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ともしび…卓空の祈りの絵
卓空展 ジュンク堂福岡店MARUZENギャラリーにて開催予定 3月31日〜4月6日 詳しくはブログTOPを見てください!

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諸九尼

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今日は 直方市の中央公民館に 諸九尼の句碑を訪ねて 出かけてきました。


その句碑には、波乱万丈の生涯をおくった諸九尼の句として


次のような句が 刻まれていました。



世を捨てて見る分別や山さくら    諸九




    永松諸九尼(ながまつ・しょうきゅうに)〔本名、永松なみ。別号、湖白庵〕


1714(正徳4)−1781(天明1)

筑後国竹野郡島村の大庄屋永松十五郎の娘として生れる。

近隣に嫁ぐが、30歳の時に漂白の医師有井浮風と密通・駆け落ち。

以来、京や難波で浮風と共に宗匠として俳諧に専念。

寛保3年浮風の死にあい、剃髪して諸九尼と号した。その時諸九、49歳。

後年、奥の細道を単独で踏破するなど、各地を遊吟していたが、

晩年は浮風の故郷筑前直方に近い北山に湖白庵を設け俳諧に専念した。

天明元(1781)年9月、66歳で永眠。

辞世は「夢見るも仕事のうちや春の雨」。

浮風と共に、直方の随専寺に眠っている。


『その行脚』(天明3)、『諸九尼句集』(天明6)

「北山の日暮は白し帰る雁」 「暮むつはその暁やほととぎす」
 
「掃捨て見れば芥や秋の霜:剃髪の時」 「百合咲くや汗もこぼさぬ身だしなみ」
 
「夕がほや一日の息ふつとつく」 「一雫こぼして延びる木の芽かな」
 
「けふの月目のおとろへを忘れけり」 「鶏頭や老ても紅はうすからず」


    



句碑の傍らに 躑躅が狂い咲きしておりました。


この大先達の生涯の偉大さに打たれて、一句詠んでまいりました。


今日は、とても勉強になりました…



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*( よをすててみよと つつじの かえりばな )    るしゃな





 

この記事に

  • unipoさん、一瞬思っても、実際に行動する人などいませんね。
    この事件で、諸九のみが指弾されただけではなく、娘の不行跡の責任を取って、親はお役目から身を引き、親族は一時、逼塞。家督を継いだ弟の頑張りでようやく盛り返したと聞きます。また、諸九にさられた人も後添いをもらって男子を得、幸せになったことから、時間の経過により、諸九も晩年には許しを得られた訳です。今の時代とは全く異なる背景があり、それを承知のうえで、身を隠して生きなければならない人生を選んだ…生半可な覚悟では無かったでしょう。

    るしゃな

    2007/10/29(月) 午後 11:45

    返信する
  • ryusiksさん、鉄幹は、後年、晶子との格差を思い知ることになりました。あの二人は、また、別の逃避行をしたのでしょう。晶子は強情なお嬢さんでしたね。結婚してから後の晶子が、自分の本領を発揮する経緯の方には、関心がありますが(笑)
    奔放の質が、諸九とは少し異なるような気がします。

    るしゃな

    2007/10/29(月) 午後 11:52

    返信する
  • 大介さん、ここに、山さくらを持ってきた諸九の、大きさに打たれます。彼女は一本気な情熱家で、芯の通った愚か者でした。
    こんな女性は、今時、流行りません。そんな女性を引き受ける器の男性もいないでしょう。夫を亡くした彼女が剃髪したのは、今の私の年齢です。尼となることの意味も、現代には計り知れない意味を持ちました。彼女の生涯の大きなターニングポイントだったはずです。

    るしゃな

    2007/10/30(火) 午前 0:02

    返信する
  • 柳原白蓮については、こちらへ
    →http://www.kumakanren.com/magazine_terakoya/Number_74.html
    これもまた、別の性質の話だと思います。

    るしゃな

    2007/10/30(火) 午前 0:18

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  • 大変勉強になりました!ポチです!!!最近読み終わったアフガニスタンを舞台にした小説の主人公のことを考えてしまった。後で我がブログに詳しく書くことにしますかな。。。

    fay*teni

    2007/10/30(火) 午前 3:22

    返信する
  • 顔アイコン

    我儘も、吾がままと書けば、なにやらよい響きですね。
    おのずからしみ出る吾のままに生きてゆきたいです。

    [ sab**tuda ]

    2007/10/30(火) 午前 5:14

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  • 顔アイコン

    その時代に人の不評に惑わされず、情熱的で、信念のある生き方ですね。

    むーん

    2007/10/30(火) 午前 9:49

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  • 飛さん、ポチありがとうございます。
    女性が自己表現をしたり、自己実現を図るのが、ずっと困難な時代でした。
    それを実行するための代償も、現代の何倍も大きなものでした。
    アフガニスタンを舞台にした小説の主人公の話、楽しみにしています。

