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「視点を変えた子育て論」備えておきたい7つの要素とは?

 イメージ 1子育てには、親目線と子供目線があるのかも知れません。子供目線の子育ては大変難しく、全ての親が児童心理学者ではありませんから、子供の心理を理解するのは簡単にできるものではありません。まして、0歳から3歳までの心理は、心が形成されていないので、本能としての動きが中心です。態度や行動も単純で、難しい表現は出来ません。それ故、「言って聞かせる」という指導は、この時期の子には当てはまりません。

 ただ、親の行動や言動から、自分を認めてくれる,認めてくれようとしていることは理解できます。それは、共感、共鳴という親子で最も伝えやすい最初のコミュニケーションから認識していくのです。見守る、寄り添う、共感する、共鳴する、このような動作こそ、良い意味の乳幼児環境を造り上げて行くのです。

 幼児期には、その子が将来的に問題となる行動や性格がほんの少し表面化しています。幼児教育を長年されている方は、経験的にそれを把握されているはずです。ここに、大変興味深い報告があります。よくコメントと頂く”STELLA KIDSの古賀浩嗣”さん、から、科学的データについてお問い合わせを頂き、この報告のことを思い出しました。


【幼児期の衝動と抑制、欲望と自制が将来の姿を】

 イメージ 2「マシュマロテスト」1960年代 アメリカスタンフォード大学 心理学ウォルター・ミッシェルが大学校内の附属幼稚園の4歳児に行ったテストです。
 「ちょっとお使いに行ってきます。私が戻ってくるまで待っていてくれたら、ご褒美にこのマシュマロを二つあげます。でも、それまで待てなかったら、ここにあるマシュマロは一つだけです。そのかわり、今すぐ食べてもいいです。」と行って外に出ます。4歳にとってはかなりの試練です。4歳の子供であっても瞬間悩み、様々な葛藤があるはずです。そして、この実験は、かなり驚くべき結果になったのです。マシュマロを食べた子は、ドアが閉まった瞬間に手を伸ばしました。試験時間は20分です。我慢していた子は、様々な行動をとりました。細かくは省きますが、自分なりに考え、食べたいという衝動に打ち勝つのです。

 この実験は、追跡調査が行われ、14年後の大学進学適性試験において210点の差が生じたと報告されています。そして、210点の得点差だけでなく、様々な点で「人格的知性」の差が生じたと細部にわたり報告されています。情動は、こうした学習成績に大きな影響を与えることがわかってきました。その情動、心の形成期が乳幼児であることに着目して頂きたいと思います。

 空腹時、オムツ替え、自身で出来ないことから、徐々に自分でこなせるようになる。この時の言葉がけ、励まし、認め、共に出来るように頑張る姿勢から、子供は、箏に望む際の「心構え」のような感覚を身に付けます。そして、失敗しても、励まし、何度でも笑顔で後押しをしてくれる親の姿を見て、子供心に様々なことを学ぶのです。乳幼児期という何も出来ない状況から、温かな手を差し伸べてくれる親という存在は大きく、それだけに、この3年間の親子関係はとても大切です。そして、その後の「ヘッド・スタート」へと繋がって行きます。昨日、3歳以降、小学校入学前までに備えておきたい7つの要素をあげました。以下の通りです。

1,自信
 自分の身体、行動、および周囲の世界を思うように制御出来るという感覚。自分羽上手くできるだろう、周囲の大人も里からになってくれるだろう、という感覚
2,好奇心
 物事についても、何かについて知る事は良いことであり楽しみに繋がるという感覚
3,計画性
 周囲にインパクトを与えたいと願い、その為に粘り強く努力し、そして、実際にインパクトを与える能力。自分の能力に対する自信にも関係する
4,自制心
 年齢相応の方法で,自分の行動を調整し制御する能力。自分の内面を制御する能力、自分の能力や価値を確信すること
5,仲間意識
 自分は他人を理解し、他人も自分を理解してるという意識に基づいて周囲と関わっていく能力
6,意思疎通能力
 言葉によって他人と思考や感情や概念を交流したいという願望及び能力。他人に対
する信頼感や大人を含む周囲の人間との関わりを快と受け止めている感覚と関係する
7,協調性
 集団行動に行動において自分の欲求のバランスをとる能力,譲り合い調和を図る能力
 
