雪国の家造り−04
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最近のモダンな住宅は、軒の出もなければ窓庇もなく
極めてシンプルなフォルムのデザインが主流のようです。
シンプルであれば、ロ−コストになりやすいということもあるのでしょうけど、
鳥取、山陰地方の風土の影響なのでしょうね、私は、窓上に庇をつけたがるのです。
やたら雨の多い風土ですので、雨のたびに窓を閉めるというのは抵抗があるのです。
多少の雨なら窓を閉めないでよいようにということです。
これが雪となると絶対的なものとなります。庇よりできれば深い軒の出が欲しいと思います。
雪国には、雁木という名前の屋根付きの歩道があったりします。
鳥取市の商店街は、その人口規模に相応しくない長い屋根付きの歩廊(ア−ケ−ド)があって、
それは雪国の商店街の特徴かもしれないと思っています。
積雪でも雪の影響を受けない歩道を伝統的に持っていたので、ア−ケ−ドなどは元々
受け入れる素地があったということです。
当然、民家にも土壁保護と生活領域の確保のために周囲に雪囲いをしたり
深い軒の出が確保されたわけで、今でも山間集落ではその風習が残っているようです。
モダニズムの軒の出もなく庇もないシンプルな箱デザインなど、
本来、風土的に受け入れがたいものなのです。
ただ、環境制御装置としての家は、昔と違いフォルムだけで決定づけられるものではなく
様々な風土的要件を技術的に解決することも可能であり、要するにト−タルコスト的に現実のものと
することが前提にあり、それを補うものが遥かにメリットがあるなら、それで良いと思います。
また、マスメディアによって作られるグロ−バルなデザイン傾向も無視できるものでなく
JAZZな家もモダンでありながらその風土的要件をクリアするために
深い軒の出を確保しながら外観をいかにシンプルにキュ−ブなものに見せるかに
苦心しています。
そしてその苦心こそが、思い付きのデザイナ−建築家と一線を引くものだろうと思っています。
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