たらといくらの黒ラブ日記

黒ラブ夫婦は天に召されたため、覚えておきたい知識や思いついた事を書いています。

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国民総幸福度(GNH)

一昨日、ネパールからの友人が京都に来られ、何年かぶりにあっていろいろ話をしました。
その中で、GNHの話をして、日本はこれだけ物質的に恵まれていてみんな幸せだと思っていたら、そうじゃないのにびっくりした、と。ブータンは国民の90%は幸せと感じているそうで、ネパールも同じようなものだとおっしゃりました。日本では毎年3万人以上が自殺をし、その自殺者は50代が最も多いという先進国でも特異な国だと言ったところ、ネパールには自殺者はいないと。
結局便利さってなんなのでしょう。企業は国が健全であってこそ継続して存続できるもので、そうあるために努力もしなければならないはず。テレビゲームのように国民を駄目にするものを作り、アニメ文化などといって低俗な漫画をあふれさせ、児童ポルノの規制が甘いと先進国から非難されていながら、厳しい法律も政党のつまらないやりとりの中で制定もできない、情けない、やっぱりだめですね。
便利さは人間を駄目にするというのがわからないでしょうか。不便さは工夫をします。便利さは頭を使わなくなります、頭の廃用を進めるのです。
子どもたちの携帯メールの依存症が問題になったり、地球温暖化防止といいながらいらないところに静岡空港を作ったり、馬鹿、馬鹿、馬鹿、な日本人。

枝広がるエダヒロの視点(枝廣淳子)
ブータンの「GNH(国民総幸福度)」に学ぶ発展の哲学(07/09/12)

枝廣淳子(えだひろ・じゅんこ)
環境ジャーナリスト・翻訳家。東大大学院教育心理学専攻。通訳者を経て講演、執筆、環境NGO「JFS」設立など精力的に活動。主著に『地球のなおし方』『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』など。訳書に『不都合な真実』など多数。
 環境を考えるとき、経済成長と本当の意味での幸せとの関連について捉え直す必要があるのではないでしょうか。前回、GDP(国内総生産)に対する概念として、社会の進歩を測る「GPI(Genuine Progress Indicator)」という指標についてご紹介しました。今回は、CSR(企業の社会的責任)にQoL(生活の質)も含めて考えようという動きなどから近年注目を集めているブータンの「GNH」についてご紹介しましょう。GNHとは、Gross National Happinessのこと。GNP(国民総生産)ならぬ「国民総幸福度」ですね。
 
■GNHという開発哲学
 国の力や進歩を「生産」ではなく「幸福」で測ろうというこの「GNH」の考え方は、1976年の第5回非同盟諸国会議の折、ブータンのワンチュク国王(当時21歳)の「GNHはGNPよりもより大切である」との発言に端を発しているといわれています。物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさも同時に進歩させていくことが大事、との考えです。
 ワンチュク国王は、どのようにしてこのユニークな概念を打ち出されたのでしょうか? 1960年代〜70年代初め、ブータンでは先進国の経験やモデルを研究しました。その結果、「経済発展は南北対立や貧困問題、環境破壊、文化の喪失につながり、必ずしも幸せにつながるとは限らない」という結論に達したそうです。そこで、GNP増大政策をとらずに、人々の幸せの増大を求めるGNHという考えを打ち出しました。「開発はあくまで、国民を中心としておこなわれるべき」――GNHとは、ブータンの開発哲学であり、開発の最終的な目標なのです。

ブータンの子供「こぼれる笑顔」(ウゲン・ワンデイ氏撮影、ユネスコ・アジア文化センター提供・2002年撮影)
 このGNHという概念のもと、ブータンでは、1)経済成長と開発、2)文化遺産の保護と伝統文化の継承・振興、3)豊かな自然環境の保全と持続可能な利用、4)よき統治――の4つを柱として開発を進めることになりました。
 もともとは、幸福という概念は主観的なものですし、国際的に一律の尺度で測れるようなものではないため、GNHはあくまでも概念的なものとして考えられていました。しかし、GNHという考え方が知られるようになり、「GNPのように、指標として数値化できないか」という声が高まったこともあって、1999年にブータン研究センターが設立され、具体的な研究がスタートしています。
 現在、まずはあくまでもブータン国内で通用する指標をめざして、幸福という概念を9つの要素に分けて検討しているそうです。その9つの要素とは、
 
◎living standard(基本的な生活)
◎cultural diversity(文化の多様性)
◎emotional well being(感情の豊かさ)
◎health(健康)
◎education(教育)
◎time use(時間の使い方)
◎eco-system(自然環境)
◎community vitality(コミュニティの活力)
◎good governance(良い統治)
だそうです(順不同)。
 
 人々の情緒がどのくらい豊かか、人々がどのように時間を使っているか、地域社会はどのくらいイキイキしているか――こういったことは、GDPにはほとんど影響を与えないでしょう(いえ、逆に、GDPの世界で、お金を稼ぐ仕事以外に、地域社会のために自分の時間を使ったりボランティアで環境を守る活動をしたりすることは、その本人は満足であってもGDPの足を引っぱる「不経済」な行動だと見なされてしまうでしょう!)。
 
■途上国でも森林保護を優先

支援を受けて実施されるブータンの学校給食風景(2005年撮影)
 でも、「本当の意味での国の進歩を測るのはどちらなのだろう?」と思いませんか? 自分の子どもや孫が大きくなるころ、あなたは「日本のGDPが増えていてよかった」と思うでしょうか、それとも「日本のGNHが増えていてよかった」と思うでしょうか?
 ブータンは、国民1人当たりのGDPは低い発展途上国です。でも、GNHという指標を掲げて自然保護を優先的課題として取り組んできた結果、ブータンの国土の26%は自然保存地区で、72%は森林地区になっています。そして同時に、経済的には豊かでなくても、ホームレスや物ごいのいない社会を実現しているそうです。ブータンでは「あなたは幸せですか?」という質問に対して、国民の90%を超える人が「幸せ」と答えたそうです(日本だったら、何%の人が「幸せ」と答えるでしょう?)。
 「お金や物質的な成長を追い求めることは、本当に幸福のために役立つのか? 逆に、損なっていることはないか?」――ブータンのGNHの考え方は、私たちに「本当の目的」の問い直しを投げかけています。

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