競争はいけないもの?
Yahoo 知恵袋での質問より
人生において、競争は絶対あるものですが、共産党の主張だと競争はいけないようにきこえます。どうなんですか?
(回答)
最近の共産党が競争についてなんて言っているか知りませんが,僕はマルクス自身は競争一般を否定していないと思います。
肝心なことは,競争の必然性を認めるとして,その有効性と問題点をいかに見極め,前者を伸ばし後者を除去・抑制するかです。
競争のメリットの一つは,インセンティブとしての作用です。つまり,人々にやる気を与えるということです。
しかし,敗者がリトライできるような条件がまったくないような場合,このメリットはたちどころにして失われます。
敗者が先不能の打撃を受けることがたび重なれば,実際に敗者となった人は二度と競争に参加できないし,それをみた未参加者たちも新たに参入することを躊躇し,早晩競争自体が成り立たなくなるでしょう。
勿論,本当に競争を完全に降りたら,暮らしていけないことから,仕方なしに参加する人が増えるということでしょう。しかし,そこではインセンティブ効果は働かず,本気を出せば,もっと有効な仕事ができたかもしれない人の能力が十分にはいかされずに終わることでしょう。
競争のメリットの二つ目は,資源の適正配分です。資源を最も有効に活用できる主体に資源を帰属させ,資源の有効利用を促進する,そのような効果を競争が持っていることは,否定できません。
しかし,競争が敗者の完全な排除に帰結し,勝者が全資源を独裁し,それによってその後の「競争」を絶えず有利に展開できるようになってしまえば,競争のそのような効果は失われます。
資源と主体の多様な組み合わせの可能性は失われ,資源利用の方法は,かなりの程度画一化されていくことになるでしょう。
新たなアイディは生まれにくくなり,社会発展も停滞するでしょう。
つまり,敗者の排除と勝者による独占により競争はそのメリットを失うのです。
競争のメリットを持続させるためには,「排除」と「独占」を避ける手だてが必要となります。
草莽崛起(The Rising Multitude)
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