田中栞日記

「日本豆本協会」を設立しました。「豆本フェスタ3」(10月7日(日))出展申込み受付中!

古本屋と古本

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『地上の祭』の調査

『地上の祭』の発行時期が特定できる資料を
お持ちの方のお宅に赴き、あれこれ見せてもらう。
 本の制作が戦争へと向かう時期であったこともあり、
その関連の資料も、その後、例外なく戦禍にさらされて、
そのうえ60年以上もの歳月がのしかかっている。
 そうした様々な困難のなか、ご遺族が大切に保管し、
今回、その中の細かな記述を見つけ出して、教えて
もらうことができた。色々な話を聞くにつけ、いくつもの
幸運が重なることによって、今、こうして活用することが
できるに至ったのだと思うと、感無量である。

 細かい「幸運」については、1014日に報告するので
ここでは明かさないが、古書とつきあう醍醐味というのは、
まさにこういうところにあるように思われる。
 本の中身を読まない人間が言うことではないかもしれないが、
こういう経験をすると、本当に、古書に憑いている何者かに
導かれている気がするのである。
 
「こんなことって、あるんだなあ」という話を聞きたい方は、
1014日(金)開催の日本出版学会・歴史部会にぜひご参加を。
 学会員でなくても無料で聞くことができます。満員になることは
まずないと思われますが、学会員以外の参加希望者は、一応、
田中まで、ご一報いただけるとありがたいです。 
*田中栞 koubaidocam.hi-ho.ne.jp(※を@に代えてご送信下さい)

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日本出版学会・歴史部会例会
「武井武雄・銅版絵本『地上の祭』はいつ刊行されたか」
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日時 20111014日(金)18:3021:00
参加費 無料(日本出版学会の会員でなくても参加できます)
発表者 田中栞
会場 八木書店6階会議室
 東京都千代田区神田小川町3-18
 電話03-3291-3969
 アクセス「会社案内」→「会社地図」をクリック
 ※出版部のある「本社」のほうです。「古書部」ではありません。
 また、エレベーターが5階までしかありませんので、5階までお越しいただき、
 その先は階段をお使い下さるようにお願いいたします。

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吉祥寺産経学園東京・吉祥寺〉豆本教室

2011年10月8日(土)布表紙のハードカバー豆本  

      *オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種

新百合ヶ丘産経学園〈東京・新百合ヶ丘〉豆本教室

2011年10月30日(日)布表紙のハードカバー豆本  

      *オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種

蒲田産経学園〈東京・蒲田〉豆本教室

2011年10月23日(日)和綴じ豆本2種(亀甲綴じ・麻の葉綴じ)

      *オマケ講座 豆折本

2012年2月11日(土)ハードカバー豆本(リンクステッチ綴じ・6)と、

           リボン付き貼函

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朝日カルチャーセンター〈湘南〉豆本教室

2011年10月1日(土)布表紙の豆和本

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ワークショップ1日豆本教室

  …豆本を4種類作ります

20111015日(土)朝〜夕、豆本三昧!

放課後講座*消しゴムはんこワークショップ

 

ワークショップ1日製本教室

  …本かがり上製本・和本など5種類作ります

20111016日(日)朝〜晩、製本三昧!

放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ

 

*ワークショップ1日丸背豆本&函教室

  …憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります

201111月?(日程調整中)朝〜晩、豆本三昧!

 

*ワークショップ「1日和本&帙教室

  …和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります

201111月?(日程調整中)朝〜晩、和本三昧!

 

通信講座「消しゴム版画で蔵書票」

  朝日カルチャーセンター

 

*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表

 

*ブログ「本好き101人の森」も更新中

  in「本のある時間」/「豆本の展示販売

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もう一冊の『地上の祭』

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会期 201179日(土)〜94日(日)
  10:0017:00(入館は16:30まで) ※月曜休館
 愛知県清須市春日夢の森1はるひ夢の森公園内
 電話052-401-3881 アクセス
観覧料 一般700円、高校生大学生600
 (中学生以下、各種障害者手帳提示者および付添人1名様無料)
主催 清須市はるひ美術館
後援 愛知県、愛知県教育委員会、中日新聞社、東海テレビ放送
協力 イルフ童画館、株式会社フレーベル館
 
 21日、清須市はるひ美術館へ行ってきた。
 公園の中に建てられたこの美術館自体も美しく、
武井作品は1階の2部屋ある展示会場に、贅沢に並べられている。

 展示会場のひとつめには、版画連作や絵本原画、かるた、
版画葉書、『地上の祭』などの書物作品などが飾られ、
ふたつ目の部屋には、武井の陶印や陶製額に納められた絵、
特製ケース入りトランプ、そして武井武雄刊本作品と
刊本作品収蔵箱などが展示されている。

