癌治療医のつれづれ日記

癌診療の傍ら、思ったことをつづります。

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ジャーナリズム・テロリスト


こんな夜更けに記事書いて・・・の小生である。

正直、う〜〜〜〜んって唸ったまま30秒ほど固まったニュースである。

つーか、小生の不勉強かもしれないが、小生は草薙厚子氏なる人物を寡聞にして知らない。

草薙っつーと、国民的アイドル(?)SMAPの草薙くんしか知らなかった。

で、無責任のそしりを恐れずに書くと、ふと「ホリエモン」を思い出した。出版差し止めにならなければ、興味本位の人が買うので結構売れるのだろうし、出版差し止めなら差し止めで名前だけは売れる。

いずれにしても騒動になることは織り込み済みの確信犯であることは自分でも認めていらっしゃる。

事の是非は迂闊にはいえないのだが、確かに現在の少年法には問題はあるだろう。しかし、それは堂々と正規ルートで議論すべきであると感ずるし、こういう強行突破的なやり方はテロ相当と感ずる。

しかも。

小生がどうも単に「少年法に意義申し立て強行突破」的な、純粋たる思想的背景を持ってではないんじゃないかって思うのは、何故この事件を選んだのか?という点と、何故フィクション仕立てにしなかったのかという点と、漏洩元の鑑定医はこれが極めて確信犯的行動だったのだということを知っていたのかどうかである。

純粋に問題定義の意味なら、あえて、この事件を選ばなくてもいいのではないかと思える。

なぜなら、被害者は加害者の家族だからである。被害者の救済に全くならない、どころか、三重の苦しみ(息子に刃を向けられただけでも人間は相当堪えるものだ)を与えることになる。それは被害者に相当する父が刑事告訴していることからも明らかであろう。両者のプライバシーが不用意に世間に曝露される。成人の事件であっても、被害者の個人情報が表に出ることに対して疑問視する向きもあるほどなのである。未成年の事件なら、犯罪被害者のプライバシーも軽んじられていいという論理にはなりにくかろう。

下種の勘ぐりという奴かもだが、被害者が医師であり、舞台が医師家庭であり、加害者は医師となることを強く期待された少年であり・・・ってところが特別の興味を呼んだ、あるいは、呼ぶであろうと考えたのではないか?少年法に一石を投ずるのなら、善良な市民が被害にあったというような比較的普遍的事例の方が適切だ。いくら、近親者間での殺害事件が最近耳にする頻度が増えたといっても、それは少年法云々以前に家庭のあり方や社会の倫理教育の衰退など議論すべき点は多々あり、非常に複雑なので、応用編でありすぎて問題定義のテーマとしてはかなり不適切であると感ずる。

第二に、フィクション仕立てにしなかったのは、筆力不足でできなかったのか、スクープ屋の感覚か、そんな調理の腕前なんぞどうでもよく、インパクトさえ強けりゃいーじゃん、って発想だったのではないだろうかといぶかしむ。

第三に、鑑定内容を漏洩した監察医の行為は明らかに犯罪である。しかし、真にこの自称フリージャーナリスト殿の主張に賛同したのか、このことが確信犯的な売名行為で自分も巻き込まれる可能性があり、しかも自分が医師だからこそ余計にセンセーショナルに扱われるかもしれない事態を想定していたのか、絶対に取材源を秘匿するという言葉を信じたのか、殆ど未加工で出版されればおのずと漏洩元は限定されるであろうことまで承知していたのか、そこが疑問に思う点である。最低でも軽率のそしりは免れ得ないであろうし、普通に考えても法に触れることをしているという自覚が少なすぎたと思うが、おそらく、うっかり社会正義に手を貸した気分になり、売名目的確信犯であって容易に漏洩元が突き止められるような殆ど未加工で出版されるということは全くの想定外だったのではなかろうかという気がする。だからといって法に触れていいといういいわけには残念ながらならない。

