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【カーリング】マリリンが目指す「楽しいカーリング」の向こう側
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【カーリング】チーム青森を下した新王者・中部電力の時代がやってきた!?
![]() 中部電力サードの市川。photo by Yanagawa Go 決勝の158投目。第10エンド後攻の中部電力スキップ・藤澤五月が放ったファーストショットは、アイス上を若干カール(※①)しながらも、ほぼまっすぐハウス内の黄色いストーンに向かっていた。 平均年齢20歳の中部電力メンバーが、ガッツポーズか万歳かのような体勢で抱き合った。先行のチーム青森は残り1投残していたものの、2点差を挽回する可能性がついえ、ギブアップの意思を表す握手を中部電力の選手に求めた。盟主が王座から陥落し、新たな王者誕生の瞬間だった。 「何よりも青森や北見に比べて、いい準備ができていたのが勝因ではないか」 昨年、目黒萌絵、本橋麻里と主力が離脱したチーム青森や、チームを立ち上げたばかりのロコ・ソラーレ北見に比べて、成熟度という点で大きく上回っていた。 「私たちは、他のチームより圧倒的に練習量が多かったと思います。それを自信につなげてプレイできました」(藤澤) 日本選手権はチーム青森が5連覇中だった。「カー娘。」や「マリリン」といった言葉が全国に浸透し、国内最強を誇るチーム青森はカーリングの代名詞だった。その図式が今年、ついに崩れたのだ。青森“一強時代”は終焉を迎え、新たな時代が訪れた。今回日本一になったことで中部電力はJCAから遠征費などの活動補助を受ける。 とはいえ、これで中部電力の一強時代が訪れると考えるのは早計だ。優勝会見で藤澤は「もっと上を見てトレーニングを重ね、(次回の同大会までには)実力差をつけなければいけない」と語った。その言葉からは「紙一重だった」という本音が見え隠れする。 実際、予選リーグでは本橋擁するロコ・ソラーレ北見に中部電力は黒星を喫した。王座を奪われたチーム青森も巻き返しを誓う。 「カーリングはこういう悔しい経験も含めて、多くの試合を積み重ねていくことで強くなれる競技。そういう意味で大きな収穫のある大会だった」(チーム青森・青田しのぶ) 加えて、来季からは“元祖・カー娘。”の小笠原(旧姓・小野寺)歩と船山(旧姓・林)弓枝も現役復帰を明言。パシフィックジュニアカーリング選手権で優勝した札幌国際大学もソチ五輪出場への代表キップ獲得レースに加わってくる。 まさに群雄割拠。戦国時代の様相がより色濃くなっていく熱き戦いは、ますます見逃せない。また同時に、世界のトップクラスにいかに食い込んでいくのか。新たな日本代表となる中部電力には世界を見据えた戦いが期待される。 ※①=ストーンの回転などによって左右に曲がること。 ※②=投球ストーンの動く速度のことをウエイトと言うが、アップウエイトとはそのストーンのスピードが速いこと。 関連記事>>【カーリング】チーム青森、黄信号!? 激戦の日本選手権で頂点に立つのは? |
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