イタリア男とムッソリーニとミラノ中央駅と
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ちょっと戻ってイタリアのお話。
けっこう普通のオッサンでも堂々とナンパしてくる
のがラテン系の国の特徴。(変な人も多いので注意しましょう)
ラテン系が4割を占めるベルギーも例外じゃないんだけど、イタリアってその本家本元というか、元締めというか。
ちょっと格が違う気がする。
たとえば私のイタリア人の友人を見ても、ちょっとしたトークがすごい。
【ほんの1例】
イタリア男A君が大学にはってあった日本の神社ポスターを見ていた(どっかの大学の日本学講座の案内)ので
「日本に興味あるのー?」
と聞いたら
「日本については、君で知るから、十分だよ
うわぉ
断っておきますが、ただの同級生であって、彼氏ではありませぬ。
(もちろん個人差はありますよん)
何が言いたいかと申しますと、そんな風に、男女の間の機微っていうのに深い造詣をおもちの国なわけですが、ミラノの空港(ヨーロッパ便のとまる小さいほう)の到着ロビーでこんなもん、発見。
イタリア伊達男たるもの、バラをしょって現れないといけない・・・というわけ。
お迎えにきた殿方は、到着ゲートで
で、忘れたら・・・あーら大変!でも自動販売機があるから、安心さー・・・ってなもんです。
伊達男にもそれなりに気苦労がありますな。
で、ミラノ中央駅。
どーん!とでかい。
なぜ中央駅かというと、ここを見て、あるイタリア男の話を思い出したから。
威風堂々です。
いばったらしい・・・とも言える、威風堂々さ。
アールデコやら何やらいろんな様式が入ってます。
救急車が来てました。なんかイタリアカラー。
その男の名前はムッソリーニ。
そう、イタリアのファシストです。
この中央駅はムッソリーニの肝いりで、ファシスト政体の威信を見せるためにここまで豪華に作られたのでした。
いわゆる政治的な意図があったわけですね。
ムッソリーニって、ファシストですが、同時にイタリア男でもありました。
なんと数百人の愛人がいた!とか。
一方で彼には長年、連れ添ったラケーレという嫁さんがいました。(Wikiから)
可愛いですね。
彼女は農家の出身で、5人も子供を儲けています。
「正妻」の座は強いのか、彼女との絆が強かったのか分かりませんが、ムッソリーニはほかの愛人(イダ・ダルセル)との間にも子供を儲けているものの、その子供に対してはかなり冷酷な態度をとっており、さらにラケーレと別れることもありませんでした。
かといってオンナ遊びを止めるわけでもなく・・・。
ムッソリーニの愛人として最も有名なのがこの女性。(Wikiから)
クララ・ぺタッチ。
教皇とも繋がりの深い、ローマの名家のお嬢様です。
しかもムッソリーニより28歳も下。
男からみて「そそる」美女だったようで・・・。
若くて美しくて都会的なお嬢さん=愛人
農家出の子沢山のおかみさん=正妻
なんか分かりやすい・・・
愛人と正妻のあり方が問われたのは、最盛期ではなく、最期のときでした。
1945年、連合軍の進撃に対して敗走を続けるムッソリーニは、危険を悟ったのでしょう、妻のラケーレと子供たちを中立国スペインに逃がします。
そして、自らは愛人クララとともに、コモ湖のそばで処刑されるのです。
ムッソリーニとクララの遺体は逆さづりにされ、さらしものとされました。
(この処刑のとき、クララはパルチザンの兵士に自分のバックを「もういらないから」と渡したそうです。女性にとってハンドバックとはハレとケのハレ、社会に出るときに欠かせないアイテム。それを要らない、と渡したということでパルチザンの兵士はクララが死を覚悟したと悟ったそうです)
妻子は安全なところに先に逃がし、一緒に逃げて死ぬのは愛人と・・・というわけです。
クララとラケーレ。・・・ムッソリーニはどっちを愛していたのかなぁ。
きっと両方ですね。
でも妻とは家庭人としての責任を共有している。それをまっとうさせようとした。
愛人は、愛人としてともに死ぬ道を選んだ。
オンナとして、どちらが幸せなのかしら・・・。
私だったら夫がほかの女と死ぬのは許せない。
でも、銃殺→さかさ吊り→さらしもの、もヤだぞ
たぶん選択できるもんじゃないんでしょうけどね。
ムッソリーニがぶいぶい言わせていたころに作ったミラノ中央駅。
盛者必衰のことわりを表す・・・。
もののあわれを感じますねぇ。
やっぱりアモーレ(愛)は1人へ・・・がシンプルでよかろう、と思うのでした。 |
