冬のあさと……太郎とちゃちゃとはまと
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寒暁や
神の一撃もて
明くる ・・・(作・和田吾朗)
冬の朝は好きだ。
その空がいい。
日の出の瞬間が織りなす
色と刻々と変わる様は
まさに
神の技。
今朝の夜明けの空を
数分おきに写して見た。
日の出の瞬間を。
わたしんちのネコ、茶々とはまが織りなす
仕草は
いつまでも見ていたいと思う。
そこには、
何の策略も、悪意もないから……。
この子たちが存在しているだけで
私の一日が、
桃色に彩られ、
おだやかに、流れるのだ。
私の座る傍の場所取りに
ちゃちゃとはまは、
はじめ、
争う。
はまが年増の女のように
きりっとして、その場所をゆずらない。
はまはいつも静かな強さを示す。
年下の茶々がいくら尻尾を太くして、威嚇したとしても、
はまはゆずらない。
其の場所、私の座っているすぐ横の……
ちゃちゃがあきらめる。
そして、
はまは何事もなかったかのように、
屈託ない寝顔を見して、
夢の中に……
【人の心を持った犬・太郎】は、
いつだって、この子たち、ちゃちゃとはまを、
愛して、守って、抱いて、露庵の中で
生きてくれていた。
それなのに……。
●【人の心を持った犬ー野犬太郎と私の日本平物語】ハート出版・遠藤初江・著
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