ドクターの春夏秋冬

不妊治療の現役医師が多忙な毎日の中、幅広いジャンルからテーマを選び、語りかけていきます。

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先日、演出家の蜷川幸雄さんが亡くなりました。
その葬儀の様子と生前の演技指導の様子がニュースで流れていましたが、「すごい」の
一言でした。今時、普通の職場であのように怒鳴り散らしていたら、何と言われることか・・・。パワハラで、すぐに訴えられてしまうのではないかと思います。
しかし非常に良い俳優を多く、世に送り出した実績と観客からの賞賛でそのスタイルは
支持されてきたのだと、今更ながら感服します。
私がこのようなことを書いたのも、実は私自身が医師の教育で悩んでいるところがあるからです。
私の研修医時代は、“見て覚える”時代でしたので研修カリキュラムもなく、先輩の実技を見て“1度見たら出来るだろう”という放任主義的な状況でした。
私が腹腔鏡を行うときも、顕微授精を行うときも、見本となる人は誰もおらず、初めてのことをずっと行ってきました。ですから“教えてもらう”という経験がないので“教える”事が苦手になっています。
私が最も尊敬する先生は、まだ若い私達医師に手術を任せ、経験を積ませてくれました。そして自身はいつも手術室の休憩室で待機し「本当に困った時は呼びに来い」と言い、私達が本当に困ったときには助けてくれ、責任を取ってくれる先生でした。細かいことを色々言い、何か悪いことが起きた時に責任を取らない上司も沢山いましたので、私の中ではその先生がひとつの理想医像となっています。
しかし、今の若い先生は前期研修、後期研修、専門医とあらゆる規定の研修カリキュラムで育ってきた先生方です。そのような若い先生の意欲を伸ばした上で、やる気を起こさせる様な、細かい指導を行うにはどうしたら良いか、最近、医師の人数も増えましたので悩むところです。浅田式の教育スタイルを、早く確立しなくてはいけないと感じています。
蜷川スタイルは、パワハラと言われてしまう時代ですので、難しいですが、ニュースでみた蜷川幸雄さんの演劇指導の映像が、あまりにも衝撃的でしたので感想を書いてみました。

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