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元横綱 輪島大士

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大相撲九州場所の真っ直中。
昨年は1度観に行きましたが、平日とはいえ、あまりの少なさにびっくりした憶えが。
何せ外人勢が上位を占めている上に横綱は唯1人、しかも日本人の横綱がいないときては物足りない事この上ない。

やはり安定した横綱が東西にドンと控えてこそ、全体の雰囲気も締まるというもの。
そういう意味で、今まで自分が見てきた中では輪湖(輪島、北の湖)時代が一番締まりがあったかなという感じを受ける。

輪島は学生相撲出身者で横綱にまでなった、後にも先にも唯1人の力士(中退者では旭富士もいるが)。
優勝回数こそ年下のライバル北の湖の24回に対し、14回と及ばなかったが、それでもこの数字は歴代6位(大鵬、千代の富士、北の湖、貴乃花(2代目)、朝青龍に次ぐ)という堂々たるもので、対戦成績では北の湖に勝ち越している。

「黄金の左」と形容された左下手投げが得意技で、鷲羽山のような小兵力士に取りこぼしが少ない事がこの人の相撲の上手さを現していたような気がするが、なぜか高見山にはかなりの金星を献上していたのが不思議だった。
それと北の湖に比べ休場が多かった印象も強い。(北の湖も晩年は多かったが)

81年の春場所中に引退。
前場所も勝ち越していたし、初日勝って2日目に負けての引退発表だったので、衰えての引退という印象ではなかった。
そのまま由緒ある花籠部屋を継いだが、愛人問題で夫人が自殺騒動を起こしたり、副業のちゃんこ屋の失敗等で多額の借金を抱え、年寄株を担保にして金を借りたりとトラブルの連続で85年に廃業に追い込まれる羽目に。

86年に入り驚きのニュースが、日本全土を駆けめぐった。
「元横綱輪島全日本プロレス入り」
この時既に38歳、インパクトこそ強いニュースだったが、誰もが無謀と感じたであろう事は言うまでもない。
正に特別待遇、アメリカで特訓を重ねた後、この年11月に地元石川でデビュー。
しかもデビュー戦の相手は全盛期を過ぎていたとはいえ、トップ外人には変わりなかったあのタイガージェットシン。
素人が大物レスラーに立ち向かっていくという感覚で見ていたので緊張感が充満、入場後リング内で背を向けた輪島にシンがサーベルで攻撃を加え試合開始。
シンのペースで進んでいき、このままやられまくって終わるのかと思いきや、途中から新人らしからぬラフプレーで形勢を逆転させたのには少々驚いた。
結果反則裁定の不透明決着となったが、デビュー戦にしてはまあよくやったというレベル。
(試合後シンの投げたイスが本部席の馬場さんを直撃したというこぼれ話も)
ちなみにこの日はテレビで生中継され、輪島の試合の際は視聴率が30%近くまで上がったらしく、その後も全日本プロレス中継はしばらくは輪島効果で安定した視聴率を稼いだ。

視聴率に後押しされるように、リックフレアーが保持していた世界最高峰NWAタイトルへの挑戦のチャンスも与えられたが、輪島のあまりの試合運びの下手さに、フレアーが戸惑っていたかのような試合ぶりが印象深い。
輪島は練習嫌いだったようで、それにも関わらず会社がチャンスを与えていた事で他の選手も反発し、何か雰囲気がぎくしゃくしていたらしかったが、有無を言わさず輪島にプロレスの厳しさを叩き込んだのがあの天龍源一郎。
相撲時代は横綱と平幕、当時の力関係考えればどこか遠慮があってよさそうなものだが、リング上では全くお構いなし。
容赦なく張り手を見舞い、シューズの跡が残ったという位に蹴りまくっていたその姿は非情に見えたものだが、「横綱、もっと頑張って下さい」という天龍流の叱咤激励にも思えた。
あの前田日明がこの2人の攻防を見て、驚異に思えたというエピソードもある。

しかし天龍の体をはった叱咤激励も空しく、輪島は大した向上も見られぬまま88年の世界最強タッグリーグ戦を最後に引退してしまう。
日大時代の後輩でよくタッグも組み、唯一の理解者だったと言われる石川敬士の引退が引き金となったようだが、たった2年間のプロレス人生。

この人がプロレス界に残した足跡・・・当時得意技だった「ゴールデンアームボンバー」を田上が受け継ぎ、その後「喉輪落とし(チョークスラム)」として進化させ、ポピュラーな技となっている事位だろうか。