ちなみに、中傷の可能性も否定できないが、Wikipediaには、この人物に関わる以下のネガティブな面も紹介されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E8%96%99%E5%8E%9A%E5%AD%90
指摘された問題
2004年、森昭雄が提唱する「ゲーム脳」を少年犯罪などと結びつけた記事、本を執筆し、「トンでも本ジャーナリスト」と評される[1]。
2004年12月、ジャーナリストの横山政起より、「書籍用に取材・執筆中の情報を草薙が私を騙して『週刊文春』で発表しようとしている」と告発される[2]。
2005年1月、ジャーナリストの横山政起より、「計画していた書籍の執筆が出来なくなった」「取材の過程で情報を詐取される被害に遭った」と告発される[3]。
2005年11月、評論家の後藤和智より、「我が国における「ジャーナリスト」と呼ばれる職種の人の中で最悪の部類に入る人」と評される[4]。

あんまり無責任なことは書けないが、どうも複数の人物から「相当なタマ」と認定されているお方であるようだ。

ところで、ジャーナリズムは、何ゆえこの人物の年齢も記載せず、「さん」づけなのであろうか?(実際は40代前半)。

☆医師と著者を任意聴取=母子放火殺人、供述調書引用−奈良地検
9月15日0時32分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070915-00000000-jij-soci

 奈良県田原本町の母子放火殺人をめぐる秘密漏示事件で、奈良地検は14日、中等少年院送致となった長男(17)の精神鑑定を担当した医師(49)とジャーナリスト草薙厚子さんを任意で事情聴取したもようだ。

☆放火殺人・鑑定医聴取 著者「信念持ってやった」
9月14日16時37分配信 産経新聞
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070914/jkn070914027.htm

 ■内容のほとんど調書引用
 少年法か、言論の自由か−。奈良県田原本町の医師宅放火殺人事件で、フリージャーナリスト、草薙厚子さんに、中等少年院送致となった長男(17)の供述調書を漏らしたとして奈良地検は14日、秘密漏示容疑で、長男を鑑定した京都市内の精神科医宅などを捜索した。同容疑での強制捜査は極めて異例。草薙さんは、調書の引用について「信念を持ってやった」としながらも、「これからはおとがめないように書く」と話しているという。

 草薙さんの著書「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)は、帯に「3000枚の捜査資料!」とうたう通り、内容のほとんどを関係者の供述調書の引用で占める異例の書だった。

 全253ページ。奈良県田原本町の医師宅が炎に包まれる事件の再現シーンから始まる。長男の逮捕直後の供述内容へと続き、激しい暴力を日常的に振るってきた父親の医師に、殺意を募らせる長男の犯行直前の行動や心境を明かしていく。

 さらに、父親が長男の実母である前妻にも手を上げていたことや離婚した経緯、「医者になるため」として暴力を交えて勉強を強制していたことが記される。家族のほか、小学校時代の担任教諭も供述調書の形で「証言」する。

 草薙さんは「はじめに」で、少年審判は非公開のため全容が報道されず「私が危惧するのは、事件そのものの異常性もさることながら、事件が頻発することによって人々があっという間に忘れてしまうことだ」と指摘。「事件について何かを語るためには、まず真実を知らなければならない。真実を知らなければ、加害少年の内面も分からない」としている。

 その上で、今回、調書公開に踏み切った理由を(1)少年の内面について何一つ確かな情報が報じられなかったこと(2)「家族のなかで起きた事件」であり、家族の内情を知る関係者の証言を得ることが困難なこと(3)焼死した医師の妻の両親から「真実を伝えてほしい」と求められたこと−と説明している。

 草薙さんは、関係者に「ある程度は覚悟していた。今回は信念を持ってやった。少年はこの本によって事件を起こした理由があったことが分かり、『モンスター』と見なされなくなる」としながらも、調書の公開については「意義のあるものであればやってもいいが、おとがめがないように書くだろう」と話しているという。

 また、草薙さんの本を出版した講談社学芸図書出版部は「先般の東京法務局の勧告は真摯(しんし)に受け止めており、少年法の精神を尊重して社会的意義のある出版活動を続けていく姿勢に変わりはない。今回の強制捜査についてははなはだ遺憾に思う」とのコメントを出した。

                 ◇

 少年の供述調書の写しを草薙さんに渡したとされる精神科医が住む京都市左京区のマンションでは、午前6時25分ごろ、スーツ姿の係官約10人が姿を現した。うち1人がインターホンで通話。やがてオートロックのドアが開き、段ボールを抱えた係官らは無言のまま次々と中に入った。

