藤岡志龍の書道とたま日記

茨城県水戸市の書道研究書粹會、藤岡志龍のブログです。漢字、かな、実用書道、ペン習字、篆刻、学生書写などを教えています(^_^)

書・書道についてなど

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補足の補足です。

こんばんは!
 
今日はまずまずの天気、暑いと感じるほどでした。
 
まるで夏になったかのようです。今、我が家の周りでは夏の虫が鳴いています。
 
急に暑くなりましたね!
 
 
 
今日は午後から篆刻の教室があり、東京へ行ってきました。
 
教室に向かう途中、なんだか騒々しく、警官が交通整理などしていて、
 
何かあったんだろうか?と教室に向かって歩いていると、旗やプレートを持った行列と出会いました。
 
 
ああそうか、今日は5月1日、メーデーでした。
 
テレビのニュースなどではその映像を見たことはありましたが、
 
実は実際の行列を見るのは初めてで、リアルのメーデー行列にちょっとびっくり。
 
まずいかな、と思いつつも、こそっとパシャリ^^;
 
イメージ 1
 
行列が長かったのか、教室でのお稽古が始まって30分ぐらいは、
 
○○はんたーい!とか、△△をみとめろー!とかやっていてなかなか迫力がありました。
 
 
 
 
 
 
さて、前回の記事で、前々回の記事の補足をしたんですが、
 
さらに誤解や変な解釈をされかねないとも思いましたので、補足の補足です。
 
 
前回の記事では、
 
  だから、たとえば特に初心者が半紙などで臨書をする場合は、
 
  左から右へまるっきり写す、つまり今風でいうとコピペするくらいの気持ちで臨書する、
 
といいました。
 
が、コピペするくらいの気持ちで臨書するといっても、法帖とそっくりに書ければいい、
 
というのは、臨書の目的が変わってしまう可能性があります。
 
よく、うまくコピペ出来たとして、それで、うまくできた!などと満足して、
 
書が上達したと錯覚してしまう場合がありますが、
 
それは、コピペのためにコピペしている、つまり臨書のために臨書をしているといえるでしょう。
 
 
臨書の本来の目的のひとつには、書美を理解するためにあると私は考えています。
 
ですから、きちんとした目的を持って臨書していたら、
 
ああそうか!そういうことか!などという発見があるはずです。
 
楽しく書ければいい、書くこと自体を楽しむ、ということもあるでしょうが、
 
そうして発見出来たときは本当にうれしいし、数倍楽しいです。私自身の経験上それは実感としてあります。
 
 
コピペのためのコピペ、臨書のための臨書なら効果はそれほど期待できないといってもいいでしょう。
 
コピペのためのコピペ、臨書のための臨書ではなく、
 
理解し発見するという喜び楽しみをもって、自分の書表現の糧にできる、
 
実りのある臨書がよいと私は考えます。
 
 
習っている先生からの指導で、ああ!と発見できることもあるでしょうし、
 
教則本などで、そうか!と理解できることもあるでしょう。
 
何よりもうれしいし、楽しい瞬間だと思います!

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補足しておきます。

さて、前の記事で、
 
  古典を自らの表現に生かすとはこういうことなのだよ、だから臨書はただ左から右へ写すのではなく、
 
  自分の表現に生かすためにするのだよ、碑の欠けたところなどはこういう風にとらえればいいのだよ、
 
  などと教えてくれているかのようです。
 
と書きましたが、誤解や変な解釈をされかねないかとも思い、補足しておきます。
 
 
 
 
以前の記事で書いたことがあったかもしれませんが、
 
臨書にも段階があって、表現だからとかいって、特に初心者がいきなり自分流に好き勝手に書いては、
 
それこそ臨書する意味がないと私は考えます。
 
 
特に初心者が臨書する場合に先ず、古典に示された書美を臨書によって理解して、
 
それを自らにインプットすることからだと私は考えています。
 
アウトプット(表現)するには、先にインプット(理解)する必要があるはずです。
 
 
だから、たとえば特に初心者が半紙などで臨書をする場合は、
 
左から右へまるっきり写す、つまり今風でいうとコピペするくらいの気持ちで臨書する、
 
コピペのためのコピペではなく、書美を理解するためのコピペは上達の近道ではないかと。
 
理解(インプット)したそのあと、表現(アウトプット)する臨書などに移行していくといいと私は考えています。
 
 
 
楊守敬の隷書七言聯、もう一点見つけましたのでアップしてみます。
 
イメージ 1
 
               左 : 獨憶平生盛孝章           右 : 将辭鄴下劉公幹

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楊守敬の隷書七言聯

こんにちは!
 
