ブログ版ききみみずきん

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リスクとどう付き合うか、エネルギー政策編

エネルギー政策のリスク

原発事故の後に「原発はこれだけ危ない」みたいな記事が続々出ているんですが、あまり学ぶものが無いです。

なぜなら他の記事にも書いたように、全ての科学技術にはリスクがあるからです。
生物系の技術でも「遺伝子組換えはこれだけ危ない」「臓器移植は・・」「再生医療は・・」といったタイトルでも記事も書ける訳です。
しかしこれらの技術を使うかどうかは、1)どうしてもその技術のメリットを手に入れたいのか、2)代替となる技術があるのか、3)その技術にどういうリスクがあるのか・他の技術にはどういうリスクがあるのか、といった観点で判断されています。
例えば遺伝子組換えは生物製剤の生産などで必須の技術ですが、育種では代替出来ませんから、組換え生物の野外への放出などのリスクを冒してでも使っている訳です。

現時点の科学的知識では組換え大腸菌が下水に流れ込んでも、野外に定着しない弱い菌株を使っているのでリスクは限りなくゼロに近いです。
しかしゼロではありません。私達がまだ明らかにしていない未知の機構によって自然界に影響を与える可能性は否定出来ないからです。
ですから科学技術はメリット・デメリット・リスクの3つを並べて語る必要があると私は考えています。

そのような訳で本題の原子力発電についても、その危険性ばかり喧伝されても無意味だと思うのです。
1)どうしてもエネルギーは入手したい
2)代替技術として、風力発電・地熱発電・太陽光発電などがあるが未成熟
3)原発そのものから出る放射線と原発から出てくる放射性物質は危険、しかし代替技術にもリスクはある
・・という状況で、どこまでエネルギーを我慢するか(私は少なくとも真夏に老人が熱中症で死なない程度の・・出来れば工場が通常に稼働して、私達が実験機器を使える程度のエネルギーが欲しいです)という話し合いをしながら、各技術の要素を並べて考えるべきでしょう。
それは例えとしては俗っぽいですが、大学教員の公募で複数の候補者がいて、誰を選ぶのかという話にも似ていると思います。

国立大学の教員は一度採用されると、定年まで数十年も居座ることが出来ます。
ですから数十年の間に起きる社会の変化なども予想しながら、誰が一番大学に利益をもたらし、被害を出さないのか考えて選ぶ必要があります。

でもどの人にも長所も短所もあって、私の場合は、論文もそこそこ書くし授業は上手い方だし学生の面倒見は良いけれど、子供の病気で休むことはあるし事務仕事には間違いが多いし直言で会議を凍り付かせることもあるのです。
不注意な性格故に、パソコンを電車の網棚に忘れて個人情報流出・・などの事件を起こすかも知れません(かなり気をつけているんですけど)。

その一部だけを取り上げて「だから教員にふさわしい」とも「ふさわしくない」とも言えませんよね。
30年に渡って私以上に仕事が出来て、トラブルを起こさない人がいれば、その人が採用されるまでです。
エネルギー政策も数十年単位でのメリットとデメリット、それから事故や健康被害のリスクで決める話だと思うんですが、原発の危険性を取り上げるような記事は最初から原発はダメという結論があって言説を展開しています。
こういう話は結果の決まっている論文のための実験をしているような無駄だと思う訳です。

インフルエンザ騒動でも「インフルエンザがいかに危険か」という記事を書いている人が多かったですが、たぶんその人達の多くは今は手も洗わずマスクもせず生活しているでしょうね。豚インフルエンザの10倍〜100倍の致死率の感染症は色々あるので、そちらを気をつける方が論理的だと気付いたでしょうか(ただしインフルエンザはお年寄りや病人の集まる場所ではあの頃のように気をつけて欲しいです)。
例えば原発は十分な安全を確保するには設備費が莫大になるし数十年は安価に電力を供給出来るように見えるけど、解体時にコストがかかるのでメリットが無いという意見もあります。

しかし太陽光発電も電力が不安定という良く言われる問題の他に、目的とする発電量を得るためにどれだけの資源(シリコン他)やエネルギーを消耗するのか(工場も作る必要があるしそこで電力も使うし)という問題もあります。
私が気に掛けているのは、原発並みの発電量を確保するために大量に導入した太陽電池が耐用年数に来た時に、どれくらいの処理費がかかるのかという問題です。
これを解体する時に環境汚染が起きないのか?各家庭に設置した場合に不適切な管理でシリコン他が漏れ出した時に健康被害は起きないのか?と思う訳です。

風力発電は「回らない風車事件」を思い出すので、メリットさえ怪しいと思っています。
原発並に発電するにはどれくらいの風車が必要でしょうか?風車を作る時に資源や電力を消耗するし、解体時にも消耗しますよね。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/kankyo/20060808ft0d.htm

地熱発電は鬼首での事故を見て、原発並に発電するにはどれくらい人命が失われるのか気になります。
ちなみにこの時も関係者から「想定外」というコメントがあったようです。
http://matome.naver.jp/odai/2128737939631572501

同様にシェールガス(岩盤層から採掘するガス)も掘削事故や地下水汚染が起きています。
私が心配しているリスクの一部は些細な問題かも知れなしい、私が気付いてないメリットもデメリットもあるかも知れません。
そういうデータを客観的に比較している情報が見てみたいと思います。

そのような訳で、データの解釈が正しいのか判断がつきませんが、エネルギー開発が人命に与える影響について比較した記事は興味深かったです。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51817203.html

反原発の人々は「原発は絶対に安心なんて、全部嘘だった」と言いますが、「絶対に」なら嘘ですが「かなり安全」なら正しいと私は思っています。
科学技術に「絶対に」を信じる方がバカです。
日本では事故が起きていないように見える火力発電は原油採掘の事故で人命が失われ環境破壊が起きています(もちろんウラン採掘でも同様)。他国の死者は関係ないという考え方もありますが。

福島原発では被爆で亡くなった方はいないし(作業員の方は心配ですが)、放射性物質について興奮しているのは医学系や実験生物系ではない研究者と、生物系なら危険性を煽ることで何らかの利益を得る研究者、あるいは文系のジャーナリストばかりで、インフルエンザ騒動の頃を思い出します。
余談ですが福島の小学校の保護者が東電の関係者に「校庭の土を舐められるか!」と迫るシーンをテレビで見て「舐めてもいいな」と私は思いました。でも舐めたら貝割れ大根みたいにほめられることもなく、もっと怒られそうです。
5/27追記:放射性物質の人体に及ぼす影響に関しては、私より「チーム中川」のブログが詳しいです。
彼らは「全て安心」「全て危険」とは書かずに、他のリスクに紛れる程度の被爆と、本当に気をつけるべき被爆について日々情報を提供しています。
以下の記事では「毎日3合お酒を飲んだり、タバコを吸ったりすれば、発がんのリスクは一気に1.6倍となりますが、放射線被ばくで言えば、2,000ミリシーベルト!に相当します。」など、生活習慣に関する疫学調査との比較がされているので、一般の方にもリスクの程度が分かりやすいと思います。
http://tnakagawa.exblog.jp/15420108/
反原発の方々が流す「小学生が被爆で死亡」といったデマや、不適切なデータの解釈による「福島で数万人がガンで死ぬ」の方が嘘度合いは高いですね。
それから「風力や太陽光は環境汚染が無い」も上記の理由で「全部嘘」と思います。「低い」なら本当かも知れませんが。