 また、精神科医が勤務する京都市山科区の病院にも捜索が入り、病院の男性職員は「事務長が立ち会っているが、係官の人数や捜索場所などは分からない。精神科医は病院に来ていない」と困惑していた。

                   ◇

 ◆「報道の自由」に

 鳩山法相が応答 鳩山邦夫法相は14日、奈良地検が秘密漏示容疑で精神科医宅などを家宅捜索したことについて「報道の自由との絡みは分からないが、一つの事件として事件性があって、どういう刑法上の問題があるか調べているのではないか」と述べた。報道の自由との関係について記者団に問われ答えた。

                   ◇
 ≪権力かさに着た横暴≫
 ジャーナリスト、大谷昭宏氏の話 「この事件は受験生を持つ親にとって重要な内容で社会的関心も高く、ジャーナリストが真相に迫るのは当然だ。強制捜査は、捜査当局などの自分たちだけが知っていればいいという考えに立ったもので権力をかさに着た横暴なやり方だ。ただ取材源の秘匿は取材活動の生命線で絶対分からないようにすべきだった。今回は取材先が限られており、好意から協力してくれた鑑定医を強制捜査にさらしてしまったジャーナリストには猛省を求めたい」

 ≪医師立件の可能性ある≫

 板倉宏日本大法科大学院教授(刑法)の話 「医師や弁護士らは個人の秘密を知り得る立場にあり、秘密を守ることで成立する職業。それを漏らせば不特定多数の人に知らせることになるので、職業上秘密を守ることは必要で、立件される可能性は十分ある。ジャーナリストは、嫌がる鑑定医から無理やり調書内容を漏らさせたとなれば教唆犯に問われる可能性もなくはないが、取材側は基本的に情報を取ろうとさまざまな努力をするものだ。その可能性は極めて低いだろう」
☆☆☆

毎日新聞はもっと医師に悪意むき出しの記事に仕立て上げている。アンフェアってーか、やたら身内に甘いって奴じゃないのか?

☆<奈良高1放火殺人>医師が調書漏えい…著書に引用
9月14日3時11分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070914-00000015-mai-soci

 奈良県田原本町の医師(48)宅で昨年6月、母子3人が死亡した放火事件を題材にした著書に、殺人などの非行事実で中等少年院送致処分を受けた当時高校1年の長男(17)の供述調書が引用されていた問題で、著者が長男の精神鑑定にかかわった医師を通じて調書を入手した疑いが強いことが13日、関係者の話で分かった。

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香山リカせんせ風


がん患者さんには、鬱を併発する人が結構多い。

個人的には乳癌患者さんに少なくない気がするが、それはのべ経過観察期間が非常に長いのと、もともと女性の罹患率が男性に比し2倍と高いからというように性差が関係しているのかも知れない。しかし、他の癌腫とくらべて、乳がんに鬱併発が明らかに多いかどうかはなんともいえない。

あとでちょっとPubMedでも調べてみようかな・・・。

ところで。

香山リカせんせよりもっと無責任なんだけど。

安倍ちゃん、ひょっとして、鬱?とか思ってしまった。

記者会見だけではなんとも思わなかったが、その後の入院報道で夕刊紙などに5kgの体重減少、強度の食欲不振、下痢などの症状のみならず、判断力低下によって誤った行動をすることを恐れていた、というものがあったからだ。

抑うつの目立たない鬱病患者は結構多くて、見過ごしやすいが、睡眠障害が必発で、自律神経症状、さらには、判断力、意欲、興味の低下が伴う。

「機能性胃腸障害」ってことになっているが、判断力の低下があったのならちょっと変。

睡眠障害の有無がわからなかったが、朝刊に不眠が続いていたとあって、ひょっとしてビンゴ?、と思った。

あとから考えると、「自分がいないほうが却ってよい」という発言・国務大臣に謝罪の電話をかけたこと(自責の念が強い)、記者会見の涙目(極めて軽度の抑うつ)も符合するんじゃなかろうか?という思いが掠めた。悪性疾患でもないのに短期間に体重減少するのは、そら、あるにはあるが、この疾患が筆頭株なんでは?

