荒俣宏のオークション博物誌

一言メッセージ :死ぬまで買い続けるぞ!

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北斎とサケ缶

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☆おんな北斎
葛飾應為という画家をご存じだろうか。葛飾北斎の三女で、離婚して出戻ってから父北斎のアシスタントをしていたお栄である。北斎の名で売り出した方が作品が高く売れるため、あまり華々しく取り上げられてこなかったが、その才能は父北斎も舌を巻くほどであった。
北斎と應為、この二人の天才を取り上げた番組「おんな北斎〜天才浮世絵師は二人いた」
2月7日(日)15:00〜16:25 日本テレビ系列 アラマタは葛飾北斎役で出演している。
深イイ番組です。
http://www.ytv.co.jp/hokusai/index.html

われわれが應為作品を実際に見る機会はあまりない。作品数が少ないうえ、保存上の問題から常時公開されないからだ。時間を作ってでもご覧になることをお勧めする。
「夜桜美人図」メナード美術館蔵 残念ながら公開は1/31まで
http://museum.menard.co.jp/collection/japanese/japanese_katsushika.html
「吉原格子先の図」太田記念美術館蔵 2/24まで公開中
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H220102-Otacollection.html

☆ニチロのアラマタ缶
ニチロの広報室にお願いして特別に作っていただいた「復刻版あけぼのさけ」アラマタ缶。缶形も通常販売のサケ缶より若干大きく、手詰め。サケマス缶詰工船が、獲れたばかりの道東沖獲りの脂の乗ったカラフトマスを船内で加工して缶詰にしたものだ。

昔、ニチロは豪華なタラバガニの脚肉詰め、毛ガニの缶詰もたくさん生産していた。これらはほんとうのご馳走なのだが、わが家のご馳走はサケ缶だった。昔どおりのおいしさで、思わず目をみはった。わたしが子どもの頃に食べたサケ缶、そのままの味に感激した。
サケ缶については、こちらに詳しく書いているので興味のある方はどうぞ。
http://www.food.maruha-nichiro.co.jp/salmon/culture/04.html

昨年末、自民党幹事長代理の園田博之議員と対談をした際、このアラマタ缶をプレゼントした。じつは、園田議員はアラマタが日魯漁業入社当時の直属上司だったのだ。所属は資材部。その後、アラマタが北海道拓殖銀行コンピューター室に異動になったため、わずか一年足らずであったが、いろいろなことを教わった。園田さんのアラマタの印象は、変人、それでいてただ流されているようでもない、とにかく生活に困窮しているようだった、と。サケ缶がごちそうだったんです。

 
写真カバー 北斎は本当にこんな恰好で描いていたらしい。
写真1 葛飾亜北斎(アホクサイ?)
写真2はおみやげのサケ缶をお渡ししているところ。懐かしい再会であった。
写真3,4 アラマタ缶 化け大イベントその他で、皆さんにプレゼントする機会があると思う。

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金鯱観世音の妖しい魅惑

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正月3日、国立劇場で尾上菊五郎さんの『旭輝黄金鯱(あさひにかがやく金のシャチホコ)』を鑑賞した。凧に乗って名古屋城の金の鯱を盗む大盗賊、柿木金助がすごい。宙乗りで客席を斜めに横切り、これまた客席に突き出た天主閣に着地するのだ。そして、金鯱のまたがった金助は、ふたたび空に消えるのだが、お楽しみはこのあとも盛りだくさんだった。ほんとうの水を使った池で、生きた鯱を捕らえる「鯱つかみ」に度肝を抜かれた。

並木五瓶の原作を大胆にアレンジしたというストーリーも、傑作だ。尾張藩を乗っ取ろうとする悪だくみの複雑なからみあいがおもしろく、主役の一人を演じる菊之助丈の艶やかな色気もいい。市村萬次郎さんも、三谷幸喜の『マジックアワー』で会計係の怪演を拝見して以来のおめもじだ。