原発は利権が絡んでいるから・・とか、御用学者が・・という月並みな批判は良く聞きますが、代替エネルギーにも補助金目当ての研究者と企業がタカっていますから、どのエネルギーにもダークサイドがあります。
そういうタカリ研究者のいい加減な計算を元にした「原発は廃止出来る」なんて記事も見ますが、こういった計算は第三者がやらないと信用出来ません。
もちろん人類の未来のために本気で代替エネルギー開発に取り組んでいる研究者もいますが、そのような方はデメリットやリスクも正直にお話して下さると思います。

それ以前の地震のリスク

3月の地震で失われた人命はほとんどが津波によるものでした。
だから私は原発の安全対策より津波に備えた街作りの方に社会投資をする方が人が死なないのではないかと思う部分があります。
でも、地震のタイプが違ったら原発の暴走で人が死んで津波被害は起きなかった可能性も有り得ます。

インフルエンザ騒動の時に「人はどんなリスクで死ぬことが多くて、それはどうやって防げるのか?」という記事(トラックバック先)を書いたことがあるのですが、私達が生きている上で受ける様々なリスクは、頻度や重要度によって対応が違ってくると思います。
だから福島並のマグニチュード9の地震が起きた場合の全国の被害予測(原発含む)も知りたいです。

既に東京はマグニチュード7(マグニチュード9の1/1000のエネルギー)で1万人が死ぬという予測が内閣府から出ています。
www.bousai.go.jp/syuto_higaisoutei/pdf/higai_gaiyou.pdf
(5/27追記:この予測は震度6が東京中心部で起きた場合を想定しています)

だから私は浜岡原発の停止より東京の地震対策の方が急務だと思うのですが、これはどちらの地域にどれだけの頻度の地震が起こるか・・という予測によって重要度は異なりますよね。
しかし地震予知は現時点では不十分過ぎる学問なので、予測は難しいかも知れません。

それでも私は結論の決まっている「原発は危険」という雑談より、科学的な議論を見たいと思っています。
それが本当に自分達の身を守る方法だからです。

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東京でおそらく死ぬのは私のような貧乏人で、タワー免震に住む知人は(40階)もの一つ落ちなかったそうなので、主要陣は無事なのでしょう。それより、浜岡がやられると風向きの多くは東京を襲うので、浜岡停止優先は仕方ないのです。。。
優秀な遺伝子だけ残り、そうでないものは絶滅していく、、、これまでもずっとそうだったのでしょうが、これが進化論なのだとあきらめています。bloomさんの優秀遺伝子は後世に残すに値するといつも思ってます。もちろん努力あってこそですが、ポジションは当然だと思ってます。たくさん良いものを残して行って下さいね!

2011/5/22(日) 午前 7:32 あやめ

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あやめさん、なるほど高学歴・高収入の人の命はより重い・・というリスク計算なら、東京の地震で死ぬのはお年寄りや古いマンションに住む人が多そうなので、東京全体が被害を受ける浜岡原発の方が問題という考え方も有り得ますね。

でもマグニチュード9になると古いビルが倒れる巻き添えで、免震ビルも死にそうな気がします。
それに人の生産性は生涯で変化するし(私は大学院生の頃はごくつぶしと旧ダンナに呼ばれていました)、人の命はつながっていくものだから、今は生産性が低いように見える人にもたくさんの可能性があると思います。
それから、進化論的には遺伝的に多様な方が環境の変化には強いですよね。

そのような訳で私は東京勤務はすごく嫌なんですが、相棒と弟が渋々通っているのが(別に東京が好きな訳でなく)心配です。

あやめさんも個人で出来る「助かる方法」を考えておいて下さいね。
私は今日も自宅の片付け(避難経路を確保する、落下物を防ぐ)です。

2011/5/22(日) 午前 8:25 [ bloom@花咲く小径 ]

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大きな地震が来た時、高層の免震マンッションとそれに固定された家具などは大丈夫らしいですけど、振れ方によっては固定されていない住民は壁や窓に叩き付けられるかもしれない、というウワサを聞いたことがあります。本当かどうかは存じません。
確実なことは、地震で生き残れた40階の住民は、水や食糧を電気が回復するまで階段で運び上げなければいけない、ということでしょう。

あと、免震のために建物の下に入っている構造物(クッションになるように入っているモノ)の耐用年数は50年くらいで、その後どのようにして入れ替えるか(物理的には建物を持ち上げなければいけないハズです)の技術はまだ開発されてないのではなかったでしょうか。

2011/5/23(月) 午前 9:28 [ alchemist ]

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alchemist 先生、私はそんな訳でタワーマンションはお金を戴いても住みたくありません。海浜地区のマンションも友人にやめておけば〜と言ったことがあるのですが、液状化で大変だそうです。

でも生活上の不便は助け合って克服出来ますが、命に関わることは急いで対応する必要があります。

原発事故に関して「貞観地震の記録を生かしていない」と批判する記事もありますが、関東大震災のようなはっきり記録に残っている被害について考えることを放棄しながら、地質学者の間でも規模に関して意見が分かれるような地震についてどうのこうの言うのもバカだと思います。

私自身は単なる経験から日本には関東大震災並のマグニチュード8の地震しか起きないと思っていました。その点は自分もバカだと自覚してますが、バカの自覚も無く他人を批判する人は底抜けの愚か者ですね。

2011/5/23(月) 午後 1:01 [ bloom@花咲く小径 ]

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この研究棟、数年前に改修するまで耐震強度0.2という立派な代物でして、おまけに電源室の天井を走っている配管が老朽化していて、いつ漏水→電源ショートが起きても不思議はないと云われてました。向かいの建物は0.18やから、アレが転け始めたらすぐ逃げんとアカン・・・などと、恐怖の冗談を云いながら10年、その間、地震が無くて良かった、良かったです。

事故の件は、どこまでが震度6の地震による被害で、どこまでが震度6程度で予測される津波による被害で、どこからが想定できなかった津波による被害なのか、キチンと腑分けしてゆかないと、今後に関わるでしょうね。前二者は、人災と云われることになるでしょう。
止まったと思ったら復水器に海水が流れ込んだ浜岡も、なんだか情報が少なくて・・・。400トンの海水が入って来るまで気がつかないくらいの管理制度なんだろうか・・・とか、もし、その状態で電源が失われたら(つまり地震が来たら)復水器の陰圧が保てず、そのまま炉心からダダ漏れになりそうだなあ、とか、つい想像してしまいます。あくまで想像ですけどね。

2011/5/23(月) 午後 4:03 [ alchemist ]

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耐震強度0.2の意味をざっと調べて「それを放置していたの?」とびっくりです。震度5で建物が崩れ始める可能性があるんですよね?