ゴールデンウィークが始まりましたね
 
水戸では昨日に引き続き温かくて天気も良く絶好の行楽日和になっています。
 
 
 
 
 
 
さて、うさぎさんのところで、楊守敬の隷書のことでコメントをしましたところ、
 
どんな感じ?とご興味をお持ちのようでしたので、
 
例えばこんな感じ、ということで楊守敬の隷書七言聯をアップしてみます。
 
 
楊守敬といえば、明治の日下部鳴鶴や巌谷一六などに中国の碑法帖などを紹介した人として有名ですが、
 
もちろん書家でもあり、その書もたくさん残されています。
 
その書は個性的ですが、正統を踏まえていてとても興味深いものです。
 
行草の作品が多いようですが、隷書の作品も時折見つけます。
 
その隷書作品が独特なのですがとても味わい深くて、
 
孔宙碑の独特の雰囲気を基にして書かれたのではないかと思われるものがあります。
 
まずこちらは孔宙碑です。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
特徴的なところを挙げてみましたが、
 
曹全碑のようなとても伸びやかな波磔があり、堂々とした八分です。
 
本来は隷書の名品として法書選や天来書院の法帖に採り上げられていいはずのものといえるでしょう。
 
 
また、曹全碑のようなきれいな碑面ではなく、それが却って荒々しさや力強さなど、
 
独特の味わいを生んでいます。
 
しかしそれだけに碑面の損傷により筆画が潰れてしまってわかりづらい箇所が多いです。
 
 
 
 
そこで、楊守敬の隷書は、例えばこんな感じです。
 
イメージ 3
 
               左 : 野士豈有王太客           右 : 時人不知郭子横
 
 
この七言聯を見ても、楊守敬は孔宙碑の独特の雰囲気をよく理解し自分の表現の糧にしていると思います。
 
例えば、左の幅の3文字目「豈」の最終画の波磔、5文字目「王」の最終画の波磔、
 
右の幅の1文字目「時」の7画目の波磔や、7文字目の「横」の8画目の波磔など、
 
孔宙碑の伸びやかな波磔をイメージし書かれたかのようですし、
 
右の幅の3文字目「豈」、4文字目の「有」、6文字目の「太」、左の幅の1文字目「時」、4文字目の「知」などは、
 
筆画の潰れた雰囲気を墨量・滲みによって表現されたかのようです。
 
古典を自らの表現に生かすとはこういうことなのだよ、だから臨書はただ左から右へ写すのではなく、
 
自分の表現に生かすためにするのだよ、碑の欠けたところなどはこういう風にとらえればいいのだよ、
 
などと教えてくれているかのようです。
 
 
また各文字の表情がとても豊かで、
 
特に右の幅の「豈」「有」「太」や左の幅の「知」「子」などはひょうきんで愛らしい姿をしていると思います。
 
「豈」はカントリー風の帽子をかぶったやんちゃな子、「有」は麦わら帽子をかぶった象さん、みたいな
 
 
 
 
そんなわけで、楊守敬の隷書を通じて孔宙碑がより好きになった、というお話でした

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やるべきことだけ・・・

こんばんは^^/
 
先日関東地方でも雪になり、水戸では申し訳程度の降雪でした。
 
昨日今日と良い天気ですが、このところなお一層寒くなっている気がします。
 
 
 
 
 
さて、今回は臨書についてです。
 
 
臨書にもさまざまな視点があるかと思いますが、
 
結論からいうと、表題のとおりに、やるべきことだけやればいいんじゃないか、と思うということです。
 
 
 
 
 
 
そこで、私が臨書をしても説得力がないでしょうから、
 
今回は私の好きな近年の書家である、手島右卿先生の臨書を取り上げてみたいと思います。
 
 
 
 
さまざまな碑法帖の臨書がありますが、
 
チョ遂良の楷書『孟法師碑』と行書『枯樹賦』の臨書で見てみたいと思います。
 
 
 
 
まず、楷書『孟法師碑』の臨書した部分の原帖です。
 
イメージ 4
 
そして、右卿先生の臨書です。
 
イメージ 5
 
すごい臨書だと思います!
 