 白い階段をのぼったところにある2階のフロアは、
武井作品の「ぬりえ」が楽しめる場になっているが、
21日はここに本を載せるテーブルを置き、ご来場の皆さんに
座ってもらう椅子を並べた。
 天候があまりよくなく、また美術館は駅から近くない場所で
あったにもかかわらず、たくさんの方々にご来場いただいたのは、
ありがたいことであった。

 お話は『地上の祭』を中心に、制作の段階における苦労などを、
本の中身をお見せしながらおしゃべり。特漉き本文用紙に
漉き込まれている「R」の飾り文字形ウォーターマーク
(透かし模様)も、お一人ずつ、二つ折り本文用紙の
内側からのぞき込んでもらって、全員にお見せする。
 nanakikaeさんが広島から来てくれたので、助手として
手伝ってもらうことに。『地上の祭』や刊本作品など、
話に合わせて皆さんのそばに持って行き、見せながら
歩いてもらう。
 彼女は造本構造を理解している上に扱いに慣れて
いるので、年月を経た本も安心して託すことができる。

『地上の祭』についての話が終わったあと、例によって
来場の皆さんが集まってきて、交流を重ねる。
 お一人、年配の上品なご婦人が手提げ袋片手に近づいてこられ、
お父上の所蔵本だったという『地上の祭』を見せてくれた。
限定番号は奇しくも私の持っている本のお隣の番号である。

 驚いたことに、アオイ書房から発送された輸送箱
(ベニヤ板製の木箱)に入ったままの状態のもので、
保存状態も大変よい(奥付付近に若干フォクシングが
出ている(黒いカビ)が、これは私の本も同じ)。
木箱に貼られた発送ラベルは武井デザインで
「武井武雄銅版絵本地上の祭」の文字が上方に、
アオイ書房の名と住所などが下方に、えんじ色のインキで
印刷されている特製のもの。
 本の間に挟まれた合紙(あいし)や
本を包んでいる硫酸紙(パラフィン紙)も、傷んではいるが
残っているので、「これは絶対に捨てないようにしましょう」と
お願いした。

 発送当時の状態で残っているのは大変な価値があり、
もし古書市場に出たら私が買ったのより遥かに高い価格に
なることは容易に想像できる(私の買った本から類推するだけでも、
古書価が70万円より下らないのではなかろうか)。
 不特定多数の方と会う機会を得ると、このように
思いがけない貴重な資料との遭遇がもたらされるから面白い。

 展示だけでなく、今回のパンフレットをはじめとして
イルフ童画館製の図録(版画作品、刊本作品など3分冊)や
武井の絵本、絵はがきやカルタなどが買える販売コーナーも
楽しいので、あと2週間の期間のうちに、お越しになれる方はぜひ。
 なお、イルフ童画館(岡谷市)では、201111月から
「武井武雄刊本作品展」の開催を予定しているようだ。
刊本作品全139点はもちろん、刊本作品の制作にまつわるもの
(版木)なども展示するという。これは、ぜひ見に行きたい!
 有志を募って、開催期間中にツアーをしたいと思っている。
 
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吉祥寺産経学園〈東京・吉祥寺〉豆本教室
2011年10月8日(土)布表紙のハードカバー豆本  
      *オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種
新百合ヶ丘産経学園〈東京・新百合ヶ丘〉豆本教室
2011年10月30日(日)布表紙のハードカバー豆本  
      *オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種
蒲田産経学園〈東京・蒲田〉豆本教室
2011年10月23日(日)和綴じ豆本2種(亀甲綴じ・麻の葉綴じ)
      *オマケ講座 豆折本
2012年2月11日(土)ハードカバー豆本(リンクステッチ綴じ・6)と、
           リボン付き貼函
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書肆ユリイカ版『プレヴェール詩集』

イメージ 1

 青猫書房で2冊購入し、本日届いたうちの1冊である。
 書肆ユリイカの「海外の詩人双書」シリーズの
1冊目『プレヴェール詩集』であるが、
初版(1958110日発行)と再版は既に持っていて、
今回購入したのは「5版」(196053日発行)である。
「版」とはあるが、実際は紙型流用の増刷本である。
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「海外の詩人双書」シリーズの『プレヴェール詩集』、
とわざわざ書くのは、「海外の詩人双書」スタート以前にも、
『プレヴェール詩集』という同名の本が単行本として
出版されていて、それも版を重ねていたという経緯が
あるためである。

 つまり単行本として増刷の実績がある本を、
シリーズトップの本として再出版し、それが5刷まで
行ったということになる。
 この時代の本は、増刷しても奥付を新たにしないことも
多いので、「5版」という本が存在するのは、
「すごくすごくよく売れた」ということの証明で
あると言っていい。