うちの大学は全ての建物が震度6に耐えられるように改築しているし(これが耐震強度1.0と表現されるようです)、それ以前でも0.2ということは無かったな・・

でも関東に住んでいる私は数ヶ月内にマグニチュード8クラスの余震が来るかも・・という気象庁の予告を知りながら、十分に対策が取れていません。
本当にそれが来るなら、学生の安全を守る立場としてやるべき事は果てしなくある訳ですが、目の前の業務もありますから震度6に合わせて棚の組み直しや物品の移動をしただけです。
震度7なら私も学生も生命の危険があるのに、その時はその時と割切っている訳です。

2011/5/23(月) 午後 10:44 [ bloom@花咲く小径 ]

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私は分野違いなので400トンが多いか少ないかも分かりません。

原発や津波への対策も、そこに関わっている人は私と同じようにどこかで割切っている訳ですが、そのラインが危険だと思うなら指摘するのと同時に、対策が十分に出来るように支援すべきだと思います。
人災というと個人や組織が悪いような印象ですが、十分な資金や権限が無いと出来ないこともある訳ですから。

私は今の仕事量では安全と教育と研究がまんべんなく成立する状況ではないですが、安全コンサルタントのような方がアドバイスを下さったり、実際の安全対策の作業を手伝って下さったらもっと安全な研究室が作れると思います。

今回の震災に関しては死者を出していない原発が異常に責められすぎで、死者が出ている津波対策があまり指摘されていないのは謎です。
どちらも想定外の天災が原因で、それを想定内というなら、どちらも同じくらいの責任があると思うんです。

2011/5/23(月) 午後 10:50 [ bloom@花咲く小径 ]

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でしょ?震度6が校舎の安全基準ですよね。福島第一や第二の受けた地震も震度6強なんです。マグニチュードに目がいきがちですが、後者やマンションが震度6を基準にしている時に、震度6強で原発施設に被害があったかどうか、が何だか曖昧にされてしばらく時間が過ぎてやってきた大きな津波の所為にされてしまっているように、見えたりするんです。もう一つ、非常用電源用の燃料タンクの配置、7メートルくらいの津波でも流されそうではあります(7メートルの津波が来てないので実証のしようがないですけど)。ま、そういう想定すべきであった範囲内で起きた被害と、想定できなかった被害の腑分けは必要ではないでしょうか。

2011/5/24(火) 午前 10:30 [ alchemist ]

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もう一点、資金があるかないではありません。電力事業は原則的にかかった費用の1割の利益が得られるようになっていますので、相応の対策は可能な制度なのです。無理矢理原発の発電コストを引き下げるための(ともかく発電コストが安いというのが原発の売りでしたから)手抜きがあったかどうかも検証すべき課題ではないでしょうか。今だから出来るハズだし、また、やらなければいけないことじゃないか、と、別に感情論ではなく考えているのですが。

2011/5/24(火) 午前 10:31 [ alchemist ]

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alchemist 先生、福島原発の被害を想定内なのに(震度6や津波15メートルだったと思います)と、想定外に分けるのは全面的に賛成です。

また、資金面も原発と東電に限って言えば他者が考慮すべき問題ではないとも思います。

でも津波に関しては危険地域とされる部分の対策が十分ではなかった背景に予算不足はあったと思います。

なぜなら、alchemist 先生の大学では学生の安全を守れないことが分かっていながら、校舎を使い続けていた訳ですよね。
これは国立大学の資金不足が影響している訳です。

地震で学生が亡くなった場合は想定内なのに防げなかった事故として大学が責められていたはずですから、そういうリスクを洗い出しておくことが、被害者を減らすことになると思います。

2011/5/24(火) 午後 0:37 [ bloom@花咲く小径 ]

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すこ〜し、ですが大学の場合と電力会社の場合は、違いがあります。大学の場合、耐震改修に要した費用をそのまま学生さんの負担に廻すことができるようになっていません。電力会社の場合、発電コストに対して利益率が決まっているだけで、発電コストが高くなれば、電力料金に転嫁することが可能な制度になっています。設計時の耐用年数を越えて更に使っているのですから、これまでに出た充分な利益を原資にして安全確保工事はやるべきだったでしょうし、それで不足したらルールに基づいて電気料金に反映させるしかなかった、と「後で見てる部外者」は考えてしまいます。

2011/5/24(火) 午後 1:08 [ alchemist ]

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安全を守る費用や時間がすぐに捻出出来ないとしても、命に関わるほどのリスクを放置するのは許されないことだと思います。

ですから耐震強度 0.2 の建物を利用していた alchemist 先生も震度6が対応の限界だと思っている私も重大な間違いを犯しているのではないかと我が身を振り返る必要があります。
そして職場や家庭の安全対策を十分に進めず、東京に無自覚に通勤しながら東電を口汚い言葉で罵る人も・・

私は社会で起きる様々な問題に対して悪口三昧を書いたところで、リスクが減る訳ではないと考えています。
逆に問題を隠すようになり、それは私達への不利益となって帰ってきます。

ですから相手を批判する時は、必ず何らかの提案をすべきだと考えています。また、我が身を振り返ることで組織や人間が起こしやすい楽観論や不注意に気付くと考えています。

2011/5/24(火) 午後 10:00 [ bloom@花咲く小径 ]

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河野太郎&池田信夫の原発後の対応に関する対談を読んだのですが、親子三代自民党の河野さんが原発政策の総括を全くしていないことに驚きです。それに突っ込まない池田さんにもびっくり・・所詮、スタンドプレーなのかなぁ・・と。
http://news.livedoor.com/article/detail/5537912/

代替エネルギーも「原発をやめるように仕向ければ開発が進む”はず”」という見込み論ですが、それだと「原発をまず導入すれば安全対策も発展する”はず”」というレベルと同じだと思います。

欧米は脱原発という報道もありますが、私がニューズウィークで読んだ「ヨーロッパ、脱原発の失敗」という記事では、代替エネルギーが上手く行くと宣伝した研究者達に補助金を食い尽くされてまた原発に戻った国も紹介されていました。

原発陰謀論は多いですが、全ての国で陰謀論が通じるのでしょうか?代替エネルギーだけで生活出来ている先進国は無いのでは?
それなら、今ある技術で人が死なない方法を考える方が現実的だと思うのです。

2011/5/24(火) 午後 11:45 [ bloom@花咲く小径 ]

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リスク放置は許されないでしょうね。
ここの校舎に関しての管理上の責任者は学部長か事務部長なのでしょうけど、着任直後、階段が危険な状態で放置されていることに気がついてすぐに改修するように、申し入れました。また、その階段を上下して冬季トレーニングしている運動部には、階段を使わないように連絡しました。階段の改修そのものは(最低限ですが)2ヶ月くらいで実現しました。
耐震補強に関しては、本部の担当ですので、これまた何度もクレームを上げました。少なくとも事務局長、副学長あたりまでは問題の所在を共有していましたが、その上(文科省)まで、どの程度伝わっていたのかは判りません。
今回の原発の耐震あるいは津波の問題で、現場の作業員(つまり私レベルですね)がどの程度危機意識を持っていたのか、それをどの程度発電所の幹部(つまり学部長や事務部長)に伝えたのか、あるいは本社に伝えたのか、本社はどの程度危機感を共有していたのか、それを上(経産省に伝えていたのか)、そのあたりが私には見えてきません。できれば知りたいですね。

2011/5/25(水) 午後 4:29 [ alchemist ]

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alchemist 先生、10000番目のコメント有り難うございました。

>そのあたりが私には見えてきません

それは私や alchemist 先生の職場と同じ問題を抱えているのだと思います。

私は学生のハラスメントや女性研究者の労働環境に関わることが多く、その中で感じた緊急のリスクについて何度も注意喚起をした経験もありますが、対策が間に合った時と間に合わずに誰かしらに嫌な思いをさせてしまったことがあります。

