オジサンの死
|
昔からの知り合いのオジサンが布団のなかで亡くなっていました。
ここのところ毎日訪問していて、健康がきがかりの人でした。
彼は69歳。元路上生活者です。映画が好きでささやかな楽しみは
ビデオを借りて観ることでした。
先日なくなる前に、事務所のドアを開いてチラと顔を見た気がしました。
人違いだったそうで、わたしにはかれがお別れに見えたように錯覚しています。
事務所の前の椅子に腰掛けて、話した頃、おしゃれだったオジサンのこと、ビデオを毎日借りてお金がなくなり、前借りに来て申し訳なさそうにしていた彼の顔を思い出します。
路上生活を続けると、せっかく脱・路上してから体調が悪いひとが多いです。
そして、短い寿命で終わる人が多いです。
かれらは、声を掛けると 「まだ大丈夫だ。そのときはわたしに頼むから・・・」といいます。
わたしは、一日も早い脱・路上をおすすめしています。 |

