日記
それは一瞬の甘い触れあい
玲子は大学の同級生で就職した会社も同じだった。
夫のいる会社。
大学時代は学部が違っていたし、あまり話したことがなかった。
私は東京が地元で、玲子は地方から出てきて一人暮らしだった。学費も自分が負担しなくちゃとバイトもたくさんしていたけど、授業も熱心に受けていると仲のいい子が話していた。
同じ会社の就職試験を受けたとわかったとき、
「未幸はいいわね。どうせ、もう受かるってわかってるんでしょ?」
なんて玲子に言われたけど、返す言葉がなかった。
確かに、私の父の会社と取引のある会社だったし、受かる確率は高かった。 だけど、厳しい就職事情の中、親のコネを頼るのは自然なことだったし、玲子みたいに自分の意志で好きな会社をたくさん受ける自由はないのに。
彼女は華やかで、いつも男の子達に囲まれてい
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