と、まぁ、とーーーーーってもええ加減なことを書いてしまったのだが、そうだとしたらお気の毒である。ゆっくり静養してください、としかいえないけど。

結構メディアにバッシングされていたが、筆頭は「改憲」に断固反対の某新聞ってのが定説で、メディアって人間の精神も壊すんだね・・・と思った。朝青龍もなのかな・・・?

http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070913/shs070913019.htm
に、イギリスが勝手にけちょんけちょんに書いているが、「大きなお世話だよな」って思う。


「安倍首相は臆病者」英メディア酷評

 【ロンドン=木村正人】安倍晋三首相の突然の辞意表明から一夜明けた13日、英紙フィナンシャル・タイムズが1面で「武士道ではない。臆病(おくびょう)者だ」というヘッジファンド関係者の話を伝えるなど、英メディアは一様に厳しい反応を示した。その一方で、日本が派閥政治、利益誘導といった旧来の政治文化に逆戻りすることに強い懸念を示し、国際社会で堂々と振る舞える指導者の登場を求めた。

 同紙は1面、解説面など4ページにわたって「安倍辞任」の関連記事を掲載した。「もう1人の小泉純一郎前首相を求む」と題した社説では、辞任の表向きの理由は「11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長問題」だが、安倍氏が相次ぐ自民党内の不祥事と政治的なつまずきに政権を維持する意思を失ったのは明白だと分析した。

 安倍氏の唯一の功績は小泉前首相の靖国神社参拝で悪化した中国との関係改善とする一方で、経済、社会の改革は進まなかったと振り返った。今回の辞任で、日本の政治が自民党の派閥から順繰りに首相を選ぶ「回転ドア方式」に戻る危険性に懸念を示した。

 解散・総選挙になれば新しい時代の夜明けを迎える可能性もあるが、自民党を離党した旧来の政治家に率いられる最大野党の民主党が現在よりよい政治を行う保証はないと指摘。同紙は「日本は小泉氏のようにカリスマ性と政治的手腕を兼ね備えた政治家を必要としている。しかし、悲しいことに候補者は見当たらない」と締めくくった。

 タイムズ紙も「安倍氏の後にはリンカーン米大統領(のような指導者が求められる)」という社説を掲載。日本は国際社会で発言することに臆病で、世界の外交舞台から遠ざかっていると非難されてきたが、「つまらない政治的野心にとりつかれた経済大国」という評価を修正する必要がないことを世界に印象づけたと記し、「政治の後退の合図ではなく、創造的で時代に合った指導者を選ぶ目覚めの時にすべきだ」と注文をつけた。

 ガーディアン紙も、国際社会を「大また」で歩ける指導者が必要だが、有力な後継者とされる自民党の麻生太郎幹事長は漫画好きでその資質はなさそうだと酷評した。

(2007/09/13 20:53)

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司法制度改革の影


弁護士とは、ビジネスマンである。

決して社会正義のために、法律の知識を駆使しているわけではない。クライアントを勝たせて成功報酬を得るのが仕事。

そのこと自体を責めているわけではないが、自動車事故がおこれば警察よりも救急車よりもイの一番に弁護士が駆けつけるという社会構造は、ハッピーな社会というイメージとはほど遠い。

日本の裁判は非常に時間がかかるといわれている。裁判官の数が少ないからといわれているが、検事や裁判官は行動にも規制があり、決して厚遇ではないので、司法試験合格者を増やしても弁護士ばかり増えて、裁判のスピード化にはつながらない。

にも、関わらず、またしても、米国のつきつける年次改革要望書に従ってという背景と更に日弁連の思惑が一致したためか、司法制度改革を強行した。改革はしたが、受け皿は作ってなかった・・・という、どっかで聞いたようなお話が起こっている。

どっかで聞いたようなお話とは、新臨床研修制度で医局制度を崩壊させたが、それに成り代わる医師人事掌握システムは作っていなかったので、僻地医療が崩壊した・・・というお話。

J-CASTニュースから。
☆☆☆
弁護士にも格差社会到来 将来、失業の大量発生は必至!
http://www.j-cast.com/2007/08/31010819.html