対応が十分でない時は、途中で「そこまで深刻ではないと思った」と言って対応をさぼる人や、問題を隠そうとする人が関わっていることが多いです。
それに対して「自分は注意喚起したのだから、結果に責任は無い」とは思えないです。
また、手抜きや問題隠しをする人は単純に人間的に問題があるとも言いきれず、他に負荷の高い仕事を抱えている場合もあります。

2011/5/25(水) 午後 8:11 [ bloom@花咲く小径 ]

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東電でも原発のリスクに関してどういう話し合いが行われたのか掘り下げていく過程で、同じ言い訳をする人は出てくると思います。

東電を口汚く罵る人は、自分が同じ立場なら完璧に対応が出来るのか冷静に考える必要があります。
また、自分の職場での”東電的な”問題にも対応しているのか考える必要があります。

私は研究室のリスク管理が主な仕事の一つですし、学生の失敗を叱ったりその責任を被る立場です。

その経験から、リスク管理はただ相手を罵るのではなく、当事者意識を持って一緒に問題を探していく姿勢が必要だと感じています。

2011/5/25(水) 午後 8:17 [ bloom@花咲く小径 ]

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お久しぶりです。

東電については、また原発については、過去の蒸気噴出やら、役員が減俸処分になった情報隠ぺいなどが報道されていましたから、組織疲労的な管理怠慢はあったんでしょうね。

株主総会での議事録や、社内の会議議事録を公開してもらえば、検証もできますが、社外秘の分については、社外の私は読めませんので、ぜひ、東電には自己総括をやって頂きたいと思っています。

忙しいので、ひとまず、これくらいで。
また来ます。

2011/5/26(木) 午後 1:10 [ luckdragon_2009 ]

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luckdragon さん、東電も国立大学と同じ寡占企業ですから、たぶんうちのような組織上の問題がある上に、原発のような責任も大きくて、色々大変だろうと思います。

私は「自分の職場のリスク管理が十分に出来ていない人は東電を責める資格は無い」とは思っていません。

ただ、自分が抱えている問題や過去の失敗やこれから改善しようとしていることを考慮する方が、実のある批判が出来ると思っています。
相手がいくら高給だろうが学歴が高かろうが、生身の人間であって、全てのリスクを見通して対策が取れるスーパーマンではないですからね。

また、自分達が電力を使い続けた末の原発ですから(養老孟司先生の「欲しがる分だけ電気を渡す必要は無い」というコメントは新鮮でした)、いまさら福島の人が可哀想!とか怒り泣きしたところで、偽善に過ぎないと思っています。

それに東電や政府に感情をぶつけたところで、リスクを減らすことにはなりませんから。

2011/5/26(木) 午後 7:39 [ bloom@花咲く小径 ]

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「原発は絶対に安全」という言葉は、そう言わない限りは新しい技術を受け入れない風潮も影響していると思います。

遺伝子工学が始まった30年くらい前は「神への冒涜」という宗教的な理由以上に「モンスターが出来たらどうする?」「スーパー病原体が出来たらどうする?」というリスクを危惧した反対運動が起きました。

自分が高校生の頃なので記憶がおぼろげですが、多くの研究者が国会やマスコミに引っ張られて「100%安全とは言い切れないが、多くの防護策を講じているので危険ではない」と説明していた記憶があります。

でも取り上げられるのは「100%安全とは言い切れない」の部分で、「100%になるまで頑張れ!」みたいな論調で責められるので、「100%近く安全」みたいな言い換えが増えてきたように感じます。
本質的なリスクは変わっていないのに、世間もその言葉に安心していたような印象です。

だから「絶対安全」は原発推進派が好んで使った側面だけでなく、言わされていた側面もあったのではないかと思います。

2011/5/26(木) 午後 7:56 [ bloom@花咲く小径 ]

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ちなみに遺伝子組換えは偶然の事故としては野外の植物とうっかり交雑・・くらいが実際に起きた事故です。
後は遺伝子組換え食品のアレルギー性が高まった例くらいです。
ただ、どちらも絶対に深刻な事態につながらない・・とも言い切れないので、私は遺伝子組換え作物の野外飼育は反対です。

また、技術が一般化する中で「スーパー病原体」は誰でも作れるようになりました(私も本気を出したら危険なインフルエンザくらい作れそうです)。

この生物兵器のリスクは「原発の燃料をテログループが盗んだらどうするんだ!」くらいの頭の痛い話ですが、原発みたいにテレビで連日放送されるまで皆さん慌てないだろうと思います。
金持ちが自分のクローン人間を作って臓器移植に使うなど、社会的リスクは少ないものの、生命倫理や人権が脅かされる事態も起きそうです。

でも原発と同様に技術が開発された以上、それを使うことを止めるのは難しいんですよね・・

2011/5/26(木) 午後 10:25 [ bloom@花咲く小径 ]

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補強工事を決定しさえすればそのコストは電力料金に転嫁できる会社の意思決定と、転嫁不可能な(法人化したと云いながら、そこまでの自由度がない)大学を同列で並べるのはかなり無理があります。例えば、事故にあった時、現場の労働者が故意の無作為ということで告発すれば前者の幹部は相当有罪に近くなるでしょうけど、後者の場合、監督官庁との兼ね合いで軽減されるのではないでしょうか。
問題は、やればできたはずの補強工事をどうしてできなかったか、という構図の解析でしょう。絶対安全神話に並ぶ原発は絶対コストが安い神話があったからでしょう。無力な大学幹部でも、校舎が絶対安全なんて主張しません。

2011/5/27(金) 午後 6:12 [ alchemist ]

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alchemist 先生、組織が違うのだから同列に語れない・・というのは内輪の人の感覚で、地震でどれくらいの人が死ぬのかというリスクだけを見るなら、福島の原発よりそちらの大学の方が人命が失われる状態だったと私は思います。

「転嫁不可能」あるいは「転嫁不可能という言い訳で問題を放置して良い状態」は誰の責任でしょうか。
人が死ぬ確率が高いことを自覚しながら、改善が出来ないことは全て自分ではない誰かの責任ですか?

例えば私が関わっているハラスメント関連だと、どうにも人手が足りなくてリスクを放置している部分があります。
私はそれを理事に直訴して対応待ちなのですが、自分の責任が無くなったとは思っていません。

本当に人が死ぬ確率が高いと感じたら、直訴状でも持って文部科学省に行くくらいの覚悟は必要なのだと思っています。
組織がどうのこうのと言ったところで、学生の安全を守るという職務を放棄しているからです。

2011/5/27(金) 午後 6:38 [ bloom@花咲く小径 ]

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>絶対安全神話に並ぶ原発は絶対コストが安い神話があったからでしょう

それは単純に推測出来ないと思います。

私の推測は、絶対安全神話を中の人が信じていたとは思えないので(まともな科学者なら)、何らかの対策をする方が良いと考えていた人はいただろうということです。

しかし、対策を取ると経費がかかり過ぎ・・と社内で出世が遅れるだけでなく、世間から「やっぱり危険じゃないか」というバッシングを受けることも恐れていたのかな?と思います。

バッシング説の根拠は、先のコメントに書いた遺伝子組換え実験の黎明期の世間の反応からです。
今も組換え大腸菌が下水に・・みたいな告発はありますが、謝らせることに対する取材は激しいのに、どういう対策を取ったのかという点についてはあまり取り上げないですね。

それ以前に報道もブログ記事も、とりあえず権力やお金のありそうな人を叩けば世の中良くなるという感覚で書く人が多いのも一因だと思っています。

2011/5/27(金) 午後 6:56 [ bloom@花咲く小径 ]

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ちなみに私の大学では耐震基準を満たしていないという理由で使用中止になった建物があります。そこの研究室はしばらく別の建物に移動していましたし、その分私達もスペースを供出していました。
その後補強となりましたが、使用中止にしたことが一つのアピールになったと思います。

耐震強度 0.2 でも使っていたのは、スペースの再配分などを面倒に思う alchemist 先生の大学の方々の意識も影響していませんか?

