評議会共産主義
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評議会共産主義というマルクス派共産主義の中の新しい潮流が,1920年代のドイツやオランダで生まれました。この思想の特徴は,「評議会共産主義の支持者は、権威主義や、『国家社会主義』、『国家資本主義』、計画経済などの概念に反対する。更に、革命を指導する党は必ずしも一党独裁ではないと信じているため、「革命的な党」という概念にも反対する。」というもの。さらに,「義会主義などを掲げる改良主義の社会民主主義や、他方では前衛党や民主集中制などを掲げるレーニン主義の思想の両方とは対照的であり、評議会共産主義は社会民主主義とレーニン主義の両方に反対する。」
この時期は,日本共産党の創設期であり,こうした思想が日本のマルクス主義者に,肯定的であれ,否定的であれ,影響を与えなかったとは,考えにくいものがあります。しかし,この党創設の過程は,ご存知のように多かれ少なかれ,コミンテルンの関与の下に進行していたのであり,コミンテルン主流派とは対立していた評議会共産主義の影響を受けた人間は,おそらく徹底的に排除されていったのではないでしょうか。 そのため,戦前共産主義の歴史に彼らの名前は残されていないということも,ありうると考えるのです。 戦後については,カストリアディスなど評議会共産主義の周辺の思想家を熱心に紹介し,自らも「新共産党宣言」を表した江口幹氏,ソ連経済学の研究者であり,ソ連の資本論研究の第1人者ヴィゴツキーの翻訳なども手掛けたが,実は評議会共産主義にきわめて近い考えをお持ちであった富岡裕氏などがいます。富岡氏のレーニン批判激烈なものです。 |