2007/8/31
2007年末に初めての法科大学院卒業生が1年間の司法修習を終えるが、修習生が前年の倍近く増えたため、まだ100人ほどの就職が決まっていない。そこで、日弁連では、各法律事務所に対し、軒先を貸すだけから「ノキ弁」と呼ばれる「独立採算弁護士」の新採用形態をPRしている。給料をもらいながら勉強する従来の「イソ弁」とは違い、独力で仕事を取りながら勉強しなければならない。

このような勤務形態導入の結果、競争が促進されて、弁護士費用が軽減されると期待する声がある。しかし、一方で、待遇悪化による弁護活動の質の低下を懸念する声も上がっている。

07年は100人ほどが就職できず、就職活動中

就職難の時代に合わせ、弁護士向けの転職サイトも現れた 司法修習の終わりまで半年を切れば、例年ならほとんどの修習生が就職先を決めていた。しかし、07年は、旧司法試験の合格者を含め、修習生が約2500人と、前年よりも約1000人も増えた一方、法律事務所などの求人数が求職数を大幅に下回った。その結果、まだ100人ほどが就職活動を続けているのだ。こうした事態に、ネット上では、「もっと、裁判官や検察官の定員を増やすべきだ」「独立、開業することを考えるべきだ」といった反応が出ている。

政府が法科大学院導入を決めた6年前は、将来の弁護士需要増を見込んでいた。それは、企業や官庁が国際化などに対応しようとして弁護士の数を増やすだろう、という読みからだ。ところが、07年に入って、日弁連が1月に行ったアンケートで、企業や官庁の求人は、5年間トータルでも最大200人余に過ぎないことが分かった。また、求人がある地方では、募集をかけても希望者が集まりにくい状況だという。

こうした事態が知れ渡り、ミクシィでは、弁護士などの間で司法修習生の失業が話題になり始めた。ある弁護士は07年1月、弁護士会のグループから今後を予言するファックスが送られてきたことを日記で明かした。

「タイトルが『大量の失業弁護士発生は必至!』というので読んでみたら、2007年は新規登録弁護士が推定で2160人に対して求人数が1700人。2008年以降は、平均966人の採用予定しかない。
つまり、2007年で460人、2008年以降で、平均1164人の失業弁護士が出るそうです」
というのだ。また、ある地方の弁護士は6月、自らのブログ「町弁(まちべん)のひとりごと」で、次のように漏らした。

「昨今の修習生の活動を見ていると,ずいぶん,一般の就職活動に近くなってきているんだなあ,という印象を受けます。修習生が突然電話をしても会ってくれず,まず書類選考でふるい落とされたり,どの事務所も面接すらしてくれないので,修習生の方から手当たり次第メールで面接の希望を伝えたり,何十カ所という事務所を訪問している修習生も珍しくはないようです。筆者の事務所に来たロースクール出身者も,毎週事務所訪問の予定でぎっしりになっていました」
「ノキ弁」はかなりの部分が歩合給の世界
日弁連では、07年初めごろは、最悪500人が就職できないと予想していた。そこで、2月に、1人事務所を中心にパンフレットを配布して、「事務所内独立採算弁護士」の情報を提供していた。その結果、現在では年初時点から見れば、状況はかなり改善されたという。日弁連の弁護士業務総合推進センターの秋山清人副本部長は、J-CASTニュースの取材に対し、「各事務所では毎月固定給を支払うのはつらいが、独立採算弁護士ならいいという声がある。司法修習生は、いきなり一人で事務所を始めるのは不安があり、経験を積みたいという希望が生かせる」とその意義を強調する。

独立採算弁護士、通称「ノキ弁」は、事務所で机、パソコンなどをあてがわれるが、かなりの部分が歩合給の世界だ。先輩弁護士の事務所に居候し、給料をもらいながら勉強する従来の「イソ弁」とは性格が異なる。「ノキ弁」になったら、独力で仕事を取りながら勉強しなければならない。

そして、予想されるのが弁護士の競争激化だ。これに対し、ミクシィの日記には、それがもたらす結果について、楽観と悲観の両方の見方が出ている。弁護士費用が安くなる効果、夜間・休日サービスの充実、敗訴の場合の費用一部返還などの実現を期待する声の一方で、「『貧すれば鈍す』というように、これからは悪徳弁護士がたくさん出てくる」との指摘があるのだ。