だが、圧巻というか、驚きのピークは、金助が演じる怪しげな「金鯱観世音」出現の場面だ。伊勢の恩師の家で、信者を集めて観世音のご開帳となるのだが、ご本尊が立体写真のように出現し、千手をみごとに動かしながら、EXILEの「choo choo train」を披露。ご本家の中国障害者芸術団の千手観音も顔負けの完成度の高い至芸を見せる。そして、締めの台詞が、「まねきねこダック!」と来る。これには、レーシックしたばかり、病み上がりの我が眼玉も、ぎょっとばかりに飛び出した。菊五郎さんの「北千住観音」はすでにして名人芸の域に達している。

ほんとに、名古屋開府四百年を記念するかのような、この奇想天外な大作を、よくぞ一世紀ぶりに復活させてくださった!あまりのおもしろさに、おっとり刀で河村市長と菊五郎丈の楽屋に押しかけ、名古屋でも公演してくださいとお願いした。

写真カバー 尾上菊五郎さんの楽屋で河村名古屋市長と。
写真1  『旭輝黄金鯱』のチラシ
写真2  国立劇場にやってきたはち丸くん

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眼が見えちゃいました!!

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年末の26日、アラマタはとうとう手術室にはいった。近年とみに悪くなった眼は、読書すらも妨げるようになったのだ。こいつはもうイケナイ。本が読めなくなったら商売にならない。あきらめて、慶応大学の坪田先生にレーシック手術をお願いすることになった。  

白内障が進行しているので、再度手術が出来るようにしなければいけない関係で、視力0.8程度の回復にとどめる手術となる。普通なら、1.5には軽く戻るそうだが、アラマタはとりあえず、ド近眼が普通の近眼に戻ればいいので、余裕を持たせた手術にしていただいた。

手術台で、眼を大開きにされ、機械で固定された。瞬きができない。あとは視線を動かさないよう注意されるが、言われると逆に気に掛かる。必死で一点を凝視し、先生の激励に助けられて40秒余の間がんばった。まずは、角膜の一部を横にスライスし、端を残してめくり開ける。そこへレーザーがあてられると、焼け焦げる匂いがする。いろいろ見えるのだが、一点を凝視しているので何がおこなわれているのか、よく分からない。しかし、以外にも不安はなかった。両目の手術と乱視の処置を含め、手術は数分で終わった。眼が沁みて少し痛いが、後はまったく普通。十分ほどしておそるおそる目を開いた。

驚きである。この半世紀、裸眼で見る世界はいつも霧が掛かっていたのに、その霧がすっきり晴れている。隅々までがよく見える。さっそく活字を読んでみたら、黒い文字が痛いほど鋭く感じられた。
その後、坪田先生との対面があり、「おめでとうございます」と祝福してもらう。まさに「眼」が出た気分だ。こちらも最敬礼した。

アラマタは老眼もあるので、読書用の老眼鏡をかける必要はあるのだが、もう日常生活に不便はなくなった。ほんとうに、なんでも見えてしまう。半世紀ぶりの裸眼感覚に感動した。
レーシックはものすごい。こんなことなら、もっとはやく手術してもらえばよかった。一ヶ月のあいだ眼を保護しておけば、あとはダイビングもできるといわれた。よく見えるようになった目で、こんどは海中を眺めつくすぞ!!!


写真は手術30分後、執刀してくださった坪田教授と。
現在、術後3週間ほどだが全く問題なし。もう眼鏡オフで生活しているが、テレビではどこのおじさんだかわからなくなるので、度の無い眼鏡を着用している。

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祝ブログ100回! 祝名古屋開府400年!!

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2010年の年明けは雪だった

大晦日の夜、名古屋は雪になった。アラマタは名古屋城で行われる年越しイベントに参加するため、陣羽織に烏帽子姿で名古屋城へ。新年からの開府四百年記念イヤーを祝う最初のイベントだ。河村市長や吉田議長さんらと舞台にあがったときは、もはや吉良邸討ち入りの赤穂浪士みたいな気分。だが、大晦日の雪は信じられないほど神秘的で、会場に集まった市民のみなさん1000人と一緒に、エイ、エイ、オーと勝どきをあげた。

そういえば愛知万博の初日も雪だった。お客さんが少なく、この先万博はどーなるのだろう、と心配した事を思い出した。でも、第一回ロンドン万博の初日だって雨だったのだ、とカラ元気をだしたら、4月ごろからお客が集まりだした。名古屋の人は慎重すぎて火が付くのは遅いが、走り出したらものすごい。開府四百年祭もきっとそうなる!

