ちょろちょろ街あるき
宇治周辺新装の京阪特急を中書島で乗り換えて初めてローカル色漂う宇治線に乗る。窓ガラスも心なしか汚れている。 いくつかの駅を通り過ぎ源氏物語の世に近づくかと思いきや、終点宇治の駅舎は超モダンな世界。 歴史文化1000年の伝統を受け継がねばならない京都人の宿命と今様の文化創造への意地が葛藤しているようで面白い。 陽気にはしゃぐ修学旅行生や観光を楽しむ白人達はどんな風に思うのか聞いてみなかったが、ツバメの子育ては今も昔も変わらない様子で一安心した次第。 創建以来960年を経た鳳凰堂は国宝として指一本触れてはいけない建造物として管理されている。しかし創建当時の極彩色の派手な極楽浄土的表現ははるかかなたの想像の世界でしかなくなり荒れるに任されている。 阿弥陀仏の周りの、雲に乗り空を飛ぶ幾多の仏は手に手にありとあらゆる楽器を奏でている。1000年前の仏達のオーケストラの奏でる仏教交響曲とは一体どんなものだったのだろうか。 その生の音楽を再現して、黄金に輝く阿弥陀様とご一緒に楽しみたいものだ。 きっと極楽浄土を見えるものにしようとした平安人の仏教観は
今とはかなり違うものだったような気がする。 |