 この7つの要素は、幼児期と呼ばれる成長期に必要な要素で、親や、幼児期に教育的に関わる者が理解しておくべきものです。以前、これからの幼児教育は質的にも変化すべき時が来ていると申し上げました。7つの要素を理解するには、子供自身の知的発達も考えておかなければなりません。「ハート・スタート」と呼ばれる心の発達、言わば、自己肯定感の土台となる要素と、その次に訪れる「ヘッド・スタート」の両面について理解しておく必要があります。
 
 4月から、リニューアルされる子育てマイスター協会の講座内容。留まることなく、多くの方々にお伝えしたい内容が盛り込まれています。今までも、マイスターが展開する講座の評価が高い理由は、単なる知識による子育て論ではないからだと思います。「夢を描ける子供に!」まさに,子供の描く夢とは,子供の可能性そのものです。今までの子育てという概念を少し別の視点で捉え,子育てを、自分自身の目で捉える事が出来るのです。自分自身の向上に繋がる、子供と向き合う事で。


 
 

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「0歳から3歳・4歳から6歳へ、そして…」

 イメージ 1子育てマイスター協会を設立後、第1期生の中から、編集に優れ経験のある方と講座の打ち合わせ、そしてテキストの作成が始まりました。それまでの子育てとは違う内容が沢山出てきました。私は、胎教から0歳児・1歳児教育,そして、幼児教育・小学性教育と指導及び研究をしてきました。幼児教育の現場で出会う保護者の方々は、子育てに関する知識が豊富です。しかし、商品が多すぎてなかなか選択できない状況と同じで、どの子育て法が良いのか迷ってしまうのです。

 子育て法には、児童心理学などの引用はありますが、「子育て」という狭い範囲に限定されているようです。また、子育てと幼児教育を分けて考える傾向もあります。こうした分類や分析は、子育てを相対的に捉えるのではなく、近視眼的なものの見方に繋がります。昨日は「ハート・スタート」のお話をしました。たぶん、始めて聞く言葉ではなかったでしょうか。両親が、否定的な言葉を多用したり、暴力的な言葉を言い放つことで、ことばを理解できない乳幼児がそれを感覚的に捉え、共感・共鳴のない親子関係から、その後、物事に自信が持てず、自己否定に走る人へと成長します。子供の心が形成される時期、それを0歳から3歳と申し上げたのはその為です。
この時期こそ、「ハート・スタート」です。

 イメージ 2自己肯定感を持てない、それは、乳幼児期の環境が大きく影響しています。これは、学習にも影響を与え、「やる気」を促すにも他力を借りなければ難しくなります。子育てマイスター協会の講座は、こうした中高生の学生にも効果のある内容です。子供達の前に、先生方が講座を受けられると良いでしょう。基礎講座は、全ての年齢に性別を問わず有効なのです。独身の男女も受講されると,自分自身を良い方向に変えることが出来ます。

 子供が自信を持ち、様々な物に興味関心を示す、又、チャレンジを繰り返し自分の限界を知る。こうした前向きな性格は、0歳から3歳の時期に養われます。この事実を親はしっかりと認識する必要があります。子育ての第一歩は、人の成長過程で何がいつ、どのように養われるのかを知ることからです。それでは、子供が入学に際しその段階に達しているかどうかは,次の7つの要素から推し量ることが出来ます。

  1,自信   2,好奇心    3,計画性    4,自制心
  5,仲間意識 6,意思疎通能力 7,協調性

 イメージ 3これらは,全てEQを支える要素ばかりです。この具体的な意味はまた明日,ご説明します。「ハート・スタート」の次は「ヘッド・スタート」です。乳幼児でも幼児でも、彼らは毎日学んでいます。大人の感覚で言う「学び」は、「教室に押し込められ苦痛を強いられる勉強」をイメージします。しかし,幼児の学習は、彼ら自身が学びたがっているということです。「ハート・スタート」が無理なく切れた子は、学ぶ楽しさを知っています。新たな事を学ぶ意欲があります。多くの子供達は3歳を過ぎると文字や数字に興味を覚えます。もっと学びたいという意識の表れです。「ヘッド・スタート」幸先の良い学習開始時期、それが3〜4歳の時期なのです。

