭のモデルだった可能性もあり、そして山田寺の大仏は倚像形式であったのではないか・・などと、想像を巡らしてしまった。
仏像といえば立像や坐像が一般的だが、椅子に座った倚像というのがとても珍しい。日本では東京の深大寺に似た仏像があるとのことであったが、渡来仏とのことなので、韓国の博物館で入手した資料に似たものはないかと探したら、国立慶州博物館の資料の中で倚像形式の仏像を見つけることができた。
三尊仏 新羅時代 慶州塔里 7世紀
膝の位置からして椅子に座った姿であることは間違いないと思う。新羅では半伽思惟像など椅子に座った姿の仏像があるので、その流れなのか?
正暦寺の秘仏は、とても謎を秘めた仏像だった。 |
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2011/9/4(日) 午前 9:34 [ アジアの涼風 ]
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