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ジャズへのエントランス

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ブルーノートの創設者、ドイツの「アルフレッド・ライオン」

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「ブルーノート」といえば、1981年ニューヨーク市グリニッジ・ヴィレッジに第一店舗を構えたジャズクラブやジャズやブルースなどで使われる、長音階の構成音およびその第3音、第5音、第7音を半音下げた音を加えた音階である「ブルー・ノート・スケール」を想起させますが、もちろんジャズ・レーベルの本家であることは周知のことですね。ちなみにジャズクラブの方はこのレーベルとは関係がないそうです。

「1939年に誕生したブルーノートは,当初ブギ・ウギ・ピアノやニューオリンズ・ジャズなどのクラシック・ジャズをカタログに並べていた。ところが1940年代に入ると,ジャズはビバップと呼ばれるモダン・ジャズの時代を迎える。その路線にブルーノートは他のレーベルより一歩遅れて参入する」

「しかしそこから快進撃が始まる。無名のセロニアス・モンクに最初からリーダー録音を行わせたことも,このレーベルの大きな実績になった。売れ行きは芳しいものでなかったが,それを継続させたことでモンクの重要な吹き込みが数多く残せたからだ」。

「ブルーノートには,モンクと同じようにやがてジャズの世界でスターになるアーティストの初リーダー録音が極めて多い。アート・ブレイキー,クリフォード・ブラウン,ホレス・シルヴァー,ルー・ドナルドソン,ジミー・スミス,ハンク・モブレー,リー・モーガン,ソニー・クラークなど,枚挙にいとまがないほどだ」。

「理由は,ライオンが熱狂的なジャズ・ファンだったからにほかならない。夜な夜なジャズ・クラブに通い,自分の気に入ったアーティストに声をかけてはレコーディングを繰り返したのである。個人で運営しているから予算は潤沢でない。そこで無名アーティストのレコーディングに精を出す。それらのいくつもがやがて名盤と呼ばれ,多くのアーティストがジャズの世界を代表する存在になっていく。それは,ひとえにライオンが優れた耳と見識を持っていたからだ」。

「ブルーノートの創業精神──それはジャズのもっとも新しい姿を記録に残すことである。ライオンはこれぞと思ったアーティストには,その作品が売れようと売れまいと,本人が希望するならいつでもレコーディングすることを厭わなかった。それが世界一のジャズ・レーベルに育て上げた原動力だ」。
「わたしにとって,レコーディングはパーティのようなものだった。スタジオに集まり,食事やお酒を楽しみながら雰囲気を盛り上げる。そうなると,ミュージシャンは決まって素晴らしい演奏をしてくれた。彼らが楽しい気分で演奏してくれて,喜んで帰っていく姿を見るのが何より好きだった」(ライオン)

「そんな思いでレコーディングをしていたプロデューサーはどこにもいない。誰よりジャズが好きでミュージシャンを愛していたからこそ,こういうことができたのだ。世界一のジャズ・ファンが作った世界一のジャズ・レーベル──こう呼べるのはブルーノート以外にありえない」。(大人のスタイル/永遠のjazz/小川隆夫)

アルフレッド・ライオン(Alfred Lion, 1909年4月21日 - 1987年2月2日)は、「レコード・レーベル『ブルーノート』の創設者。1909年にベルリンに生まれで、ダンス・オーケストラ、ラグタイム、ジャズ、ブギウギ、『ドイツから見えたアメリカ文化』に憧れ、1928年にニューヨークに渡り、1937年に米国に定着してブルーノート社を設立、ジャズのレコードを制作する。共同経営者はマックス・マーグリス。1987年没」。

「初レコーディングは1939年1月6日にピアニストのアルバート・アモンズとミード・ルクス・ルイスにより行われた。1940年には、ライオンのドイツ時代からの親友で写真家のフランシス・ウルフがアメリカに移ってくる。翌年ライオンが徴兵されるもウルフによりブルーノートは守られた」。

「戦後、ライオンとウルフは、プロデュース=ライオン、経理とジャケット写真撮影=ウルフの分担で共にブルーノートの運営を行った。1940年代のビ・バップの勃興に際しては早くからその本質を理解し、レコーディングを行っている。その後も時代毎の優れたミュージシャンの演奏を多く録音し、モダン・ジャズ界の名門レーベルと呼ばれるようになった」。

「1950年代中期からは、レコーディングエンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーの手を介した録音、新進デザイナーのリード・マイルスが手がけた斬新なレコードジャケットを得、1960年代中期までの最盛期に、後世に残る傑作アルバムを数多く送り出した」。

「ライオンが手がけたレコードのシリーズは世界的に有名であり、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァー、ジミー・スミス、オーネット・コールマンなど、多くの著名な演奏家による演奏が記録されている。なかでも二つの傑作シリーズは特に有名で、生産されたレコードの番号から1500番台および4000番台と言われている。1500番台は1956年にスタートしたもので98タイトルがあり、1553番と1592番は欠番だった。後に1592番ソニー・クラーク『ソニー・クラーク・クインテッツ』は強い要望に応える形で発売された」。

「1966年、アルフレッド・ライオンはブルー・ノートを米リバティー社に売却する。これを期に、米以外でもブルー・ノートのレコードがプレス、販売される様になる。1983年に、キャピトル・レコードが米リバティー社を買収したことにより、キャピトルの親会社であるEMIの傘下になった。日本での発売元は東芝EMI」。

「ブルーノート60周年を記念して1998年から始まったルディ・ヴァン・ゲルダーによるリマスター・シリーズ"RVG Edition"は好評であり、現在も米で同シリーズは継続中である。特に日本では大絶賛をもって迎えられ、1998年のスィング・ジャーナル社主催の『ジャズ・ディスク大賞』で、同年度のリマスタリング部門と企画部門の2部門を受賞した。2006年にはブルー・ノート・レーベル・グループを発足、ナラダ・プロダクション、その姉妹レーベルハイアー・オクターヴ・レコード、バック・ポーチ・レコードが傘下に入る」。(ウィキペディア)


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