 学びたがる,その中には、運動や音楽、そして絵画なども含まれます。これこそ、彼らが自ら表現する知性です。心の知性が育まれ、次に知的な発達を見せる幼児、多くの大人は、子供の知的変化を見過ごしています。もったいないことです。
明日へ、

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「生後数ヶ月で、周囲の状況を把握する!」

イメージ 1 EQ「EMOTIONAL INTELLIGENCE」心の知能指数と訳され、それまでのIQ「Intelligence Quotient」とは違い、人を支えるもう一つの知性として1990年代後半から注目されるようになって来ました。幼児に対し、二つのスタートラインがあります。一つが、「ハート・スタート」と、「ヘッド・スタート」です。これらのスタートとは何を意味しているのでしょうか。

 子育てマイスター協会で行っている講座が今、凄い勢いで広まり始めました。講座の中で扱う「自己肯定感」についての話しが、具体的で分かり易いと言う評価を頂いていますが、その考えである「自己肯定感」が子育てに活かされると、自分自身の変化に驚かれます。その変化が子どもに大きなインパクトを与えることになるのです。

 「子どもの情緒面のインパクトは、ゆりかごの頃から既に始まっている。」と言われています。つまり、生後、子どもを囲む環境から、子供自身周囲の世界を敏感に感じ取っていると言う事が解って来たのです。まだ生後間もない赤ちゃんは周囲の対応を敏感にキャッチする能力を持っています。周囲の大人がどのような感覚で接し、ことばを交わしているのか、実は、それを調べた結果があるのです。

イメージ 2 生後8ヶ月の赤ちゃんに積み木を2個与え、「こうやって並べてみてね」と手本を見せます。その時の子どもの反応は、まず、五感を通した分析から始まり、相手の反応を確かめる動作へと移るのです。

 「まず、積み木を一つ取り上げ(視覚・触覚)、ちょっとなめてみて(味覚)、髪の毛にこすりつけたりして(分析)、それからテーブルの下にぽんと落とします。相手が取ってくれるかどうか、こちらの反応を見るのです。積み木を取ってあげると、子どもは、ようやく与えられた課題通りに二つの積み木を並べます。そして、『すごいでしょ!』と瞳を輝かせてこちらを見上げます。」
(ハーバード大幼児科医ブレイズルトンの乳児テストより)

 このテストは、子どもの環境が与える影響をテストしたものです。同じ課題を与えられても、異なる結果が出るのですが、そこに共通した違いがはっきりと現れました。先にテストで目を輝かせた子は、周囲から誉められ励まされ生活をおくって来ました。否定的な言葉は皆無で、子どもの示す興味や関心に共感する環境でした。

イメージ 3 対して、積み木を最後まで並べられなかった子供達は、誉められることも、励まされる事も少なく、子どもの持つ興味や関心事にも無関心な環境下で育ちました。子どもに無関心な家庭で育った子と、子どもに共感し、認める家庭では、対照的な結果となったのですが、ここで特筆すべきは、対象が1歳に満たない乳幼児であることです。子どもの心の発達は、生後直ぐに始まっているという点です。これを、「ハート・スタート」と言います。マイスターの講座に「自己肯定感」を重視していることがお解りだと思います。大人でも、こうした講座を受けることで自分自身を自分自身で変える事ができます。先日の講座には女子大生の方が受講されていました。独身の方でも、既婚者でも、「子育て」というテーマの中で、自分自身を見つめ、考え方や行動の中で多くの気付きがあります。

 環境の違いで成長していく子供達、その特徴として「自信」のある・ないがあります。幼児期の影響が子どもに自信を喪失させ、学校生活などに楽しさを見いだせず落後していく、極点であってもこうした例は沢山あります。子供達が切磋琢磨し成長していく姿の裏には、彼らを支える環境が見え隠れします。幼児期に、親や先生から無関心でいられたら子どもは、何を思うでしょうか。幼いから何もわからないのではありません。以前から、生まれてから3年間は親元で育って欲しいと願っているのは、こうした背景があるからです。保育園の場合、どんなに素晴らしい先生でも、0歳の場合、先生一人に子ども3人です。自信に満ちた楽観的な子どもと、失敗すると思い込んでいる子どもの違いは生後2〜3年で形成され始めます。子どもとの接し方が、子どものEQに大きな変化を与える、子育ての根本は、親になる人達の、心の見直しから始まるのかも知れません。
 明日は、就学前までに必要な7つの要素についてお話しをします。

