春夏秋は冬を待つ季節

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■ドブレの構造

焚きつけ前に内部構造も、しっかり観察させてもらった。

炉内の下部中央あたりに灰が積もっていない部分がある。これが焚きつけ時に火炎放射器のように炎が噴き上がる秘密だったのだ。この部分は取り外し可能な蓋で、外すことによって炉の下にある灰受け室に灰を落とすことができるようになっている。単純な蓋だと密閉してしまうが、後ろの部分からだけ隙間から空気が通るように設計されているのが下の写真でも確認できると思う。燃焼用の一時空気は灰受け室のドア中央についているので、灰受け室を通って、この蓋の後ろの隙間部分から流速をつけて激しく噴出すようになっていたのだ。

屋外で焚き火をする時も、風を当てたり、ふいごで吹いたり、うちわで煽ったりすると炎の勢いが増すが、ドブレの薪ストーブの場合は、焚きつけ用の木っ端の真下から噴き上げるように燃焼用の空気が流れるように設計されていた。このため焚きつけ時から激しく炎が一気に回るようになっていたのだ。

もちろん長時間燃焼させると灰がたくさん溜まっていきこの空気の流出口をふさいでしまうことになるだろうが、その時には既に薪ストーブの炉内の温度も十分に高くなっているので、一時空気はそれほど必要なくなっている。その状況では薪ストーブ上部にある二次燃焼用の空気取り入れ口から空気が取り入れられて炉の上部から十分に加熱された燃焼用の空気が放出するようになっているわけだ。

そして二次燃焼用の空気の噴出し口の設計も優れている。これが低い位置にあったりパイプが炉内に出っ張っていたりすると薪が当たったり、ダッチオーブンが入らなかったりと邪魔になるが、ドブレの場合は極限まで炉内の上部にくるように設計されていて、その存在も気をつけてみなければ判らないくらいになっている。

二次燃焼用の空気の取り入れ口の設計も上手くできている。前面扉を開いた時に上部に見えるスライドシャッターがそうだが、扉を閉じるとこの部分は見えなくなる。扉を閉じた状態だとガラスの外側部分のパッキンで炉室と分離されて二次燃焼用の空気は扉の上部側面の狭い隙間から取り入れ口に向かうようになっている。先日の扉を開けた写真で、本体側の前面上部左右に凹面が設けられていているのが判るはずだ。このため扉を閉めた燃焼中に空気が十分に加熱された状態でスライドシャッターに向かうわけだ。このシャッターの開閉も前面扉を閉めると直接は見えないが、扉の外側にシンプルで上手なアイコンで一目でどちらにスライドさせると開いて、どちらにスライドすると閉じるかが直感的に判るようになっている。ダンパーやエアーインテークの調整レバーをどう操作したらどう動くのかが判りにくい機種が多い中で、秀逸している。

さらに特筆すべきのは、そのメンテナンス性だ。煙突掃除をした際に煙突内部の煤を薪ストーブに落としても、二次燃焼用の空気噴出し口の上の二次燃焼室へ炉内から手が届くので薪ストーブを分解しなくても煤をかき出すことができるのだ。煙突を取り外したり、分解しないと煙突掃除できない「高級機」が多い中、ドブレのこの設計はすばらしい。本体の値段が多少高くても、煙突掃除や本体掃除をプロに依頼することを考えれば、自分で簡単にできるので数回で回収できてしまうと思う。また、二次燃焼室に手が容易に届くということは、この部分を時々チェックすることで自分がどういう燃焼状態で焚いているかも判断できるということでもある。

最後に外部構造だが、側面、背面は薪ストーブ本体の外側にしっかりした遮熱板が取り付けられていて、本体からの輻射熱が直接近くの壁などに当たらないようになっている。そのため、薪ストーブのかなり近くに物を置いても熱によるダメージもあまりない。壁の近くに設置できるというメリットもある。

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すごいです!よくぞそこまで調べ尽くしましたねぇ、さすが!
ヒゲがドブレを見たときは運転中と言うのもありましたが、それがドブレなんてその時は知りませんでした(爆)ただ美しいと言うこの一言でした(全体像と炎がです)。で、帰って調べたら目玉が飛び出ました・・・たかっ!今度落ち着いたらちょっと細かく見せて貰おうかと思っています。このタイプは700Gですねぇ、今はラインナップにはなくなってしまいましたが、独特の形ですねぇ、これの発展型がヒゲの見た760Cなんです。トップが平らになった感じです。他の使用はほとんど変わらないと思いますが、760Cの火室はセラミックで覆われて、二次燃焼がどこで起きているのか全くわからないんです。これもドブレの隠れた設計で純粋に大きな窓で薪が燃えていくゴージャスさを演出しているのかもです。とにかく窓に格子がないのはほんと綺麗で美しく感じました(薪が燃えていくのが)。ヒゲの所ではギリギリでドブレの35CB3がなんとかいけそうです。でもこれはなかなかセンスのいいデザインです。アトリエには最高なんですが・・日本には入ってないんじゃないだろうかと・・・。 削除

