無題
「帰納法、2」
ネットには、2つの真実がある。虚か、現実であるのかの、2つがある。僕は、その区別を、理学ではなく、哲学としてとらえてきた。だから分かる。自分が殺人者でないことも、加害者でもなく、被害者でもないことを、僕はよく知っている。 だから、彼女がネットで自殺したと判明したとき、僕は正直言って、安心した。自分が殺人者でない、という現実を知ったとき、安心した。と、同時に不安も感じた。その不安とは、自分への不信感でもあった。僕はいつも自分を疑っている。もちろん、自分以外の人も疑っている。でも、今回ばかりは、少なくとも、僕には関係ない。そのことが、僕にとって、安全的要素でもあり、不安要素でもあった。
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