改修費が出ないからそのまま何年も使う・・という感覚は私には理解しがたいのですが、そういう先送り意識が今の自分の研究室経営に全く無いのか?と問われれば、何かしらの問題はあると思います。

だから「自分はやることをやっている」「東電はやっていない」という感覚で議論するのは無理だと考えています。

2011/5/27(金) 午後 7:05 [ bloom@花咲く小径 ]

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M7以上の地震で一番危ないのが医療機関建物でしょうね。耐震補強はほとんど進んでいませんし。 というわけで、都市部の医者他医療関係者は全滅かも。 削除

2011/6/1(水) 午後 8:47 [ omizo ]

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omizo さん、医療機関の耐震補強は大学よりずっと遅れているのですか?私の大学はタイムリーにこの春、全校舎が震度6に耐えられるようになったところです。

医療関係者が全滅したら、震災の対応がますます遅れそうです。それ以前に自力で逃げられない患者さん達が危機にさらされますね。

原発の安全問題も大切だとは思いますが、起こりそうなリスクとその被害の見積もりについて既に色々な分析があるので、そちらの方も対応する必要がありますね。

税金が結構高くつきそうですが、安全のためならしょうがないかなぁ・・

ちなみに太陽光発電はものすごい補助金が必要になるので、その時も増税覚悟ですね。

2011/6/1(水) 午後 8:54 [ bloom@花咲く小径 ]

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個人的には、太陽光発電は、夏は発電量が低下しますし、ピーク時の電力補助としてでしょうね。 水力発電の方が24時間電源としてはと思います。 石炭発電が無難なのでしょうね。

個人的にですが、自然由来の化学物質にまだまだ、人工化学物質の毒性は及ばないと思っています。 ベロ産生であるバクテリオファージなんかにくらべれば、バイオテクノ範囲もかわいいもでしょうし。 内乱分泌撹乱作用物質の最強ものが、人由来のエストロゲンというのもです。 マラリヤが最強ですし、ハマダラカを制御するしか手立てがないことも。 メチル水銀など、魚類体内で産生されると言うものですし、137Csが魚類濃縮が・・・がなんて、甘いのでないし。渦鞭毛藻なんて、毒生産のデパートですし。 まだまだ、人由来の毒生産など、足元にも及びません。 遺伝的多様性もウイルス、細菌から種の絶滅を防ぐためのものですから、優勢遺伝子だけを残すなど、危険きわまりないことです。 特定ウイルスで絶滅もありうる事に。 削除

2011/6/1(水) 午後 10:50 [ omizo ]

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omizo さんの中では放射性物質は自然由来の化学物質と人口化学物質のどちらに分類されるのでしょうか?

私は放射性物質よりトレース出来ない人口の化学物質の方がずっと怖いです。何度も書きますが、放射性物質はサーベイメーターの通りのリスクしか無いのに、ダイオキシンなどはその気にならないと測定出来ないからです。

ちなみに生物が自然に作る毒物は含量が少ないし、対処法の情報も多いので、それほど怖くないです。渦鞭毛藻由来の毒物は細胞生物学者にとっては貴重な研究ツールです。
また、自然発生した殺人ウイルスが世界中に拡大するより、バイオテロの方がずっと有り得ると思っています。

話は戻ると、国内の水力発電は大体使えそうな場所は使い切っているのではないかと思います。石炭は埋蔵量、採掘コスト(人命も)、燃焼に伴う二酸化炭素と化学物質の放出を考えるとどうなんでしょうね?

ウランも含めてどの資源もいつか枯渇するので、太陽光や地熱などにチャレンジする必要はあるでしょうが、大量の税金投入を覚悟して主張すべきだと思います。

2011/6/2(木) 午前 1:56 [ bloom@花咲く小径 ]

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放射せい物質は、自然の方ですね、ただ、定量を超えるものの場合は、人にですが。 人の場合は定量を超えることで、有益な利用となることが厄介なことでしょうが。 医療なんてみんなその様なことですし、 毒の利用です。

自然エネルギーも、現在使える資源の先延ばし策の一部ということにはなります。太陽光も地熱も、風力も一基から得るエネルギーで、もう一基作れるか?。もです。 土台になるのが化石燃料であることは、やはり変わらずでしょう。 鉱物資源、燃料資源より燐酸塩資源の枯渇の方が早そうですし。

自然毒でのリスクを減らせているのは、たんに公衆衛生インフラ、治療、予防に膨大な資源を投入しているからで、それができないところは、死因が感染症が多くを占めているわけです。 租界を作り出せているところは、ごくわずかです。 そういう所がほとんどの資源を使っているわけですし。

毒性といっても、地球規模で、人を殺せるのと、租界のような環境で殺せるのと、異なります。 毒性には、急性毒性と慢性での蓄積毒性がありますから。 慢性での蓄積毒性は、人がつくりしものは、コブラーナPCBぐらいか?。 削除

2011/6/2(木) 午後 1:45 [ omizo ]

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omizo さん、

>自然毒でのリスクを減らせているのは、たんに公衆衛生インフラ、治療、予防に膨大な資源を投入しているから

言われてみればそうですね。
でも巷のエネルギー談義は基本的に国単位なので、日本におけるリスクは自然由来の病原体と放射性物質を並列で語れるのだと思います。

また、原発でも太陽光発電でも公衆衛生と同様に膨大な税金を投入すれば、より安全だったり安価になるのだとは思います。

先週の爆笑学問は原発=悪、自然エネルギー=善という、ありがちな流れで消化不良でした。
「核廃棄物を1万年も保管したら、未来の人類が何か分からなくて掘り返すかも」なんて話も出たのですが、紀元前3000年の人類から今に至るまで知識も情報も伝達されているのに、なぜそういう発想になるのか謎です。
結論の決まっている科学談義って本当につまらんです・・
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20110602.html

2011/6/6(月) 午後 11:22 [ bloom@花咲く小径 ]

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ドタバタしてました。
ちょっと前に、どっかのシンポジウムで低線量影響の専門家さんのお話を伺いまして(ま、少し分野違いのおシゴトの関係ですが)、確率的影響が直線的で閾値はないという現在の考え方は(別のシミュレーションをやろうとコストーベネフィット(あるいはリスク)関係に影響をさほど与えないので)妥当ではないだろうか、みたいなことでした。ただ、ちょっと考えてこんでしまったのは、年間10mSvで10万人あたり50人のガンの罹患率を増やしたところで、日本人の30%がガンで死亡するご時世で、毎年1〜2%の死因の変動を考えたら問題にすべきことか、よく考える必要がある、てなことを伺ってからでした。
暫く考えていたのですが、これって殺人の完全犯罪の鉄則「死体は死体の森の中に隠せ」と同じじゃないのかな、という風な気がしてきました。不運なことに放射線障害の晩発効果はどこにでもありきたりなガンということになってます。これが、ガンじゃなかったらどうなんでしょう?