その後も北尾、曙がリングに上がったが、どうも元横綱はプロレスとの相性が悪いようで・・・

閉じる コメント(18)

懐かしいですね。輪島は書いておられるように小兵力士には強かったけど高見山には一気に持っていかれてましたね。力士としては成功だったんでしょうがそのあとは苦労されましたね。東富士以来、横綱からプロレスに入る人は気持ちはあっても体がついていかないですよね。北尾はよく分らない人でしたが。

2006/11/18(土) 午前 9:41 スリング

とんねるずの番組に出てた印象が強いです!プロレスしてるところは見たことがないです・・・曙にしてもそうだけど、横綱のままなにもしないでいてくれたほうがよかったです。曙の格闘技戦はもう見たくないです・・・

2006/11/18(土) 午前 10:14 [ pap*515*647 ]

バラエティでの活躍(?)しか知らなかったのであのNWAに挑戦していたとは驚きです!あの身体で練習していたらもっと強くなっていたかも?

2006/11/18(土) 午前 10:29 昼時

輪島はたった2年しかやってなかったんですね。やはり相撲出身者はプロレスで花咲かすのは難しいのかも知れませんね

2006/11/18(土) 午後 0:26 人生総合格闘家

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輪島はプライドが高すぎたんでしょう!!!

2006/11/18(土) 午後 0:47 [ subu0062003 ]

もっと早い転向ならって気はしますが、転向する事自体がおかしい位の存在でしたね。

2006/11/18(土) 午後 2:47 bs

3,2,1キュー・・・なんて振られた後に聞いててこけてしまうようなセリフを言ってたのが印象的でしたね。確かに横綱は横綱のままで余生を終えるべきだと俺も思います。

2006/11/18(土) 午後 2:50 bs

あの試合はフレアーの旨さがあったから何とかそれなりの試合にはなりました。プロレスは体で覚えるもの。年をとってからの転向はさぞきつかったとは思います。

2006/11/18(土) 午後 2:52 bs

天龍、田上、力皇といった成功例もあるんですがね。最終的には本人の気持ちの問題、崖っぷちに追い込まれたという緊張感は残念ながら感じられませんでした。

2006/11/18(土) 午後 2:56 bs

そのプライドをかなぐり捨てて一生懸命取り組んでいればタイトルの一つも獲れたんでしょうがね。

2006/11/18(土) 午後 2:58 bs

私の中で輪島は横綱を引退した時で終わってます。そもそもプロレスをなめてほしくない。

2006/11/19(日) 午前 11:54 アメジスト

あの歳で転向考える事自体、なめてるなと思ったものでした。しかし甘い世界じゃない事は十分思い知らされたハズです。私生活のルーズさがなければ今頃は相撲協会の大幹部として君臨してたんでしょうがね。

2006/11/19(日) 午後 0:10 bs

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輪島は億の借金を返すためにプロレスに転向したと言われていましたが、実際に返済したので辞めたとも…。馬場さんがとても可愛がっていたのが印象的でした。練習不足を馬場さんが叱責してるのも聞いた記憶があります。

2006/11/19(日) 午後 11:04 nan*y19*105

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輪島の動きは硬かったですね。ロボットのようでした!天龍がらみの試合はえげつないキックを何発も顔面に叩き込んでいたのを覚えています! 結局なにしにきたんだかわからなかったですね・・・

2006/11/19(日) 午後 11:37 がばちょ

輪島はプロレス入り後、親孝行になったというような話も聞いた事があります。公私共に立ち直らせようとした馬場さんの思いやりが伺えるようなエピソードですが、結局その思いは通じたのかどうか。

2006/11/20(月) 午前 7:22 bs

教えられた事をそのままやってるだけって感じもしましたね。入った時のインパクトは凄かったですが、去って行く時は話題にすら上がらなかったのが全てを語っているような・・・

2006/11/20(月) 午前 7:28 bs

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貴ノ花に激励の電話をかけてあげたりと、現役時代はとても心優しい面があったそうです。逆にど派手な印象もありましたよね。タイガージェットシンとの戦いは悲壮感漂っていて、ある意味興味深かったですね。

2006/11/24(金) 午前 0:28 ontakarin55

シンとの対戦の頃は感じられた悲壮感も徐々に薄れ、練習もロクにしなくなったようですね、馬場、天龍両巨頭の叱咤激励も功を奏さなかったようで。

2006/11/24(金) 午前 7:53 bs

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