人気キャラクターとなった「はち丸」が会場を盛り上げ、市民の人々がこしらえてくれた省エネ・エコのペットボトル灯篭がきれいに輝くなか、ついにカウントダウンが始まった。市長さんはリハーサルに退屈して、「夢つなごう、なごらっちょ」を歌いだし、司会の人を大慌てさせたシーンなど、かつての名古屋では考えられなかった楽しい展開だろう。
 
でも、本番のカウントダウンは、みんなの息がぴったり合った。お客さんと一緒になって、いい年が来るように祈った。雪模様に浮かぶ名古屋城が美しく、テレビ中継がなかったのが惜しいほどだった。

☆ブログ100回お知らせいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

写真カバー  名古屋開府400年祭マスコットキャラクター「400年の旅人はち丸くん」と。
写真1 烏帽子に陣羽織でいざ出陣
写真2 特別にライトアップされた名古屋城 
    向かって右の鯱だけがライトアップされているのには訳がある。
写真3 400年祭のキャラ達  右から「やっとかめのだなも」やっとかめ、というのは名古屋弁で久しぶりの意味。中央がはち丸くん。背中の風呂敷には願いを叶える星(かなえっち)が入っていて、人々の願いを叶えている。左が「エビザベス」名古屋嬢のエビザベスの向かって左の鯱はメスでお出かけ好き。今日も外出中なので、代わりに海老フライを乗せているのだ。
写真4 雪の中で頑張るキャラ達をステージ下から撮影
写真5 カウントダウン会場には雪にもかかわらず1000人がかけつけた。
写真6 雪の名古屋城もすばらしい!

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祝!水木しげる画業60周年

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祝!水木しげる画業60周年
2009年11月27日 帝国ホテル富士の間で「水木しげる画業60周年を祝い皆様に感謝する会」が盛大、かつなごやか、かつ密かにとりおこなわれた。というのは、水木大先生がこれまでお世話になった方々に感謝の気持ちが伝わるよう、楽しんで帰ってもらえるよう練りに練った演出、絞りに絞った人選であったからだ。われわれ裏方も、事前に3回の打ち合わせで、かなり細かいところまで詰めてきた。その甲斐あってか、ゲストにも満足してもらえたようだ。

水木大先生を全員で迎えたあと、京極夏彦監督作品「水木しげる88年の軌跡」じゃなかったよね、タイトル。はてなんだったか??なにしろ、各種著作権をクリアしていないので、この場限り、正真正銘一回こっきりの上映だから今度確認しておく。構想1年、資料集め30年、編集4晩徹夜。とにかく、波乱万丈の88年を15分のDVDにまとめ上げてしまったのだからすごい。アラマタ作家生活ほぼ40周年記念パーティの際も、京極監督の傑作が上映されたが、この才能は是非長編映画監督として活かしてもらいたい。

鬼太郎音頭あり、水木大先生の生絵のコーナーあり、ジャンケン大会あり、とここまでで驚異の10分巻き。二女悦子さんの花束贈呈から、水木一家ほのぼのトーク、最後は参加者300人全員で記念撮影、とツツガナク終了。

MC京極、コンシェルジュ荒俣をはじめとする、下働きハッピ組のモットーは、「食うな!休むな!気を使え!!」。ふだん使ったことがない神経回路を使って消耗気味のスタッフは、ゲストが全員帰った後、帝国ホテルのご好意でやっとビュッフェにありつけたのでありました。高級ホテルの食事など食べたことのない数名が、タッパーを持参して食事を詰めようとしたが、さすがにホテルに断られ泣く泣くその場で平らげた。これ実話です。

写真カバー 水木大先生生絵
1.鬼太郎生絵
2.コンシェルジュ荒俣  
3.豪華な食事
4.スタッフ食事中 (ちなみにこのハッピは意匠家京極夏彦さんデザインの特注品)

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