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※昨日出来立てほやほやのSSです!
今回は一話読みきりを久々に書きました★
最近は続き物が本当に多かったですから・・・・
子ナナセとマイキーのほのぼの話です
レトロなオモチャショップでナナセが見つけたあるものとは?
そしてマイキーの奮闘振りにも乞うご期待!
二次創作が苦手な方、TMNTのキャライメージを壊されたくない方、
オリキャラとのコラボを望まれない方の閲覧はご遠慮下さい
では、スクロールしてどうぞ!
「迷子はクマの腕の中に」(Mikey’s part)
ナ「わあ。」
ショーウインドウの向こうで繰り広げられる世界に
ナナセは思わず釘付けになった。
レールの上をせわしなく動き続ける小さな機関車、
チャカポコと軽い音を立てて
お得意の演奏を披露するふわふわの犬や猫、
ドレッサーに詰め込まれた色とりどりの衣装に
目移りしている着せ替え人形・・・・・・。
ガラスが冷たいのも忘れて、
ナナセはペタリとそこに顔を引っ付けて
穴の開くほどそれらを眺めた。
ミ「ほらほら、風邪引いちゃうよ。」
ミケランジェロの大きな手で止められ、
“WELCOME”の字が書いてある扉の奥へ入ってしまう直前まで。
今は背が低いせいか、
全てのものが高く聳え立つビルのように見えてくる。
ナナセはその間を掻い潜りながら、
口をぽかんと開けて一つ一つの棚に置いてある品物を見て回る。
ロボット、人形、プラモデルや一昔前のゲーム機・・・・・・
デパートのオモチャ売り場とは違い、
ここにはレトロなおもちゃが所狭しと並んでいる。
ふと突き当たりの一際大きな棚に、
ふかふかした茶色の足が投げ出されているのを発見した。
近寄ってみると、
どうもぬいぐるみのコーナーらしく、
棚にはもこもこしたぬいぐるみ達がおしくらまんじゅうのように詰め込まれていた。
その下には、ちょうど今のナナセよりも
2回り程大きいテディベアのぬいぐるみが
ぽつんと一人佇んでいた。
ナナセは「わあ」と感嘆の声を上げながら、じっとぬいぐるみを眺めた。
レオナルドの部屋にあるクマと同じようにクリクリした目、
香ばしそうな茶色い体、
胸元には「Teddy Bear」と金色の文字が施された赤いリボンをしている。
そっと抱きしめてみると、クマは大きな手でナナセの体を受け止めた。
そのふかふかした感触にすっかり虜になってしまったナナセは、
調子に乗ってクマの腕に飛び込んでしまった。
棚に押し戻されたクマは、ナナセを覆い隠すように
そっとその腕をナナセの方に落とした。
温かいクマの懐で、やがてナナセはうっとりと眼を閉じた。
ミケランジェロがナナセを見つけたのは、
それからどれ位経った頃だろうか。
漸く目当てのゲームソフトを見つけて帰ろうと思い、
ナナセを呼ぼうと振り向いた途端、
ミケランジェロはフロアに誰もいないことに気がついた。
ミ「ナナセ? 」
外にでも出たかなと窓をちょっと覗いてみるが、
何処にも黒い髪の子供の姿は見えない。
ミ「ナ、ナナセ?! 」
途端にミケランジェロの心臓は早鐘を打ち始め、
フロア中のオモチャを掻き分ける勢いでナナセを探し始めた。
ナナセをほったらかしにしていた後悔ばかりが、
ミケランジェロの頭を駆け巡る。
ミ(まさか黙ってお店を出て帰っちゃったとか・・・
いや、そんな気配しなかったしドアには鈴がついてるから
誰かが開け閉めしたら気づくはず。
もしかして、知らない間に誰かが、誘拐とか?
ああ神様、お願いだからナナセを無事に――――?! )
嫌な思考がミケランジェロの頭をいっぱいに満たした頃、
自分が今手をかけている棚の下の方で、微かな息の音がした。
見るとぽつんと座り込んでいる大きなクマのぬいぐるみの腕から、
見覚えのあるマフラーの端がちょっぴりはみ出て見える。
そっとクマの足をつかんで引っ張り出してみると、
クマのリボンをしっかりと握り締めて、
ナナセはすうすうと寝息を立てていた。
幸せそうに眠るナナセの寝顔と、
あまりにもあっけなく見つかったのと、安心感とが同時に体中に浸透して、
ミケランジェロはその場にペタリとへたり込んでしまった。
「もお〜」と不満を漏らすものの、
ナナセを起こすにはあまりにもしのびなく、
そっとその手をリボンから外すとそのまま自分の背中にひょいと乗っけた。
ミ「こんな手の込んだ隠し方をするなんて、
まったくとんでもない誘拐犯だよ。」
それでも少々癪だったらしく、
クマに向かって不満げにベーと舌を突き出した。
ナ「・・・・・・・ん? 」
先ほどとは違う温もりと、眩しいオレンジ色の光を感じて、
ナナセはうっすら目を開けた。
そこはもうレトロなオモチャの並ぶショップの中じゃなくて、
半分ほど沈んだ太陽の光をたっぷり浴びた
ニューヨークの街並みが見渡せるどこかの屋上。
ふと自分の体が何かに支えられている感覚に気がつく。
ナ「ふにゅっ。」
驚いて顔を前に向けようとすると、大きなニット帽に遮られた。
ミ「起きた? 」
安心と少しの不安が綯い交ぜになったような蒼い瞳とぶつかる。
ナ「ミケ・・・・・・ちゃん? 」
一瞬ワケが分からず、首を傾げるナナセ。
ミ「もう、心配したんだかんね。」
それだけ言うと、少しだけ頬を膨らませて
ぷいと不満げに顔をそらすミケランジェロ。
ナ「・・・・・・ゴメン。」
肩にもたれた手にしっかり意志を込めて、
ナナセはそっとミケランジェロの首元を抱きしめる。
ナ「ゴメン、ね。」
もう一度呟くと、
ヨイショ、と抱え直すように体を持ち上げられて、
ミ「本当、無事でよかった。オイラもゴメン。ほったらかしにして。」
いつものミケランジェロの返事がナナセの耳を打った。
THE END
※たまにはこんな子ナナセとミケのコンビ
何だか「大きなぬいぐるみに包まって寝るナナセの図」が思い浮かんだので
だったらミケかな? なんて思ったので
書いちゃいました!
完読ありがとうございました!
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