2011/7/13(水) 午後 6:18 [ alchemist ]

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リニアで閾値なしとすれば、10mSvで100万人あたり500人になります。もし、これだけの人数で奇病が起きたら無視できるんでしょうか?あの歴史的に長いイタイイタイ病で認定された患者さんは人口100万人以上(多分)いる富山県で200人です。その倍のリスクを受け入れるかどうか、ガン以外の奇病(!)が起きていたら、どうなんでしょうね。
しかも、原発によって国民全体が恩恵を受けているから、原発を推進したことを一概に非難できない・・・って、昔、良くあったコトバです。国策で国が豊かになっているのだから、そういうことを言ってはいけない・・・と(戦前・戦争中のお話です)。ま、『イ』病の原因になった神岡鉱山の算出した金属で国民全体が(広い意味で)恩恵を被ったことは間違いありませんが。恩恵を被っているから非難してはいけない、というのは何だか言論統制のような気がしてきました。

2011/7/13(水) 午後 6:26 [ alchemist ]

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alchemist 先生、こちらは節電対策でバタバタ中です。
原発であれ火力であれ電気は有り難いと思うし、それを責任を持って供給してきた東電にも、それを管轄している政府にも感謝しています。

とは言え、経済発展や安全や健康を両立させるための改善こそが国民の利益になるのですから、非難してはいけないとは考えていません。

また、現在は全く言論統制どころか、マスコミも国民も好き放題言っていると思います。
現在の電力をさんざん使った末に「原発だと思わなかった」「原発、ひどい」「東電、最悪」みたいな反応はいくら何でも頭が悪いし無責任です。
そのくせ菅総理が脱原発とか言ったら「出来る訳がない」とか「計画を示せ」とかどうしろと言うのかね?と思う訳です。

低線量被爆がどれだけ問題なのか・・という件に関しては、6月に北海道に出張した時にも色々な方とお話したので、今回の alchemist 先生のコメントなども引用しながら別に記事を立てるので少々お待ち下さい。

2011/7/14(木) 午後 9:29 [ bloom@花咲く小径 ]

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そういえば、放射線汚染された食品の安全基準、ウクライナより日本が緩いみたいです。細かい数字は忘れましたし、一桁以上緩いものはなかったように記憶してますが。
水銀で汚染された魚を釣り上げた水俣の漁師の漁獲物はチッソが責任を持って買い上げて、責任を持って処理していましたが、今回のような放射線で汚染された牛肉は東電が責任を持って買い上げて、責任を持って市場に出回らないように処理する、と意思表示するのが会社としての自己責任のような気もします。

2011/7/16(土) 午後 5:40 [ alchemist ]

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alchemist 先生、基準値は他国は一つの参考として科学的に根拠があればそれよりも緩くても良いと私は考えています。

私も記憶が曖昧なのですが「チェルノブイリでは 5 mSV でも避難したのに、福島はなぜ避難しないのか」といった批判に対して「その基準で退避した人に健康上のメリットは無く、環境の変化で体調を崩した人が多かった」という反論を読んだことがあります。

チェルノブイリの事故は初めてのことが多かったし、日本より事故の状況も悪かったので、その時の判断に関して後になってみると間違っていたものも多かったのかも知れません。
しかしその時の政府や科学者が真剣に考えて判断した事に関しては避けられない間違いもあった可能性もあり、私達はその情報からより良い判断をするよう努力するしかないと思います。
ただ、チェルノブイリでは劣悪な環境で作業員を被爆させたりしているので、日本でも専門家や政治家に任せっきりにせずに、監視する必要はあると考えています。

2011/7/19(火) 午後 1:11 [ bloom@花咲く小径 ]

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農産物に関しては、生物学者から見た時にはささいなリスクだとしても、とにかく売れない状態では補償が必要だと思います。

同業他社もある民間企業であるチッソと、国のインフラを担っている東電を同じに扱うのは難しいですが、誰かのお金で補償をしなければなりませんね。

私は今回の事故で、原発は生み出すエネルギーも大きいし、出力した電力に比べると事故率は低いけれど、一つの事故による経済的な損失は大きいのだと思いました。

少なくとも国単位で「原発保険」みたいなものを作って、生産した電力に応じた供託金でも貯めておかないと、安定して稼働させることは難しそうですね。

逆にそのシステムが作れるのなら、しばらく原子力発電を続けることには賛成です。
その次にシェールガスや太陽光が来るのかは、私は専門家ではないので分かりません。

2011/7/19(火) 午後 1:17 [ bloom@花咲く小径 ]

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>同業他社もある民間企業であるチッソと、国のインフラを担っている東電を同じに扱うのは難しい
モトモト同列に扱われていません。同業他社がある民間企業は他社より高い製品を販売しようとすれば転けます。電力会社は生産にかかった費用の8%の利益が保証されています。かつ、政治による分社化案を葬り去るくらいの政治力も持っています。それだけ保護されてきた大きな力を持った会社ですから、こういう時は模範的な責任の取り方を示して欲しい・・・と期待したりするのですが、無理なんですかね。

2011/7/21(木) 午前 11:31 [ alchemist ]

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alchemist 先生、東電は国の支援を受けた独占企業ですが、これはある程度の利益を保障されるメリットと、やりたくもない仕事を国策として押しつけられデメリットもあると思います。

国立大学も同じような立場だとは思いませんか?
だから東電か、政府のどちらかが(どちらも元は税金で)補償することになるのだと思います。
そして私は電力を大量に使い、その1/3が原発によって生み出されることを知っていた立場としては、税金からの出費も納得しています。

私が東電側の立場に立った場合、被害額の確定していない今は事態の収束だけで精一杯でしょう。
「模範的な責任の取り方」というのは人によって違いますから、まずは打撃を受けた産業界の方の言い分を聞く必要があると考えています。

2011/7/21(木) 午後 10:34 [ bloom@花咲く小径 ]

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前後の経緯から考えて東電は好きで原発作ったのであって、やりたくなかったとは想定できません。ついでに想定範囲外を大きくした上で、絶対安全を振り回したのも、まあ、東電と時の政府とその筋の学者サンたちですね。絶対安全を振り回して危険性の指摘を黙殺し続けてきたことに対する責任を全面的に免除することは無理でしょう。

大学?あれだけの政治的パワーはありません。

2011/7/22(金) 午後 6:40 [ alchemist ]

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>東電は好きで原発作った
>想定範囲外を大きくした上で、絶対安全を振り回したのも、まあ、東電と時の政府とその筋の学者サンたち

う〜ん・・これはありがちな物の見方であって、中の人の立場で考えるとそうとも言えないと思います。

国立大学の法人化も政府が一方的に決めたように言う人がいるけれど、その波を後押しして儲けようとした人が大学の内外にいたじゃないですか。
また、そうせざるを得ないほどの体たらくが大学側にもあったので、やはり自分の責任だとも思っています。

原発もとにかく電力が必要だったり、オイルショックがあったり、政策で儲けようとした人がいたり、色々な思惑で東電が引き受けることになったのだと思うので、全てが東電と政府の責任だとは私は考えていません。