何がすごいのかというと、少し細かく見るために、2文字目の「人」をピックアップして見てみます。
 
例えば2画目の起筆の部分から波磔そして終筆までの流れは、↓に示すように、
 
4段階に、うねりをもって書かれてあります。
 
イメージ 6
 
そこで原帖を改めて見ると、
 
イメージ 7
 
よく観察してみると、原帖がそのようなうねりをもって書かれてあるように思います。
 
右卿先生はその筆意を汲み、それを忠実に臨書しているように思います。
 
その時の気分でくねくねさせているわけではないということでしょうね。
 
 
 
 
 
そして、行書『枯樹賦』の臨書した部分の原帖です。
 
イメージ 8
 
そして、右卿先生の臨書です。
 
イメージ 1
 
これも少し細かく見るために、3文字目の「三」をピックアップして見てみます。
 
例えば3画目の起筆の部分から波磔そして終筆までの流れは、↓に示すように、
 
4段階に、うねりをもって書かれてあります。
 
イメージ 2
 
そこで原帖を改めて見ると、
 
イメージ 3
 
これも同じようによく観察してみると、原帖がそのようなうねりをもって書かれてあるように思います。
 
右卿先生はその筆意やリズムを忠実に臨書しているように思います。
 
2文字目の「章」の5画目の横画も同じようなリズムで書かれてあるように思います。
 
 
 
 
こうして見ていくと、チョ遂良は長い筆画などは4拍子のリズムで書かれているように思います。
 
右卿先生はそうしたチョ遂良の書の筆意やリズムを理解して臨書していたんじゃないかと思います。
 
 
 
 
 
さらに、2つの臨書を比較して見てみると、それぞれ書く速度が違っているように思います。
 
『孟法師碑』の臨書ではゆっくりした速度で書き、
 
『枯樹賦』の臨書では、渇筆がややあることでもわかりますが、
 
『孟法師碑』の臨書よりもやや速度を速くして書いているように思います。
 
これは、チョ遂良が実際に書いた速度を想像して、
 
その速度感までも臨書しているのではなかろうか、と思うんです。
 
私はその速度感にとても共感します。この速度感により線も深く、強さが出ると思います。
 
いずれにしても、間違っても、エィ!ヤァ!などと、チャラチャラは書かれていないと思うんです。
 
 
 
 
 
 
こうして見てみると、右卿先生の臨書のすごさがわかるし、
 
臨書はこのようにするのだよ、と教えてくれているような気がします。
 
その時の気分でうねっているのではなく、原帖、書法にのっとったうねりであると思うんです。
 
 
 
ですから原帖に忠実に、やるべきことをやればいい、ということではないかと思った次第です。

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臨書についての1時間30分ですよ^^

こんばんは^^
 
今日も水戸は相変わらず寒いですが、よい天気でした。
 
 
 
 
 
さて、先ほどテレビの番組表をチェックしていたら、
 
明日の朝、書に関する番組があると知りました!
 
 
その番組のタイトルは、
 
 『 書は呼吸する 〜臨書・筆に偉人の人生を発見する〜 』
 
です。
 
 1/3(火) 7:30〜9:00 NHK−BSプレミアム(BS103) 
 
となっています。番組説明では次のようにありました。
 
 空海や良寛、大久保利通など、偉人たちの名品を臨書し、その人物の呼吸や想いまで読み解いていく。
 
また、
 
 「臨書」は達人の書を正確にまねる書の練習法。宮沢賢治の鉛筆筆跡にも挑む。
 
とのことです。
 
 
 
「臨書」にテーマを絞っての1時間30分の番組です。すごいことだと思いますね!
 
「臨書」について思いを巡らすのによいきっかけになるかもしれませんね。
 
 
 
こうして書・書道についての番組があるというのは、書・書道に携わっている私としてはうれしいことです。
 
どんな番組になるのか、ためになる、よい番組であってほしいと願いつつ、視聴したいと思っています。
 
お時間がある方は是非どうぞ!

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開設日: 2008/3/27(木)


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