奴留湯温泉 200円 小国町
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小国というと、むかしむかし国鉄宮の原線が走っていた町ということを思い出します。
その中の一つの駅名が北里といって、北里柴三郎氏の生まれ故郷なんだそうです。
ご一緒したおじいさんと、おいさんがこの「奴留湯温泉」のすぐ近くに、柴三郎氏の実家があると教えてくれたおかげで、廃止直前の宮の原線に乗った昔の記憶を思い出しちょっと懐かしい気分になれました。
また、旅するおじさんとは、温泉の話をしていて「雨飾りの露天風呂」の話題にもなりました。
遠く熊本で、まさかの雨飾り・・・
豊礼の湯と、岳湯にある温泉道の施設をパスしたからこそ、このおじさん達と出会えたわけなので、直感を信じてよかったです。
とてもラッキーでした。
温泉ですが、脱衣所から浴室を見たとたん「うお!すげえ」と思いました。
何が「すげえ」って、お湯のあふれる量が半端ではなく、床一面をお湯が覆って、どんどんどんどん流れているのです。
床には湯の花がうすくついて、あるくと足跡がつきます。
あまりにすごく、付き過ぎると滑って危ないので、毎朝婦人会の方が掃除をしているとのことですが、それをものともしない自然の力です。
お湯の中には、巨大なとき卵のような形状の白色湯の花がゆらゆらとしていて、手にとって指先ですりつぶすようにすると、指が真っ白になりました。
お湯のにおいは、硫化水素臭で、うれしい硫黄のお風呂のにおい。好きですこの匂い。あとがくさいけど・・・。
透明なぬるいお湯は、浴槽の側面から音もなくそそぎこまれ、そしてどんどん流れていくので、湯面まで身体を沈めた状態で洗い場をみると、まるで浴室全体が湯船であるかのような錯覚にとらわれました。
浴槽の底には丸石がごろごろと置かれていて、塩梅のいい場所をみつけて腰を落ち着けました。
地元のおじいさんによると、昔はその石の間からもたくさん湯が湧いていたそうです。
ちにみに、先に書きましたが床の掃除は婦人会がブラシでこするのですが、この浴槽の石の掃除は、消防ホースを使って水を吹きかけるそうです。豪快ですね。
この日は地元の人に加えて、常連の72歳の柳川にお住まいで全国の山と温泉を旅するおじさん、観光のお兄さんとご一緒して、たくさんおしゃべりをしたので、気がつけばゆうに1時間を超える長湯となりました。
ぬるいのに身体は不思議と暖かくなるお湯でした。
また、浴室の出入りのときに挨拶があったり、そとで休んでいるときにも話しかけてくれたりすることや、地元のおばあさんと小学生が「こんにちはあ」と挨拶をかわしていたりと、お湯の質だけでなく、人のつながりも素敵な感じの町のようで、気持ちの良い時間を過ごすことができました。
あまりの気持ちよさに、友人は湯船で眠りました。
実家から一般道で1時間半。ここはまた行くな。 |