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思考へのアプローチ

「教育改革に向けて」

 イメージ 1教育改革を前に、子供達の思考力を上げる為の授業法や学習法が検討されています。このブログでも思考力については良く取り上げますが、これまでの教育的な見地からではそのアプローチは難しく、脳科学や認知心理学などの助けが必要になっています。思考に必要であると考えられる「ことば」も、認知心理学的な分析が必要になります。

 「ことば」をコミュニケーションの道具であるという見方があります。間違いなく、「ことば」は人間社会では必要不可欠な道具です。しかし、簡易な言語であれば、他の動物も持ち合わせています。やはり、「ことば」の一番の特徴は「思考」であろうと思われます。人は「思考」により、様々なものを表現してきました。便利な道具や乗物などの具現化や、発見は数知れません。

 最近になり、思考や伝達に大きな変化が生まれてきました。新たな通信機器の登場により、直接的会話から間接的会話になり、更に言語の簡略化が進んでいます。書籍の販売の減は、そのまま活字離れを招き、人の思考にも変化を与え始めています。心理学では、「ことば」を二つに分け表現しています。一つは、「ことば」を音声に替え、表現する「外言」、そして、音声にならない、思考の際に脳で使用する「内言」です。活字離れは、この「内言」に影響を及ぼしているのではないかと考えられています。

 コミュニケーションとして使用するにも、考える為の土台とするにも、「ことば」の獲得が大切になります。ただ、獲得だけでなく使わなければ「ことば」は活かし切れなくなります。その練習として、また、「こどばの獲得」として、会話、意見発表、音読、書写、作文等の学習があります。また、考える練習として、算数などの学習が大きな役目を担っています。子供達の語彙数が減っているのは、これらの学習が十分でないためではないでしょうか。

 イメージ 2子供達の表現活動の中で苦手な部類に入るのが「作文」です。作文指導では、「心で思った事を書けばよい。」ととんでも無い指導をすることがあります。心で思った事を文章にすることはとても難しく、内言には、多くの場合主語を除いたり、外言とは違う表現をしています。自分自身でわかっていることは省略しているのです。対して、作文は主に文語体で書きます。これには、主語述語もしっかりした文体が求められます。(特に小学校の場合など)考える事と書く事の違いをわかっていないと、単純に作文指導などできません。

 思考力を高めて行くには、まず、「ことばの入力」が大切です。幼児期から、小学校低学年までは、高次な思考よりも、「ことば」の広がりを体感し、身につける事です。最も簡単な学習法が読書であり、音読法です。簡単な読書では、俳句や短歌などが良いでしょう。5・7・5/5・7・5・7・7等のリズムは、話す際のテンポ、文を書く際のリズムに活かされまし、様々な表現に触れ季節もことばで表すことを体感できます。多くの「ことば」「文体」「表現」に触れ、音読することで、目に映る「ことば」と音としての「ことば」を身体に染み込ませることができます。

 イメージ 3入力した「ことば」は使わなければ意味がありません。算数の文章問題を解く、これも「ことばの活用」の一つです。「会話」これは、相手の話を聞かなければ成立しないコミュニケーションの一つです。「聞く」というのも「ことばの活用」の一つです。「会話」が成立するには、自分も話しの内容に参加しなければなりません。ここで、「内言」の出番となります。家族間で会話が減少している、これは、とても悲しいことです。子ども同士の会話だけでなく、大人も含んだ会話は、子どもに、「ことばの使い方」や表現方法、そして語感を与える事ができます。親の言葉がけが大切と言われるのは、「ことばの獲得」ともう一つ「ことばの語感」を与えていることなのです。頭の良い子は「ことばで育つ」と言われるのはこうした背景があるからです。

 私は、算数指導などで、子供達に必ず説明をして貰います。計算でも、タイルを使用していますので、解法の手順を説明して貰います。文章問題も同じです。式の説明、何故、その計算を選んだのか、また、友達に説明して貰います。時には、下級生にも問題の解き方を説明して貰います。まさに、解放の手順とは、問題を解く際の思考の流れそのものなのです。考え方の手順、これをアルゴリズムと言いますが、タイルを使用した算数指導では特に大切な指導の一つです。