『書肆ユリイカの本』(青土社、2009年)出版当時は、
「海外の詩人双書」シリーズの『プレヴェール詩集』増刷本が
なかなか入手できず、出版後に東京古書会館で
「『書肆ユリイカの本』展」を開催した頃にようやく
再版本を入手した記憶がある。
 その展覧会に、書肆ユリイカ本のコレクターさん
(私より更にコレクションレベルが上の方)が「私は
5版も手に入れましたよ」と見せに来てくれて、
ジャケットと奥付のコピーをもらい、羨ましく思っていた
のだが2年経って私もようやくその「5版」を
手に入れられたという次第である。
イメージ 3

 これが初刷本のジャケットであるが、比べてみると
おわかりのように、5刷とタイトル部分のデザインが異なる。
 書物と普通のお付き合いをしている方々には
だから何???」という反応をされることは
わかりきっているのだが、異版蒐集の喜びは、こういう
「似ているけどちょっと違う」ところを発見することなのだ。

 さて、「初版」「再版」「5版」の3種の存在が確認された
となると、次の段階は「3版」「4版」探しである。
 この当時の奥付表示のいいかげんさを鑑みるに、おそらく
3版」と「4版」は存在しないのではないかと想像するのだが、
でも、「ない」ことは証明できないので、生きている間は
「海外の詩人双書」シリーズ『プレヴェール詩集』の
3版」と「4版」を探し続けることになるのである。
 
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新百合ヶ丘産経学園〈東京・新百合ヶ丘〉豆本教室
2011年10月30日(日)布表紙のハードカバー豆本  
      *オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種
蒲田産経学園〈東京・蒲田〉豆本教室
2011年10月23日(日)和綴じ豆本2種(亀甲綴じ・麻の葉綴じ)
      *オマケ講座 豆折本
2012年2月11日(土)ハードカバー豆本(リンクステッチ綴じ・6)と、
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2011年9月10日(土)布表紙のハードカバー豆本  
      *オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種
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  …豆本を4種類作ります
2011924日(土)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
 

  …本かがり上製本・和本など5種類作ります

2011925日(日)朝〜晩、製本三昧!
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*ワークショップ1日丸背豆本&函教室
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東京古典会「書誌学入門」講演会

 24日夕方、東京古典会が主催する「書誌学入門」の講演会を
聴きに行った。
 会場は東京古書会館の7階会議室。会場はみるみる満席になり、
どうやら8階の部屋にも来場者が入った模様(ビデオを使用して、
講演の様子を中継(?)したと思われる)。
 東京古典会メンバーの古本屋さんたちが多数来ていたことは
想像がつくが、そうでない一般の研究者や学生、また古典籍を
収蔵する機関の関係者も来場していたのではないかと思う。
定員70名と聞いていたが、実際はもっとたくさんの来場者がいた
のではないか。

 講師は慶應義塾大学附属研究所斯道文庫(しどうぶんこ)の
堀川貴司氏。堀川氏は大阪生まれで、国文学研究資料館や
鶴見大学を経て、斯道文庫教授に。『書誌学入門』(勉誠出版、
20103月)の著書がある。
 堀川氏の話はこれまでに聞いたことがなかったので、
どういう内容になるのか興味があった。

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 講座は氏が用意したA49枚のレジュメにしたがって進み、
和本の造本形態、中身の構成、各所のチェックポイント、
江戸期の和本の影響(中国や朝鮮との関係)、江戸から明治前期に
かけての和本の歴史的な変遷について述べられた。
 会場のテーブル上には堀川氏所蔵の和本23点が並べられていて、
その後は実物の和本を示しながらの話に。
 自らの所蔵本を持って来るとなると、当然のことながら
自分の研究分野の本になるわけで、堀川氏が専門とする
漢詩文やそれに関連した本が中心である。それでも、
1600年代から1800年代に至るまで、見るべき特徴のある本が
セレクトされていて、表紙の姿や用紙原料、使用書体、
蔵書印や江戸期の研究者のことまで話は及んだ。

イメージ 2

 講演の後、本を実際に見せてもらうこともでき、
熱心な来場者がテーブルに群がるの図。
イメージ 1

 会場入口で割引販売されていた『書誌学入門』などを購入し、
せっかくなので署名もしてもらう。
 
 それにしても、和本に興味を持つ人が多いことにちょっと驚く。
『書誌学入門』だけでなく、昨年の斯道文庫記念展に合わせて
製作された大判の『図説書誌学』(勉製出版、201012月、
A4224頁、3675円)もよく売れていて、割引販売していた
こともあるだろうが、会場に持ち込まれた分は完売していた。
 もっとも、古本屋さんは普段でも割引価格で買えるのだし、
学会の会員であれば、学会開催会場では割引販売するのが普通だから
(少なくとも、私が学会販売に行っていた十数年前はそうだった)、
なにもここで買わなくても良いのである。
 とすると、ここで買ったのは、古本屋さんでも学会員でも
ない一般人である可能性が高いということになる。
 昔も今も、学術書は売れないとどこの出版社もこぼすが、
こういう需要をもっと、購買層に引っ張ってくることが
できればいいのに、と思う。
 