原発を推進する自民党に投票し続けたのも、補助金をもらったのも、電気を使ったのも国民の側であることは自覚する必要があると思います。

2011/7/22(金) 午後 8:23 [ bloom@花咲く小径 ]

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「安全神話に騙された」とか言うのは、白痴を装った無責任だと思います。
学者を訴えよう!みたいな動きもバカバカしいです。

関東では石油コンビナートも燃えて「有毒物質の雨が降る」とデマが流れたほどですから、何が起きても壊れない施設なんて無いことは普通の知能なら分かりますよ。
逆にこれだけ世界中で原発が動いていて、大規模な事故がチェルノブイリとスリーマイルとフクシマだけで済んでいて、直接に被爆で人が亡くなったのはチェルノブイリだけ・・というのは発電量と人命の比率を取った場合、原発は安全な方ではないかと私は考えています(経済的な損失は大きいですが)。

ただ、もう少し避難経路などが決まっていると考えていた点は私もバカだったと思います。
でも避難訓練などをすると「やっぱり安全じゃないんだ!」と反原発派が騒ぎますから運転する側に立って考えると難しいだろうと思います。

養老先生が「国のエネルギー政策は欲しいという人がいる以上は電力を提供しなければいけないという制度には無理があるかも知れない」と言っていたのが印象的です。

2011/7/22(金) 午後 8:30 [ bloom@花咲く小径 ]

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>「安全神話に騙された」とか言うのは、白痴を装った無責任
でも、その安全神話が必要だったから、安全神話を騙る学者サンたちがメシが食えたわけで、そういうヒトたちを必要としたお仲間もまたいたワケで、大合唱やってませんでした?あれ、コストがタダではなかったはずですよ。危険性があるのが判っていて(誰にでも判るとは思いますが)、専門家として安全を連呼していたのなら、その点の責任は免れないかな、と。
直接に被曝でなくなったウラン採掘労働者、あるいは燃料棒の工場の労働者もお忘れなく。

2011/7/25(月) 午後 5:15 [ alchemist ]

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>安全神話を騙る学者サン
>そういうヒトたちを必要としたお仲間

とりあえず、実名と彼らの当時の発言を具体的に(政府内の議事録でもマスコミに対する発言でも)挙げて戴かないと判断がつきません。

インフルエンザ騒動に関しては、強毒説で儲けた人を私はブログ内で批判しましたが、批判の根拠となる彼らの論文やマスコミにおける発言も引用しています。
それに対して「そういう意図ではなかったのでは?」という反論も受けたし、本人から「ちょっと言い過ぎただけ」という弁明も戴いたことがあります。
その議論の過程こそが、これからの改善につながると考えています。

>直接に被曝でなくなったウラン採掘労働者、あるいは燃料棒の工場の労働者もお忘れなく。

石油や石炭の採掘で亡くなる方も含め、人的被害はエネルギー政策を評価する上でもちろん必要な数値だと考えています。

2011/7/25(月) 午後 5:32 [ bloom@花咲く小径 ]

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小出先生などの京大グループに対する英雄視が、原発御用学者批判とセットで語られますが、私は京大グループを評価していません。
その理由は放射性物質の生物に与える影響に関しては、意図的に偏った勉強しかしていない(自分達に都合の悪い論文は読んでいない)まま、政治活動に科学を利用していると感じるからです。

私は安斎育郎先生の方が自分が科学者として責任を持って理解出来る範囲で原発を語っていると考えています。

ですから alchemist 先生が御用学者と考える方も私の目には科学的に正しい主張をしているように見える場合もあるし、他の方にとってはまた別の人が御用学者に見える場合もあると思います。
根拠なく「御用学者が原発を作った」という話をしても、実のある議論になりません。

ちなみに武田邦彦先生はバリバリの御用学者だったのが、他の研究者に御用学者攻撃をしてマスコミの寵児となりましたね。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110415#p1

原発推進でも反原発でも「ウケることを言うのが大好き」な人々が現場を混乱させる部分があると思います。

2011/7/25(月) 午後 5:47 [ bloom@花咲く小径 ]

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70年代後半、原発関係の刊行試料を調べていたことがあります。
飛行機が原発の上に墜落する確率は小さいから始まって、数式がずらっと列んで、従って飛行機が原発の上に墜落する確率は少ない・・・というトートロジーのような100ページほどの文章を読んだときは、前提が結論になったこういう書類が原発の安全性の証明の一つとして扱われていることに驚愕しました。多分、今も残ってると思いますから調べてみたら?
緊急炉心停止装置に関する唯一の実験はネバダで行われました。その結果にもとづいて、原発は安全と主張する科学者サンたちの論理性が全く理解できませんでした。
同じ頃、スモンの理由はウイルスの感染症だと主張した学者さんとか、イタイイタイ病の原因は栄養障害と主張した学者さんとか、御用学者と呼ばれていましたが?

2011/7/30(土) 午後 2:44 [ alchemist ]

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alchemist 先生の指示に従って私が70年代の文書を探すのは無理ですし、議論における根拠となる情報は主張をする側が用意するのが筋かと思います。
誰が書いた報告書なのか書いてもらえないと調べようも無いですし・・

ただ、飛行機の墜落は原発でも霞ヶ関でも空路にかかっていたら同じような可能性で起きることなので、考えてもしょうがないという方向性も有り得るし、全ての施設で考える必要があるのかも知れません。

>緊急炉心停止装置に関する唯一の実験はネバダで・・原発は安全と主張する科学者サンたちの論理性が全く理解できませんでした。

これも資料が無いので、理解出来るかどうかが分かりません。

2011/7/31(日) 午前 7:31 [ bloom@花咲く小径 ]

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ところで「御用学者」の定義は何でしょうか?

>スモンの理由はウイルスの感染症だと主張した学者さんとか、イタイイタイ病の原因は栄養障害と主張した学者さん

学者が本気でその説を信じていたなら、たまたま国に都合の良い考察をしていたに過ぎないので、私は御用学者だとは思いません。

以前からウイルス説や栄養説を主張していた学者に国が研究費を渡して風呂敷を拡げさせて、撤退出来ないようにする・・という流れならありそうな気がします。
御用かどうかは別として、学説は一旦出すと撤回しづらく、争いが長引く例は良く見るからです。

相手が国でもマスコミでも何らかの利益(売名なども含め)を期待して、科学的には間違っていることを自覚したまま(あるいは良く考えずに)発言するのが、私にとっての御用学者です。

そういう意味では、先に挙げた小出先生や武田先生はマスコミ御用学者だと私は考えています。

自民党時代に研究費を大量に戴いていた研究者が、現政府を悪し様に言うのも裏があるのでは?と思うところがあります。
武田先生は自民党時代は御用学者でしたから、結構怪しいと思っています。

2011/7/31(日) 午前 7:48 [ bloom@花咲く小径 ]

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>ところで「御用学者」の定義は何でしょうか?
はい、だからご自身でお調べ下さいと申し上げております。たかだか院生が大学の図書館で調べられる程度のことですから。それに、その時代のことをご自身で調べることなくお話しされるのは、たんなる伝聞、と判断されるのではないでしょうか?
現地に行くこともお勧めします。表面に出すことのできない、地元で起きたことを耳にしないと、全て伝聞で頭に入って来ないことがあったりします。

2011/8/4(木) 午後 7:17 [ alchemist ]

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え?辞書で調べるということですか?
私は alchemist 先生が「御用学者」を連発するので、どういう人々をそのように括っているのかを知りたかったのですが・・

私は新型インフルエンザなど自分の興味を持ったことなら、論文のデータの意味や対策委員の発言の裏など自分なりに調べます。
しかし「世の中こうなっている」と主張されて「どうしてですか?」と聞いたことについて「自分調べろ」と言われて調べる人っているのでしょうか?

