前世の記憶

今日、ヒプノセラピーを受けてきた。
自分の過去世を見てみたいという興味があったから。
 
でも本当に見えるか・・・
自分が作る想像の世界なんじゃないか・・・
 
あまり頭を使って理解しようとすることをやめ、とにかく体験することにした。
 
夫との繋がりを知りたかった。
彼とは不思議なご縁で出会った。
でも一緒にいると苦しくてさみしくて、辛い時期もあった。
別れたほうがいいと何度友人に言われたか。
それでもどうしても別れられなかった。
何かが離そうとしないように感じた。
きっと何か意味があると漠然と感じていたものの、確信がほしかった。
 
 
 
誘導されながら最初に降り立った場所は田んぼの真ん中、あぜ道。
草履をはいた私は12〜15歳くらいの少女。
着物をきている。時代は明治〜大正ころの田舎??
田植えをしている両親、私は弟らしき赤ん坊のそばにいる。
家族は仲良く、裕福ではないが幸せな時間を過ごしている。
ここに夫らしき人は見当たらない。
 
少し時間を送る。
20歳。足元を確認。土間にいる。奉公しているのか??
数人の女中と朝飯の支度をせっせとしている。
20人分ほどの食事。
働く男性たちの食事らしい。
自分たちは別の部屋で食事をしている。
ほんの少し時間が流れ、私は家の掃除をし、次の昼飯の支度をする。
朝と同じように働く男性たちは昼飯を食べるため、広間に集まる。
この人たちは??
どうやら酒蔵で住み込みで働く人たちらしい。
この酒造の主人は私の現世での祖父。
その働き手の一人に現世での夫の姿があった。
 
昼飯時が終わり、片付けはじめる私に彼は、
「いつもありがとう」と優しく微笑んでくれた。
 
これまでも、言葉をかわすというほどの関係ではない。
ごちそうさま、ありがとう、そう優しく言ってくれる程度。
私はその人に恋心をいだいていたが、思いは伝えていない。
それでも彼もとても優しく微笑んでくれるため、彼も私に好意を持っているようだった。
 
午後の仕事が始まるころ、私はひどく胸騒ぎを覚える。
 
蔵から騒々しい様子がうかがわれ、誰かがけがをしたらしい。
転落事故?
私も蔵のほうへ近づいてゆく。
運ばれてくる姿を見ると、彼だった。
意識はない様子。
 
座り込み、呆然とし、起こったことが受け入れられない。
 
町医者へ運ばれていくが、もう命はなかった。
 
彼のところへゆき、初めて手をとると、もう冷たい。
(ここの場面だけは過去に夢でみたことがあった)
 
思いは伝えられぬまま、彼は死んでしまった。
 
 
また少し時間を送る。
30代半ばの私。
お墓の前にいる。彼のお墓。
泣き伏している様子はない。
けれど、決して彼を忘れることはできない。
結婚はせず、毎日を多忙に過ごしている。
働いている場所は病院のようなところ。
芯の強い女性の印象。
 
それからまた少し時間を送る。
50代後半くらいの私。
自分の家にひとり暮らしている。
両親はもうなく、弟は遠くで幸せにしている。
やはり結婚はしていない。
けれど、ひとりでも、強い孤独は感じてはいない。
毎日訪ねてくる人々にカウンセリングのようなことをしながら、
自分自身も心が穏やかになるような生き方をしている。
 
 
まもなく肺の病で床に伏す。
看病してくれる家族はいない。
自分の人生がまもなく終わるのを悟っている。
けれど、恐怖よりはようやくこの生をまっとうし、彼のところに行けることに
安堵を感じ穏やかな心になる。
 
そのうち彼の存在を感じるようになる。
彼がそばにいてくれて、今度は暖かい手で私の手を握ってくれる。
死というよりは、どこかへ旅に行くような少しうれしいような感じ。
日常の延長線上にあるように感じる。
恐怖はなく、激しい喜びもない。
ただただ穏やかな感じ。
無?ゼロ?ニュートラル?
 
そのまま彼とともに光に包まれて、上へ上へとあがっていく。
 
紫の光がぼんやり見えて、その中へ入っていく。
中へ入ると、自分の姿というよりは黒いドットのような存在として、
自分と彼の気配を感じる。
周りにもそんな存在は数人いるような感じがする。
ふと気づくと、彼も私も無邪気に遊ぶ子供にもどっている。
私たちは夢中で遊んでいる。
砂遊び?屈んだ姿のまま、楽しい時間を過ごしている。
何の悲しみも不安もなく、ただただ幸せで楽しい時間。
 
そのうち、私は現世の私に、彼は現世の彼に生まれ変わる時が来る。
 
彼は私に何か言う・・・
「また、あそぼうね。」って。
 
もっとドラマチックなことを言うのかと思った。
来世では必ず結ばれよう、とか。
 
でも、無邪気に言う。
また、あそぼうね。
 
 
今生私は彼と出会い、結婚をした。
 
彼の肉体が恋しいと思うこともあるけれど、
それ以上に彼の魂がとてもとても愛おしいと感じる。
 
彼は今生きて私のそばにいてくれる。
刺激的な日々ではないけれど、生きてそばにいてくれる。
 
本当はそれで十分だと私は知っていたはず。
 
でも、生きていると多くのことを求めてしまう。
 
 
ただ生きて、暖かい手で私の手を握り返してくれればそれでいい。
 
 
もしかしたら、今生子供は授からないかも・・・
でも、それを不幸と感じるとするならばそれは他人の物差しで幸せを計るから。
彼がいることが大切なこと。
私は私の人生を私らしく生きればいい。
 
たぶんこれは、夢物語。
でも、私にとっては大切なエピソード。
前世があるかどうか?
それはわからない。
でも、この夢物語から受けとったメッセージは私にとってかけがえのないもの。
 
 
 
 

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あらまぁ
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