夏の祭典「上野JAZZINN」満喫!(その1)
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【UENOJAZZINN'12 開催チラシ】 こんにちは。 2012年8月11日土曜日。今年も上野公園の水上音楽堂「みずどりのステージ」で、上野ジャズイン‘12が開催されました。毎年、上野夏祭りの一環として開催されるこのライブも今年で26回目を迎えるそうです。ここのところ、4年連続で参加し、私の中でもすっかり夏の風物詩となりつつありますが、今年も音楽好きの友人たちと真夏のジャズを堪能してきました。 みずどりのステージの開場時間は、15:10分。15:00頃に不忍池に到着すると、すでに入場を待つ列は延々と繋がっていて、ステージを半周するほどの人が並んでいました。このライブには、上野界隈の様々な企業が協賛してくれていますが、何よりも嬉しいのはその中に某大手ビール会社が名を連ねていることです。会場内には、冷たく冷えたビールが潤沢に備えられており、ライブを楽しみながら、いくらでもビールを味わうことができます。(もちろん、有料ですが・・・) 今年は、並んでいる柵の向こうで、最終のリハーサルが進行しており、麗しい女性ボーカルの声が滑らかに響いています。まるで、”Return to Forever”のフローラ・プリムみたいだね、と仲間内で話をしていると、例年のMCのリハも聞こえてきて、今年のステージへの期待が盛り上がってきます。いよいよ開場。友人たちが買ってきてくれたビールで暑さをしのぎながら、抽選用の番号が貼られた団扇を片手にみんなで開演を待ちます。(いつもチケットを手配してくれる音楽仲間に感謝ですね。) 【さすが浅草ジャズグランプリ】 時刻は15:40。上野ジャズイン最初のライブは、例年12月に浅草で行われる「浅草ジャズコンテスト」でグランプリを受賞したバンドとボーカリストです。ここのところ、グランプリは高校のビッグバンドが連続していたのですが、今年は久しぶりにカルテットが受賞。それも、珍しいトロンボーンカルテットです。さらにワンダーは、トロンボーンを担当しバンドマスターを務めるのは、駒野逸美さん。福原愛ちゃんに似た眉目秀麗な女性トロンボーン奏者です。 MCの紹介でステージに上がった4名は、白いワイシャツに黒いパンツというおそろいのいでたちで、クールなジャズを演奏します。これがまた巧い。4ビートをたたき出すドラムスとベース。華麗に建盤から繰り出されるリズミカルな生ピアノ。そのしっかりとスウィングするリズムに乗って、逸美さんのトロンボーンが流麗にテーマを奏でていきます。 その曲は、グルーブの利いたごきげんなジャズ。“グルーブ マーチャント”。最初は少し緊張気味でしたが、演奏が始まるとドラムスもベースもご機嫌なノリで、アクセントのあるスィングを聴かせてくれます。逸美さんのトロンボーンも伸びのある音を醸し出し、ジャズを満喫します。2曲目は、スィンギーな曲、ここでのピアノソロは、渾身のアドリブで観客の拍手を呼んでいました。このカルテットは本当にジャズを楽しく演奏してくれます。 ここで、浅草ジャズのボーカル部門でグランプリを受賞した児玉有里子さんの登場です。これまで関西を中心に活動してきたとのこと、そのスタイルの良さと美貌に目を見張りましたが、その歌唱を聴いてまた驚き。入場待ちをしていたときに聞こえてきたフローラ・プリムのような歌声は彼女の声だったのです。抑制の利いたビロードのような歌声は、なめらかな美しさで、スタンダードをまるで自分の持ち歌のように歌いこなしていました。トゥーツ・シールマンの“ブルーゼット”、そして次のバラードでもそのしっとりとした歌唱は心地よさを運んでくれます。 最後の曲は、コール・ポーターのスウィングジャズ。4ビートの乗りの良いリズムとピアノに乗って児玉さんの切れの良いボーカルが響きます。