2011/8/4(木) 午後 11:48 [ bloom@花咲く小径 ]

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>辞書で調べる
まさか・・・。
上にあげたようなことをご自身でお調べになって、ご自身でご判断下さいと申し上げているのですが。原発の問題はスタート時点から、隠された領域があるようで、その領域の中にかなり重要な情報が含まれているようです。
原発がスタートする時点で、既に現在指摘されている問題はほとんど出揃っていたということをご自身で確認して下さいということです。

2011/8/8(月) 午前 11:40 [ alchemist ]

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alchemist 先生のご指摘のような「原発の問題はスタート時点から、隠された領域がある」説は、反原発派の人々が反原発思想に沿ってまとめてたような資料として大量に見かけます。
しかし私は一次情報が異なれば受ける印象も異なるし、同じ一次情報でも「エネルギー危機を解決する努力」に見える場合もありますから、alchemist 先生が判断した根拠となる資料に興味があるのです。

>原発がスタートする時点で、既に現在指摘されている問題はほとんど出揃っていた

それはほぼ全ての科学技術がそうだと思います。
この先、遺伝子組換え植物が環境に深刻な影響を及ぼしても、生物兵器が制御不能になって世界中に感染症が拡がっても、臓器移植目的のクローン人間工場が地下組織に作られても、その問題は数十年前から指摘されていたのに・・と批判することは出来ます。

問題は、以前から指摘されていた危険性をどのように回避しようと努力してきたのか、という点の方ですが、遺伝子組換えにおいては全く無策ですね。
原子力の方はもっと改善しやすいと考えているので、私は安易に反原発とは考えていません。

2011/8/9(火) 午前 5:29 [ bloom@花咲く小径 ]

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反原発派の人々が反原発思想に沿ってまとめてたような資料・・と言えば、最近の「正義の科学者幻想」の方が私は気になっています。

武田先生のようなトンデモ系の科学者や、小出先生のような研究より市民活動の方に傾倒した科学者の不十分で偏った知識に基づくコメントを「正義の科学者の訴え」などと勘違いしてネットに拡げていく動きです。
(この問題もいずれ記事にまとめるつもりです)

2011/8/9(火) 午前 5:37 [ bloom@花咲く小径 ]

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ちなみに日本では夢の技術のように語られている太陽光発電や風力発電ですが、欧州のいくつかの国では「補助金食い」として議会のやり玉に挙がっている・・という記事をニューズウィークあたりで読んだような気がするので、alchemist 先生もご自分でお調べになって下さい。

こんな風に言われたら困りませんか?
少なくとも、本当にニューズウィークなのか、どの号なのか、欧州の国とはどこを指すのか、どれくらいの補助金を使っているから「補助金食い」と問題にされたのか、今は結局どうなっているのか、ある程度の情報源を示さない限りは、「自分で調べろ」と私は言えません。

2011/8/9(火) 午前 5:38 [ bloom@花咲く小径 ]

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日本で原発の建設を始めた時に緊急時の安全性を保証する科学的根拠はあったのでしょうか?

2011/8/9(火) 午後 7:09 [ alchemist ]

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>緊急時の安全性を保証する科学的根拠

それは全ての科学技術を応用する時に言えることですよね。
ある程度は想定して対策を立てて導入するけれど、その時点で「まだここが危ない」といった指摘を受ける訳ですし、結果的に事故が起きれば見通しが甘かったと批判されるのも当然かと思います。

私が例として挙げた遺伝子組換えも、私はSARSなど世界で局地的に起きる謎の感染症が生物兵器のテストだったりする可能性をわずかに考えています。

つまり、全ての科学技術に安全保障など無いと私は考えているので、原発さえ止めればみんな幸せ・・とは考えていません。

福島の事故によって今ある原発を稼働し続ける上で「ここが危ない」点が新たに見えてきたのですから、対策出来るものは取り組むべきですが、絶対安全な原発にしろという感情的な要求は成立しないと思います。

2011/8/9(火) 午後 8:02 [ bloom@花咲く小径 ]

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非常に単純な話です。
日本で原発の運転が始まった時ですら、非常時に緊急炉心停止装置が機能すると云う実験的証拠はゼロでしたが、機能しない場合があると云う実験上の結果はありました。実験は一度しか行われていないので、常に稼動しないのか稼動しない場合もあるのかの区別は出来ませんが。
その実験結果を前提にして、原発は建設され、稼動されたということです。これは科学の範疇に入らないし、それでも安全と云い続けた科学者は科学とは遠いのではないでしょうか。

2011/8/28(日) 午後 5:08 [ alchemist ]

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alchemist 先生の単純の意味が私には分かりません。

緊急炉心停止装置のテストを十分にしなかったことが今回の事故を招いたのなら、その点は改善すべきだと思います。
そのテストがどれくらい大変なのか私には分かりませんが、現実に事故が起きれば遡って責任が追及されるのは原発に限らず全ての事象で同じであるというのが、私の単純な考え方です。

不十分な準備や解析の元に原発は建設された・・というのは同意ですが(実際に事故が起きた以上、科学的には言い訳出来ないです)、大抵の科学技術も政策も何かしら不十分な要素はあるので、それをどの程度問題にするのかは判断が難しいです。

例えば福島県須賀川市では震災でダムが決壊して数名が亡くなりましたが、決壊の可能性を考えなかった当時の建設関係者には責任があるでしょう。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110610/dst11061001310002-n1.htm

過去に津波が起きた可能性が示唆されながら海岸に住居を作ることを認めていた市町村の関係者にも責任があるでしょう。

2011/8/29(月) 午前 1:36 [ bloom@花咲く小径 ]

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加えて、私達もある程度の知識や情報があったのに、面倒なことは誰かが考えてくれるだろうから電力を好きなだけ使って良いと思い、法律で禁止されていないのだから住んでも安全だと思考停止していたので、私達にも「科学とは遠い」責任があるでしょう。

そもそも原発の安全神話は科学者ではなく「将来に渡って一度も事故が起きないと約束しない限り原発は嫌だ、でも電力は使いたい」という社会の圧力によって作れられたと私は考えているので、政府と科学者だけに責任があるような報道は違和感を持っています。

太陽光発電も将来に「不十分な実験結果を前提にして、太陽光発電は建設され、稼動されたということです。」という話になる可能性もあるので、知識のある人々がそうならないように意見することは大切ですが、事故が起きたり電力が得られなかった後で「あれは科学じゃない」と言ってもしょうがないです。

原発を責めるなら震災に伴って起きた全ての事故と見えてきたリスクを同じくらい追求する方が社会全体のリスクを下げることが出来るのに、反原発だけがヒートアップしている現状が私には不思議です。

2011/8/29(月) 午前 1:45 [ bloom@花咲く小径 ]

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