2008/5/20(火) 午前 11:15 [ ヒゲMac ] 返信する

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今ドブレのサイトでは80ページを超えるカタログがPDFで手に入りますですよぉ〜http://www.dovrepeisen.no/system/script/getfile.asp?id=168 削除

2008/5/20(火) 午前 11:15 [ ヒゲMac ] 返信する

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■ヒゲMacさま:

特に調べ尽くしたというつもりもなく、自然と目についてしまいチェックしてしまうんですよね。実際に薪ストーブを使っているユーザーならではの視点だと思います。多分「これから薪ストーブを導入したい」と考えている人はここまで見ないでしょうねぇ。

それにしても格子のない大きなガラスから眺める炎は本当に良いものですねぇ。炎と自分の目の間に遮るものがないから脳内補完しなくても純粋に炎だけを眺めることができます。

今度、シーズンオフにお知り合いのDOVRE 760CBを見る機会がありましたら二次燃焼室が炉の上にあって手が入ることを確認してきて下さい。それから扉の開閉レバーが700SLと違って回転式になっていますが、そのしっかり感や感触もお願いします。

ドブレのサイトのカタログのPDFの情報もありがとうございます。早速ダウンロードして見てみましたが、日本の輸入代理店で扱ってない魅力的な機種が多いですねぇ。35CB3も小型でセンスが良いモデルですねぇ。

2008/5/20(火) 午前 11:42 かわはら 返信する

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友人のDWコンベクションヒーターも灰受けから吸気できるので、前にほんの少し残った熾き火の上にぶっといのを乗せているのを見て、「いくらなんでも無理だろう」と思っていたら、下から吹き上がる勢いで無事着火していました。
このモデルは煙突へのバイパスが有るので、全体が煙突みたいに一直線になりますから、そんなのが特に得意なようです。
ちなみに、私のところの状況を参考までにブログに書きました。

2008/5/20(火) 午後 6:42 狸猫 返信する

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■田中@熊野さま:

DWも下部の灰受けから上部の煙突まで流れるようなドラフト効果で勢いが増していくようなシステムになっているようですね。強い燃焼を生むことで、太い薪でも焚きつけることができるのですね。

このあとそちらのブログも確認させていただきます。

2008/5/20(火) 午後 7:56 かわはら 返信する

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可変吸気(排気か)バルブですか?
でも、うちの父のストーブもそうですが、ユルユル燃焼が得意なタイプにも長所が有ると思います。
ですから、例えば現代風ペチカなどは、わざと煙道へ入る流速を落とす構造になっているものも有るそうです。

2008/5/20(火) 午後 9:48 狸猫 返信する

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そういえば、760は灰受けあるのですが、知り合いの所は灰受けを使わずにそこでピザとかを焼いてました。ですのでこの炎の上がるやりかたは多分やっていないのではないかと思います。
小型薪ストーブでは(特にマウンテン2bでは)ピザもダッチオーブンも夢ですです・・・とほほ 削除

2008/5/20(火) 午後 10:42 [ ヒゲMac ] 返信する

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ヒゲMacさん:
ブログ行きました。
金魚へコメントしました。

2008/5/20(火) 午後 10:59 狸猫 返信する

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■田中@熊野さま:

そうそう。緩やかな燃焼の薪ストーブもそれなりの良さはありますよね。屋外で焚き火をするかのごとく気をつけながらの焚きつけも良いものです。手を抜くと家の中が煙だらけになりますから、燻らせないで確実に点火する技術が身につきますよね。

2008/5/20(火) 午後 11:17 かわはら 返信する

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■ヒゲMacさま:

灰受け室でピザ焼きというのも面白いですねぇ。そこをオーブン代わりに使っているのですね。

小型薪ストーブでダッチオーブンをする場合は必ずしも炉内に入れる必要はないと思います。天板の上に乗せてもかなりイケますよ。そして炉内から熾き火を取り出してダッチオーブンの天板に乗せれば上下から加熱でき完璧です。

2008/5/20(火) 午後 11:20 かわはら 返信する

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