トロンボーンソロも、曲間で短く、粋なアドリブを聴かせてくれ、さすがグランプリ受賞の気持ちのいい演奏を繰り広げてくれました。 【DEMENSION 颯爽と登場】 さて、時間は16:30分。暑さの中、時折吹く涼やかな風を感じながらステージは、いよいよ本番へと向かっていきます。セカンドステージには、90年代のフュージョンを代表するグループ“DEMENSION”の登場です。ギターの増崎孝司さん、サックス、勝田一樹さん、キーボードの小野塚晃さんのトリオに加え、今回はリズム隊にあの則武裕之さん(Dr)と川崎哲平さん(Bass)を迎えています。 スタンバイが終わるといきなり強烈なリズムセクションからサックスとギターの強烈なユニゾンが爆発します。これぞ、疾走するフュージョン。アルトサックスとギターのみごとなテーマから始まり、アクセントをつけた展開は、カッコイイの一言に尽きます。曲は、“Yes or No”そして”Slash“とフルスロットルでの演奏が続きます。則武ドラムと川崎ベースの激しいバトルは、まさにスリリング。2曲目のファンキーさには痺れます。 さらに3曲目は、“Impressions”。サックスソロがとても華やかに展開する素晴らしい曲。もちろん曲の展開も重層的でエレピソロ、ギターソロ、そして途中のスローな展開と、のりのりの美しいテーマに心が躍るようでした。とくにエレピソロに続く、サックスとギターの美しく明るいユニゾンは鳥肌ものです。 ここで、キーボード小野塚さんのMC。「皆さん、うるさくないですか。」と一言。会場には笑いが起こります。そして、メンバー紹介とバンド紹介。「今日は新旧取り混ぜてお送りします。」との語りとともに、ステージは次の曲に向かいます。4曲目は“Sense of Touch”。勝田さんの合図とともにファンキーなリズムに乗ってアルトサックスが唸りを上げます。激しいサックスソロが繰り広げられると、一転、ギターが流れるようなソロを繰り広げていきます。そのファンクとスムースの流れはまさにセンスです。 ファンキーな曲が終わると、シンセを小野塚さんが準備する間、勝田さんがマイクを取ります。「知らない人も楽しんで」といいつつ、「“DEMENSION”は、ちょっと売れてるバンドです。」と会場を笑わせていました。そして、シンセのテクノな打ち込みから始まる曲は、“After The Rainbow”。どの曲も疾走感と美しいギターアドリブが爽やかに響く、生粋のフュージョンミュージックです。 会場のボルテージもすっかりあがる中、ドラムとベースのリズムが始まると増崎さんが両手を挙げて手拍子を始めます。サックスが唸りを上げるや、前列に陣取っている一団が立ち上がり、両手をあげて手拍子を打ちはじめます。粋なビートの曲はライブの定番らしく、会場の“DEMENSION”ファンが立ち上がり、会場が盛り上がっていきます。曲は“Rise”。ここでもアルトサックとギターのユニゾンがリズムに乗って、のびやかに鳴り響いていきます。会場の手拍子も最高潮。 ドライブの利いた曲が終わると、いよいよラストソング。ビートを利かせたドラムスが鳴り響くと、サックスがのびやかにテーマを歌い上げて、そのまま渾身のインプロビゼーションに突入していきます。素晴らしい疾走感の中、今度は増崎さんのハイトーンギターが唸りを上げて、ギターインプロビゼーションが展開していきます。会場もギターとベースのリズムに合わせて全員が手拍子でこたえます。最後の曲は“Tones”。 疾走するフューションに興奮したステージも最後を迎え、嵐のような拍手の中で“DEMENSION”のライブが終了しました。久しぶりに聞く疾走フュージョンにすっかり感動し、気がつくと徐々に日が傾いてきます。上野ジャズインもいよいよ佳境を迎えます。 いやぁ、ビールが旨い!曲も良い。毎度、上野ジャズインは最高ですが、ここから先は、次回に譲ります。それでは、皆さん続きをお楽しみに。お元気で、またお会いします。 |