 こうした下地(基礎教育:幼児教育)があって臨むのが、思考重視の教育改革です。やはり、システム重視で、思考の手順が疎かになっているように思います。「アクティブラーニング」ということばが先行し、その方法に慣れないと考えがちですが、心の中のことばが少なく、思考による「ことばの整理」がされていない状態で臨んでもけして良い結果は生まれません。もっと、「ことばの本質」を理解することが大切ではないでしょうか。

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「パターントレーニングと自己学習」

イメージ 1 小学1年生で学力差が出る、これは、基本となるスキル(技能)が幼児期に習得できているかの結果です。それは、子育ての過程にある、子どもとの関わり方で大きく変化します。基本となるスキルは、皆さんよくご存知の5つです。

1,見る 2,聞く、3,話す、
4,書く 5,読む

 この5つのスキルの中で、「見る・聞く」が不十分であれば、授業で学ぶことが難しくなります。教科書は、当然ですがひらがな・カタカナ・漢字で書かれており、最低でもひらがなが読めなければ、教科書から学ぶ事ができません。こうして考えて行くと、入学時から、学校の授業について行けない状態は判断できると思います。

イメージ 2 小学1年生で早くも学力差が生じるのは、幼児期の6年間の過ごし方だと言えます。この時期では、まだ、月齢差や、男女の性差による差も生じます。
 その為、繰り返しのパターン教育が効果的な時期でもあるのです。
 これは、「見取り・聞き取り」を意識した学習で、フラッシュカードを中心に組み立てられます。つまり、カード学習により、見る・聞く・復唱するを繰り返し行うのです。聞かなければ答えられない、見なければ答えられない学習環境を作りあげ、リズム・テンポ良く行っていきます。
 近年、子供たちの「見る・聞く」の技能低下が顕著です。これは、保護者側の技能低下も同時に表しているようです。指導上、子どもの集中時間は短く、その為、短時間で繰り返し知的刺激が行えるフラッシュカードは、かなり効果的な学習法と言えます。聞き取りには、その他に、俳句、素読があり、これらを組み合わせて行います。

 学習には、先生という人を介さず、自ら行う学習も必要です。そこで、漢字学習や、書写学習の登場となります。書写は、ただなぞるだけの単純な学習ですが、鉛筆の持ち方、姿勢、文字バランスの基本的な学習が行えます。また、時間の設定から、短時間の集中学習が可能で、書写学習は、子供達の集中力を高める学習に繋がります。学習の最終目標は自学自習です。短い学習時間を設定し、その間集中して行える学習に書写は向いています。学習量も確かめることができ、一見地味な学習ですが、学習効果が徐々に出てくることから、家庭学習の定番になりつつあります。

 イメージ 3学力の格差は、学習時間の格差にほぼ比例します。幼児期6年間の空白は、小学校に上がってからの学力差となって現れます。ただし、これは、日常の生活の中で十分に習得できるものです。先生の話を聞けない子供は、幼児期、お母さんやお父さんが十分話を聞いてあげていないことが多いのです。話を聞いてくれるから、話を聞くことができる。子どもの状態を見ると、幼児期の親子の接し方が見えてきます。

 子供の基礎学力は繰り返し学習が最も効果的です。そして、飽きの来ないように、カード学習により幅広い刺激を与え、復唱することで、耳が鍛えられます。また、カードも意識して見る学習により、見ることを意識した学習が可能になっていきます。こうした指導をパターン化しカードなどを組み替えながら行う指導法をパターントレーニングと呼んでいます。

 高学年になり、見る学習を行うのが「書写」です。数学や理科など、出てくる図形や植物などの分解図、写真なども含め、書き写すことで、今まで見過ごしていた部分まで見ながら気づくことができます。書写という学習をアレンジすると、学ぶことの基礎を再確認することができます。

 学力に問題を抱えたお子さんでも、このパターントレーニングで、耳や目を鍛えることができます。また、繰り返し学習により、学習の定着ができてきます。基礎の理解は、すべてに共通しています。5つのスキルをどのように伸ばしていくか、幼児期の関わりは重要だと言えます。

 

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