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2010年3月に発売されたスタン・ヒエロニムス氏(Stan Hieronymus)のドイツとベルギーの「小麦ビール」に関する書籍です。
基本的に米国でホーム・ブリューイングをされている方などの醸造に興味を持っている方を対象に書かれているものです。ただ、「なぜ小麦ビールが曇っているのか」とか「クローヴ香の成分とは?」といった基本的な話題もあります。全般的にマニアックな書物に仕上がっており、ヴァイツェン、ベルジャン・ウィートエールのバリエーションだけ論じられているかと思えば、そうではなく、ベルリナー・ヴァイセ、ゴーゼ、ペーテルマン(Peeterman;既に造られていないルーヴァンの地ビールです)、リヒテンハイナーやグレッツァー(Lichtenheiner, Grätzer:ともにスモーキーな小麦ビール)のような歴史的なビールまで論じられています。
さらには、1850年代初頭にラカンブレ(Lacambre)が書いた大著「 ビールおよび、穀類・ジャガイモ・ワイン・甜菜(てんさい)等の蒸留酒製造に関する完全論文(Traité complet de la Fabrication des Bières et de la distillation des grains, pommes de terre, vins, betteraves, mélasses, etc.)」や、 ヘンドリク・ヴェルリンデン(Hendrik Verlinden)が言及したベルジャン・ウィートエールの製法にまで議論が及ぶと、これはもう博物学的なレベルです。
典型的なウィートエールやヴァイツェン(セリス・ホワイト、ヒューガルデン、シュナイダー・ヴァイスビア etc.)に関する醸造学的な知見(例えば、発酵温度などのテクニカルな問題)についても中々興味深いものがあります。小麦ビールの醸造に携わっている方、プロとしてこうしたビールに関わる機会のある方、小麦ビールに目がない人で「探究心」のある方は買いです。
著者:Stan Hieronymus
単行本:295ページ
出版社:Brewers Publications(2010年3月)
価格:$12.21(日本価格:¥1,729)
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