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『ラインの黄金』 バレンボイム スカラ座2010 第2場

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 というような文字通り「場つなぎ」の舞踊があって(開始から26分後)第2場へ入る。後壁が光の色を変えたらしく、緑色になるとともに、いつの間にかヴォータンとフリッカが立っていた。始めは大勢で床でゴロゴロしていたダンサーも、段々減っていき、最後は歌手2人にダンサー2人となった。

 さて、だんだん明るくなってくると、よく見えてくる。ヴォータンは、ネクタイはしていないが、大富豪風スーツ。左目にはクマがある。眼帯などはしていない。フリッカも舞踏会風ドレス。ブラウン髪を短くまとめている。2人のダンサーが、それぞれ歌っている歌手の後ろで、感情表現(らしい動き)をしている。

 背景がちょっと変わる。表面は岩肌であるが、ライトの明暗で、グランドキャニオンか黄河流域か、といった峡谷らしい風景を投影している。ワルハラなんだろうか?

 ここでフライアと巨人登場。長い金髪、普通のドレスのフライアに、ダークスーツの巨人。この巨人は背の高さと顔つきが全く違って、とても兄弟には思えない。背後の緑の壁に、影絵のように、等身大のフリッカと3倍はあろうかという巨人兄弟の影が黒く映っている。実際はなにもしていないが、影ではフリッカをもてあそんでいる。

 ヴォータン、巨人ともに男性は短髪オールバック。壁の上には、月らしい、まん丸いものが浮かんでいる。巨人2人の影の、真っ黒い中に、裏が透けて見えているようだが、裸の人間がくんずほぐれつ、ゆっくり動いているようなものが見える。システィーナ礼拝堂にあるミケランジェロ作の最後の審判のように、身悶えている人々のようだ。

 フローとドンナーがよれよれコートで出てくる。細身のフローに、もじゃもじゃ頭のファルスタッフみたいなドンナーでして、とても神族とは思えません。そして、この舞台の主役っぽいローゲであります。ローゲには特別に背後霊ダンサーが付いています。しかし、見た目はもじゃもじゃファルスタッフの、さらにハゲが進んだ状態です。まさに額が多い分、顔が広いのです。こりゃ地毛か?いや、カツラでしょう。

 ローゲダンサーと巨人の影絵はしばらく続きます。上に浮かんでいる月は、だんだん暗くなってきました。フライアのせいでしょう。ローゲは一時だけ、歌と関係なく、後ろで踊っているダンサーと同じ振り付けで踊ります。

 ルネ・パーペは終始汗をかいている。これはヴォータンの辛い立場を表す演出なのか、たぶん自汗だろうけど。パーペは、ディースカウみたいな四角い顔の大きな男で、どうも見た目がいけません。昔見た、三遊亭小園遊がさっそうと歩いているのを思い出します。

 最後の方は、女性3人ダンサーが出てきて、うーん色っぽい。お話と何の関係があるのだろうか。上の方にある月田と思った丸いもの、回っている。鳥かごのように、たてに並べられた棒が回っているのだ。それで球体に見えている。いつのまに変わったのだろう。それとも、始めっからこれだったのだろうか。

 巨人がフリッカを連れて去ったが、女性ダンサーは床でゴロゴロ。ローゲはまたまた、ダンサーに合わせたりしている。床下から数人のダンサーが出てきて、神々のひとり一人を地下に引きずり込もうと床に伏せっていく。ヴォータンはかろうじて立っている。

 ローゲ一人、フライア効果に影響されず、元気だ。ローゲ自体の動きはないが、ダンサーが、せっせと足を高く上げたりしている。これが背後霊ダンサーの効用か。

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バレンボイムの「ラインの黄金」はバイロイトのライブを見ています。その他ではサヴァリッシュ、レヴァイン、ヘンヒェン、ブーレーズ、ローター・ツァグロゼクなどを見ましたが、このバレンボイムのスカラ座のライブも面白そうですね!

またCDではボダンツキー、フルトヴェングラー〔新旧〕、クラウス、クナッパーツブッシュ〔56・57年〕、ショルティ、カラヤン、ベーム、朝比奈、ティーレマン等々を聞いていますが、今回ケンペのコヴェントガーデンでのライブ〔指輪全曲〕を聞くことができました!人間の熱い魂の声が聞こえてくる名演奏でした!!

2012/2/16(木) 午後 9:26 [ maskball2002 ]

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maskballさん、ありがとうございます。

この「ラインの黄金」はCDだけだと、5種類ぐらいしか聴いていないですが、いまひとつ良さが分からないので、ビデオで見る方が多いです。
映像に食いつく部分が多いため、逆に音楽的にどうかというのが、よくわかりません。以前のバイロイトの方が、私にとっては納得できるものです。とはいえ、ワルキューレよりもこっちの方が、見ていて楽しいですね。

2012/2/17(金) 午後 11:06 nike

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<いまひとつ良さが分からないので、ビデオで見る方が多いです>

にけさんが仰る事はよく分かります。ワーグナーの音楽の最大の短所はモノローグの単調さだと思います。イタリア・オペラではカンタービレが単調さを救いますが、いかにライト・モチーフを使ったとしても、ワーグナーの楽劇の場合は音楽の単調さを免れることができません。

ワルキューレなども第1幕あたり、その単調さがかなり続きますので、「ラインの黄金」の方が面白いといわれるのも納得ですね!

2012/2/22(水) 午後 8:32 [ maskball2002 ]

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コメントありがとうございます。

『ワルキューレ』は2回、『ラインの黄金』は1回、実演で見ました。その時はどちらも、それほど単調には感じませんでした。舞台上に動きがなくても、音楽に酔えるのです。そこへいくと、ビデオで見ていると、『ラインの黄金』の方が『ワルキューレ』よりも退屈な部分が少なく感じます。
『ワルキューレ』はCDで聴いている方がいいですね。

2012/2/22(水) 午後 9:11 nike

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<舞台上に動きがなくても、音楽に酔えるのです>
実演での陶酔と緊張、そしてヴィデオやDVD等のある種の客観性に立脚した鑑賞との相違でしょうか。

私はDVD等の映像でオペラを鑑賞するのはあまり好んではいません。音楽以外の要素がちらつき時間を拘束されるように感じてしまうからです。しかしオペラが総合芸術である以上、これはいたし方ないことですね!

「ワルキューレ」などはCDでじっくりと音楽のみに耳を傾けた方がその音楽の深さを聞きとることが容易なのでしょう。しかしモノローグの単調さはやはりいかんともしがたいものですが!

ストーリーとしては「ラインの黄金」の方が面白く分かりやすく書かれていると思います。実は私は4部作の中では「神々の黄昏」のストーリー展開がもっとも人間的で面白く感じます。

2012/2/22(水) 午後 9:44 [ maskball2002 ]

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新国立劇場のリング全編を見るまでは、ジークフリートいちばん、ワルキューレ二番、でした。見終わった感想では、「神々の黄昏」一番、「ラインの黄金」二番でした。それ以来「神々の黄昏」に力を入れて聞いています。

しかし、ワーグナーは、ヴェルディやモーツァルトに比べ、感動しても、どこがどう良かったから深い感動が生まれたのか、よくわからない、だから書けないということが多いような気がします。
ありがとうございます。

2012/2/23(木) 午後 9:44 nike

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