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昭和60年作

60年8月


燕来る頃や人の忌の続き       梅雨空や島の末寺の通ひ僧


梵鐘の声の果てまで麦の秋      朴咲いて大きく跨ぐ山の風


停年の夫の坪畑花きうり       鐘を打つ僧満身に沙羅の風


七夕や雲が磨きし星の彩       水源池水盛り上げて梅雨晴るる


大川の水の片寄る梅雨の果      鰻割く神棚高く灯されて


潮退きて乱杭さらす真夏川      大楠や蝉は己の声に棲む


掃苔や松の高さに鴉来て       傾きて電車の曲がる浦上忌


火口見てうしろ忘るる秋の風     うすもみぢ水音の中の妙相寺


釣りに行く花野の一本道遠し     鷺草の翔ばんばかりに月光裡

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『実作俳句入門』

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2005/8/12(金) 午後 11:28 [ 喜八ログ ]

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