革命の性格は何で決まるか?
初歩的な誤りがあります。
革命の担い手がどの階級かということで、革命の性格が決まるのではありません。
例えば、次のような指摘があります。
《フランス革命は,それがブルジョワジーによってなされたという意味においてではなく,それが,アンシャン・レジームの身分階層序列的な社会の代わりに,ブルジョワジーの支配する新しいタイプの社会を樹立したという意味において,一つのブルジョワ革命[である]》[遅塚忠躬「フランス革命の歴史的位置」『史学雑誌』91−6(1982年),36 ,42ぺ一ジ] 革命が解決しようとした課題、実現しようとした内容が、革命の性格を決めるのです。
革命の内容は、二つの側面からなります。政治革命の側面と社会革命の側面です。前者は政治権力の所在の問題であり、後者は生産様式とそれに対応する生産諸関係の問題です。しかし、二つの側面は必ずしも一義的な対応関係にあるわけではありません。
前者は言うまでもなくいわゆる「上部構造」の問題であり、「土台」の問題である後者の側面から相対的に自立した運動を示します。すなわち、資本主義的生産様式とそれに照応する生産諸関係が形成される過程と並行または相前後して確立される政治権力は、少なくともその端緒的段階においては、必ずしも資本階級にって直接的に掌握された権力であるとは限らないのです。
《「ブルジョア革命」の「ブルジョア」は,特権身分ではない一般市民という意味でありイギリスのばあい資本主義が「自生的」または順調に成長するにもかかわらず,市民革命を経たのちも,その結果として支配した社会層は産業資本家や自営農民ではなく,大地主・貿易商人またはその「貴族的代表者」であって「ホイッグ寡頭政」とよばれ,あるいは「地主王政」とよばれる専制支配が少なくとも1830年代までつづく, フランスにおいても事情はほぼ同じで,階級としてのブルジョアジーは少なくとも1830年の七月王政の時期までは権力担当者となることができなかったのである。》[辻岡正己「日本資本主義と近代化」研究論集(8(経済学・経営学編)): 113-134、広島大学] ブルジョア革命を伴う資本主義発展の典型例とされることの多い、イギリス、フランスにおいてもこうなのですから、後発資本主義では、未成熟であったブルジョア階級が「活躍」しないからといって、明治革命のブルジョア的性格を否定することはできないのです。
|
コメント(0)
トラックバック(1)
トラックバックされた記事
レボリューション6
2002年独 監督 グレゴール・シュニッツラー キャスト ティル・シュヴァイガー マーティン・ファイフェル セバスチャン・ブロンベルグ ナディヤ・ウール マティアス・マシュケ ドリス・シュレッツマイヤー 革命家たちの物語。 資本主義を打倒すべく、立ち上がった6人のアナーキスト...
2012/1/14(土) 午前 11:13 [ 浸食すること桜の如く ]
トラックバック先の記事
- トラックバック先の記事がありません。