    るしゃな

    2007/10/30(火) 午前 10:11

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  • SABROさん、彼女のせいで苦しんだ人が沢山いたことも、忘れてはならない事実ですね。
    紆余曲折あって、晩年の平穏を許されたのは、本当に幸運なことでした。

    るしゃな

    2007/10/30(火) 午前 10:15

    返信する
  • Moonさん、彼女の年齢を考えると、とんでもない愚か者ですよ。
    ただ、浮風は死ぬまで諸九が添うてくれた事に感謝していました。
    互いにより添って立っていた相手を失ったとき、諸九は世を捨てます。
    しかし、諸九の本当の人生は、そこからでした…

    るしゃな

    2007/10/30(火) 午前 10:22

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    ポチ。凄い人生ですね。私などは実に哀れで愚かな人生を送っております。世間的には真面目と云われますが、実に味気ないものです。

    [ f u k o ]

    2007/10/30(火) 午後 7:43

    返信する
  • 顔アイコン

    作の感覚が、とても現代的ですよね、それに驚いたのです。なんというか、男尊女卑も極まっていた時代ではないですか。かなり、自立していないと、出来ない句なのに、その時代に出来る、全うな感覚に驚いたのです。そんなもんでしょうかね。これは、驚きであり、発見です。

    大介

    2007/10/30(火) 午後 8:24

    返信する
  • 顔アイコン

    諸九の句の本意は「よくよく考えて分別が働けば密通・駆け落ちなど、とんでもないことだったのかもしれない。しかし、一度決めたことを悔やんでもせん無い事。山桜のように潔い一生でありたい」ということでしょうか。。
    一方桜と正反対の感じのする躑躅(字からしておどろおどろしい…)、しかも帰り花とは(笑)。。。危険な匂いのする誘惑です(笑)。

    y_m**ato*11

    2007/10/30(火) 午後 8:44

    返信する
  • 顔アイコン

    たくさんの葉の中で今残っている葉は、気象条件や病気、虫に絶えてながら、一年の厳しさを経て秋まで生きてきました。
    紅葉の真っ盛りにして今年の見事な錦秋の写真を撮らないで、世を捨てるのはもったいですね。

    季節越え 紅葉見ずして 世は捨なん

    (笑)

    uts*gi*8*

    2007/10/30(火) 午後 8:58

    返信する
  • 顔アイコン

    世を捨てて分別を見ると書き、山さくらと書いています。つまりなにも書いていません、何も書いていないのにひしひしと伝わるのはなぜ?傑作ポチを。

    [ アズライト ]

    2007/10/30(火) 午後 11:47

    返信する
  • 空華さん、自分の人生は、自分が選択してきたものです。
    どんな環境でも、打ち込めるものが生れてきますもの。
    彼らはお互いの中にそれを見つけてしまったのでしょう。
    世間的には不義。轟々たる非難の中を歩くしかなかった。
    それでも諸九は、幸せだった…そう思ってあげたいです。

    るしゃな

    2007/10/31(水) 午前 10:28

    返信する
  • 大介さん、忍ぶ人生でありながら、この人の作品には時代の枠がないのです。
    率直でシンプルな句は強い。いつまでも息づくことが出来る。
    自らを囲むものを突破して、本当に欲しいものだけを選んだ人です。
    そのまんまの俳句ではないでしょうか。

    るしゃな

    2007/10/31(水) 午前 10:35

    返信する
  • 波平さん、私なんかより、よっぽど句評が上手いですよね。
    代りに書いて欲しいです^^
    この山さくらに込められた、諸九の感慨はどんなものであったか。
    世を捨てる勇気なんか全く無い私には、きっと味わえるものではありません。意気地なしの私は、躑躅の帰り花から脅される始末です。
    「出来るものなら世を捨ててごらんなさい。その覚悟で、俳句を詠んでごらんなさい」と、諸九の声が帰り花からしたようで。

    るしゃな

    2007/10/31(水) 午前 10:52

    返信する
  • うつぎさん、そう、長年の努力を水の泡にした過去のある私には、うつぎさんの言葉が胸に沁みます。
    錦秋の美しさをしみじみ見たい、心に刻み込みたい と思っています。

    るしゃな

    2007/10/31(水) 午前 10:58

    返信する
  • あずらいとさん、それは、「山さくら」に応え得るものが、貴方様の心の中にある証拠です。
    言葉にしてしまったら、勿体無い…俳句にも、そんなものがあるんですよ。

    るしゃな

    2007/10/31(水) 午前 11:00

    返信する

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