07年は、日弁連の呼びかけに応じ、前倒しで採用した事務所が多く、翌年以降の就職活動はさらに厳しくなるとみられている。弁護士白書によると、06年で2万2000人だった弁護士数は、10年後には、倍以上の4万7000人に。さらに、30年後には、4倍以上の9万5000人を越えると予想され、供給過剰が心配されている。

「ノキ弁」の問題に詳しい兵庫・芦屋西宮市民法律事務所の津久井進弁護士は「弁護士の増加でサービス向上が期待できる半面、その弊害を心配する司法関係者は多い。すべての弁護士がそうではないが、いずれ格差社会の敗者のようなケースも出てくると思います」と話している。

☆☆☆

厚生労働省は、というか、正確には吉村仁氏が「医療費亡国論」の中で主張したのだと思うのだが、「医療ニーズは医師が作り出す」といわれて、医学部定員数は約20年前に8500から7000人に削減した。

でも、それが真実なら、「裁判ニーズも弁護士が作りだす」事態になっていくのだろう。

医療のような不確実性の高い分野では、結果論でいくらでもいえるから格好の標的とされるに違いない。

「医療訴訟」は医療過誤の確率を下げないということは米国で実証された。「医療訴訟」で原告として勝つことは、何がしかの金銭的なゲインがあったとしても、心は決して癒されず、憎しみだけが残るのが現実と聞く。いくら、経済的なゲインがあったとて、医療過誤(ここでいうのは不可抗力的なものでなくて、純粋に凡ミスの連鎖によってひきおこされたような不幸な事例のみをさす)大切な人を失ってしまったり、大きなハンディを背負うのであれば決して歓迎すべき事態ではなく、そのようなことがおこらないようなシステムを構築していくことが大事なのである。

弁護士の増加で、不要でむしろ医療システムにとっては有害な訴訟が続出することは、むしろ萎縮医療を招くので、患者にとって真の利益につながらないだろうと思う。

>政府が法科大学院導入を決めた6年前は、将来の弁護士需要増を見込んでいた。それは、企業や官庁が国際化などに対応しようとして弁護士の数を増やすだろう、という読みからだ。

なんぞというのは、大嘘で何度も書くようにこれは米国サイドの強い要望による。だから法科大学院の入学試験ではTOFEL,TOEICでの高得点保持者が有利になったりしている。

そしてこれも繰り返しだが、日本での司法資格者増の必要性は裁判のスピード化というところにあるというのが、衆目の一致するところで、「もっと、裁判官や検察官の定員を増やすべきだ」という意見は非常に意外である。増やしていないわけぇ?である。

ますますもって、JBM>>EBMの流れになるのだとしたら、一体誰にとっての「改革」なのだろう?(無論答えはアメリカなんだが)と思わざるをえない。

もういい加減、日本人の、日本人による、日本人のための社会を、日本人の英知を振り絞って考えていきませんか?グローバリゼーションなどという美辞麗句に飛びつくのは危険です。真の意味のグローバリゼーションとは、パンアメリカイズムとは異なるわけで、そこを見極めないと、日本社会はダブル敗戦国になっていくだけだと思える。

「改革」に騙されてはいけない。

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癌治療医のメンテナンス・フィー


多分、つーか絶対に誤解されているのが、「医者は金持ち」って先入観では無いかと思う。

ぜーんぜん、はずれ。小生など貯金すっからかん。そらぁ、一銭も使わなかったらきっとそれなりに貯金でもできようが、それでは医師の技量を保つことができない。いい医師になろうとすればするほど、投資に費用がかかるが、なぜか税務署は必要経費としては認めてはくれない。

開業医は個人事業主なので、そらいくらでも必要経費にできるのかも知れないが(詳細不明)、勤務医は所詮サラリーマンなので基礎控除だけ。

それじゃ、どんだけ?と聞かれると、「もの凄〜くたくさん」としか答えられないので、このあたり、せっかくのブログなので、1年間にかかる必要経費をリアルタイムに追いかけて行きたい。