 帰りの東横線の車内で『書誌学入門』を読んでみたが、
従来の入門書とは様相が異なり、大変わかりやすい。
 これまで定番だった長澤書誌学の入門書『古書のはなし』
(冨山房、1976年)が、ガチガチの学術研究文献に思えるほど平易である。
 今回のレクチャーもわかりやすかったが、やはりなんでも
自分の思いや研究などを「ただ書く」だけではダメで、まったくの
初心者に様々な補足説明をしつつ、優しく導いてあげるスタイルに
しなくてはならないようだ。
 和本の目録づくりのための書誌事項を記載していく方法に
ついても、項目ひとつひとつを写真入りで記述していて、
これを見るとなんとなくできそうに思える(実際はそうはいかないが)。
 こういう本を見ると、これまでの「入門書」は、ある程度の
基礎知識を既に持っている人のための本であったのだと、つくづく思う。

 長澤規矩也氏の時代と違って、和本の基礎知識どころか、
もはや触ったことのない人の方が圧倒的に多くなった現在では、
ここから書いてあげないといけないのだ、という認識を
書き手はもつ必要がある。

 単なる学位取得のための論文執筆であるなら、こんな心構えは
必要ないが、少なくとも本を作って売ろうとするならば、データを
右から左へ移動するというだけではなく、構成も文体も全面的に
作り直さなくてはならない。
 元データを活用できる便利な時代になったのだから、
著者も出版者も、このくらいの手間はかけるべきである。
 
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  …本かがり上製本・和本など5種類作ります

201172日(土)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
 
  …豆本を4種類作ります
201173日(日)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
 
*ワークショップ1日丸背豆本&函教室
  …憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
201165日(日)朝〜晩、豆本三昧!
 
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  …和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
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『日本古書通信』5月号

 日曜日、大森のよみうりカルチャーで豆本教室(単発講座)。
本業の仕事が途切れたので、ワークショップの準備をする。
表紙布や本文紙の裁断など。それから、久しぶりに古書目録や
雑誌をチェックする。
 郵送物も、目録や雑誌などは次第に、読むどころか封を開ける
時間さえ取れなくなり、山積みになっていくのが困りもの。

 定期購読している『日本古書通信』5月号を読む。しばらく
読まないうちに、面白い記事が載っていた(我ながらヒドイ……)。
イメージ 2
「東日本大震災と古書店」と題して、編集部の折付桂子さんが
被災地(福島県)の古書店を訪ねてまとめた記事には、
古書ふみくら・岡田書店の店主の話や、東北各地の愛書家の
皆さんのコメントが載っている。
 天理図書館の岡嶌偉久子さんの「木村三四吾先生のこと」は、
「天理図書館善本叢書」編集業務の際の緊迫した現場の様子が描かれる。
貴重な古典籍の影印版(高精細な写真製版技術によって印刷した
複製本)を制作する時、編集責任者である木村氏本人が、
同時に妥協を許さない「職人」でもあったことがよくわかる3頁余だ。

 連載の中では、誠心堂書店の橋口侯之介さん(『和本入門』の著者
でもある)の「江戸の古本屋」で、奈良時代の製本についての記述が
ある。紙を染める仕事、大豆糊のこと、界線(罫線)を引くことなど。

 3回連載の2回目になる、岩田書院・岩田博さんの
「出版社と学会との関係」は、岩田書院のDM
「新刊ニュースの裏だより」同様、親しみやすい口調で
日常の窮状が吐露される。
 岩田書院は学術書の出版社であり、新刊を発行している会社で
あるから、厳密に言うと「古書」の会社ではない。しかし、
私が以前在社していた汲古書院の本もそうだが、
新刊としてできあがった時から、本がまるで古書のよう(笑)。
実際、抱えている読者は同じ層である。
 他に、森井書店の森井健一さんの記事や、サッポロ堂書店の
石原誠さんの寄稿なども。

 古書業界の話題をもう一つ。面白そうな講座があるので、ご案内。
イメージ 1 
*東京古典会創立100周年記念講演会
 日時 2011524日(火) 18:00開演(17:30開場)、20:00終演予定
  入場無料、定員70名(先着順)
 講師 堀川貴司(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授)
 会場 東京古書会館・7階大会議室
  東京都千代田区神田小川町3-22 アクセスマップ
  電話03-3293-0161

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  …本かがり上製本・和本など5種類作ります

201172日(土)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
 
  …豆本を4種類作ります
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