光瀬龍/萩尾望都_『百億の昼と千億の夜』
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「光瀬龍/萩尾望都_百億の昼と千億の夜」を読了しました。→読書リスト 伝説のアトランティス王国の痕跡を求める旅でギリシャの哲学者「プラトン」は高度な文明を持った村エルカシアに到着する。プラトンはエルカシアの宗主の啓示を聞いたあと気を失う。目を覚ましたプラトンは自分がアトランティスの司政官「オリオナエ」であると自覚していた。
SFマガジン 2006-4で原作の小説がオールタイム・ベストSFの国内長篇部門の第1位になっていました。 そして、その記事にめにいさんからいただいたコメントで漫画化されているのを知りました。 タイトルからちょっと難しそうなイメージがあったので漫画の方を読んでみることにしました。 ファンタジーテイストのSFで「神」をテーマにし、終末観と救済など、宗教・哲学的色彩も濃いものです。 登場人物もプラトンのほか、「阿修羅王」「シッタータ(釈迦)」「ナザレのイエス」などとなっています。 私はどちらかというとサイエンステイストのSFが好みで、宗教にも疎いので登場人物の性格付けにどういう面白みがあるのかには曖昧なイメージしか持てませんでした。 終末を迎えることを是とする『シ=弥勒=委員会』とそれに対抗しようとするオリオナエ、シッタータ、阿修羅王の対決というのが大雑把な流れです。アトランティスの超文明、虚数座標、空間の歪、熱エントロピーなどなど科学SF的な表現もありますが言葉を散らすことによって雰囲気を出しているだけで特に深い意味は無さそうです。 エンディングで阿修羅王が聞く声は何を意味するのか?想像力を掻き立てられます。 例えば水槽の魚にとって私たちは神に等しい権限を持っています。それに相当するものが我々自身にも存在すると考えることは想像に難くありません。さらにその世界にも…入れ子構造の世界を考えるとどこまでも止まらなくなってしまいます。 漫画とはいえなかなか難しい壮大なテーマの作品でした。原作の小説もかなり評価が高いようです。
ストーリーはおおよそつかめたので小説を読んでも理解できそうです。気が向いたら読んでみます。
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