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「砂の器」小説&映画

小説も映画も好きです。何度か読み、観ています。

小説の方がどうやって、飾りなくストレートに描かれていて、映画を見た人は意外とさらっとしてるな

あ、と言う印象を抱くかもしれません。

いずれにせよ、被害者の身元がなかなか割れないという事件の導入から、事件の解決に至るまでなかなか

面白い展開です。小説では主人公の愛人が死ぬ原因が・・と言うところはありますが、新たなトリックの

開発実験と言う点では肯定的に見ています(少々甘いかなあ)。しかし、犯人の地名を使った手の込んだ

トリックには、うなりました。一筋縄ではいかない犯人の横顔がうかがわれるところです。

僕の好きなところはほかの作家にも言えることですが、刑事があきらめず犯人の失敗もしくは気がつかな

かった穴を見つけ出し、追い詰めていくところです。

砂の器のもうひとつ重要な点は動機です。これほど説得力のある動機はなかなかないでしょう。同時に当

時の差別の環境があらわになり、それゆえ余計に胸を衝かれます。松本清張氏が社会派といわれるゆえん

がわかる作品です。

人間の感情や習性に対して冷静なところが松本氏の作品の特徴かも知れません。


映画は1作年なぜか無性に観たくなってDVDを購入し見ました。実はこの作品に初めて出会ったのは、浪

人時代映画館を巡っていて(何のための浪人か)、この作品を見たのです。そのときに丹波哲郎氏と森田

健作氏演じる刑事が印象的で、特に丹波氏演じる刑事の捜査の紆余曲折のシーンがいいのです。日本の刑

事役では一番好きです。氏が地道な刑事をやることはあまりなかったと思います。

駅か映画館かでsinnseiと言うタバコを買うシーンがあり、その後よくこのタバコを買って吸っていまし

た(マニアなミーハーです)。今でも見かけると買います。このごろはあまり見かけませんが。

音楽も非常にいいもので、この映画ではきっても切れないくらい一体感があります。

原作よりはドラマティックになっていますが、大作です。俳優も贅沢に使っており芝居巧者を勢ぞろいと

いったところ、森田健作氏が若いですが、若さが事件を解決するための執念深さに現れているのでとても

好感がもてます。

何より懐かしい日本がそこここにあらわれ、浪人していた当時ですらノスタルジックになったくらいで

す。

僕にとっては何度観ても飽きることがない映画です。

閉じる コメント(8)

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何で見たのかわかんないけどこの映画観ました。でもまだ子供だったから半分も意味がわからなかった。 もう一度観たらきっと違うのだと思います。たしかに、森田は渋かった。今と違って。

2005/5/22(日) 午前 10:45 pritomo

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俳優をやめてしまったので、もったいないですね。いまだったら、丹波さんがやった方の刑事の役がやれる年齢ですね。犯人逮捕のために尽力する刑事の役なんて合うと思うんだけど。

2005/5/23(月) 午前 10:22 [ bat**yu2*01 ]

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加藤剛の犯人役、よかった!これは原作を読むと、もっとずっと複雑な構成。しかし、映画もよかった。原作と見劣りしない映画なんて、めったにお目にかかりませんからね。動機については、さすが「社会派」!「ゼロの焦点」と双璧をなすのではないでしょうか。

2005/11/21(月) 午後 8:30 [ mat**okay*94* ]

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映画が成功したのは、動機に重点を置いたからですね。これを支えることのできる俳優に恵まれた時代でしたね。それに差別を感じさせる時代の映像です。差別されるものの切実な感覚がよくわかる内容で、そこに皆胸突かれるのでしょうね、差別者として。だからたぶん心に残るんです。

2005/11/22(火) 午前 10:52 [ bat**yu2*01 ]

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刑事サスペンスとしても面白いものでしたが、映像で日本の四季の美しさ、厳しさを描ききり、感情と音楽を完全に一体化させた本作は見応え十分でした。
小説を読むと、映画では表現しきれない人間の心理をさらに知ることが出来そうですね。
こちらからもTBさせてください。

2007/8/23(木) 午前 0:13 pu-ko

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ありがとうございます。確かに総合的に非常にレベルの高い作品ですよね。刑事の草の根分けてもという執念も描かれてあらゆる職業に通じるプロというものを描いてもいてみている者を引き込む強さがある映画ですね。

2007/8/23(木) 午前 0:24 [ bat**yu2*01 ]

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「砂の器」は社会派ミステリだけど好きです(=^0^=)
まさに刑事が“靴をすり減らして”事件を解決する話。
映画は凄く差別が強調されていて悲劇的な感じがしますね。
僕は「人間の証明」も好きです〜♪

2007/8/31(金) 午後 10:49 関口

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関さん。映画はキャスティングがいいんじゃないかと思ってます。時代の雰囲気も出てますし、差別を脇役にしていない所も最近には見られない演出だし、大作であると共にテーマも厳しく現実的で、名作と言っていい映画だと僕は思います。

2007/9/1(土) 午前 0:18 [ bat**yu2*01 ]

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