この6月からかかった費用を加算していこうかな・・・と思う。題して「本日のメンテ・フィー」コーナー。

えっとー、たとえば今日、1年分の医師会費(勤務部会)28000円を振り込ませていただいた。こんなもん、「絶対に入りたくな〜い」のであるが、お上のすすめる病診連携をスムースに進めようと思うと、病院のそこそこ上のものは半強制的に加入させられる。病院の理屈なんだから、病院が払えよ、って思うんだが(以前は病院が払っていた)、そういう個人的な会費のようなものを公的な費用から捻出するのはまかりならん、とかなんとかいうような声が大きくなり、無理やり入会の上会費まで没収である。

本日は文具屋さんに、ボールペン等の文具を購入しに行った。そんなもん、病院が配布するだろう・・・って思うかも知れないが、病院は事務やコ・メディカルには配布しても医師には配布しない。理由は知らんが、大昔からそうであった。その代わり大昔は製薬業者の人がボールペンやらなんやらかんやらくれたので、別段病院から配布されなくても困らなかったのだが、いつのころからか、ボールペンさえ配布禁止になった。で、仕方なく事務の人の机からパチるのであるが、なんつーか、キャップがすぐどっかにいっちゃう、黒だけの三菱ボールペンで、赤黒二色に慣れきっている小生としては使いづらいし、キャップが外れると白衣のポケット周囲が真っ黒になったりするのである。電子カルテではあっても患者さんや、スタッフに説明したり、メモを書いたり、筆記用具は要る物なのである。黄色のラインマーカーも必須アイテムである。これも、医療事故を防止する意味で、手書きの指示を出すときに、「ここは絶対に要注意!」ってとこは、ラインマーカー塗り塗りしちゃうわけ。更に、論文を投稿する際にも、査読を経た論文は、どこを治したかわかるようにラインマーカーで塗れって指示がつくのでここでも必須アイテム。まとめ買いしましたので、〆て3570円。

あと、今月って何使ったっけね。たとえば、がん治療認定医機構の暫定教育医の審査料(審査料でっせ、審査料、なれるんと違いまんねんで)に10000円。送付するのにエクスパック使ったので500円。

ヨーロッパの学会の継続会費が165ユーロ。今1ユーロって165円くらいだから、27000円強だよね。

あとはさー、研究会が2回あったから、合計で4000円。

今月はこのあと医局絡みの会があるし、緩和医療学会と乳癌学会がある。他の会とバッティングしている緩和医療学会はいけないが、乳癌学会はいくのであるが、これも病院は出してくれない。出してくれるのは、演題を発表する場合だけ。あとのは、年休使って自腹で行けってよ。

今月は書籍をかなり購入しているのよね。図書室にあるのだが、公共の本にラインマーカーは引けないので遅ればせながらの「臨床腫瘍学」25250円。「大腸がん標準化学療法の実際」2310円。「がん診療レジデントマニュアル 2007年版」3990円。「がん診療ガイドライン」2100円。「臨床・病理食道癌取り扱い規約(2007年版)」3990円。

でさー、それって関係ないだろうって言われるかもだが、医療はチーム医療だから、コメディカルと呼ばれる仲間達と歓送迎会なんてのもいかないと駄目なわけよ。でね、医者の会費は10000円で、コメさまは5000円なわけ。これって却って失礼じゃないかって思うんだけど(彼らからのそういう声も聞いたことがある)、何でか知らんが大昔からそういう風習になっている。なんで倍払うんや、なんで?彼らのほうが倍飲んで倍食べてるぞ。でも、診療などで手が離せないとかの場合は無論不参加がまかり通るが、事情が許す限りこういうのもちゃんと出席して、皆と肝胆相照らす関係になって、仲良くやっていくよう努力するって、とーってもジャパネスクな風潮はずっと生きているわけね。

ってことで、絶対あと一杯抜かしまくっているが、今月の頭から今まででメンテ・フィーの合計金額は、120710円。おいっ、これってまだ1月経って無いんだけど・・・。軽く140万は越えそうなのになんで必要経費じゃないんだ。なぜ、医師は飲み会で誰よりもたくさん払わねばならないんだ?なぜ、医師にはボールペンなどの診療上必要な物品すら配布しないのだ?なぜ、無理やり医師会に入らされてその費用はこっちもちなんだ?ぜ〜ったい、おかしい。

ってことで、本日までのメンテ・フィー合計は120710円。(since June 1st, 2007)。

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