さようなら・・・リク。
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2月9日に他界したカピバラのリクに別れを惜しむかの様に 今週ファンのブログには、リクの素敵な写真や動画が掲載されました。 私も写真を掲載しようかと思いましたが ちょっと出遅れた感じですし 違った形で、多くのカピバラファンに愛されたリクの紹介をしたいと思います。 リクの生い立ちを、リクの目線で文にしました。 ぼくは、カピバラのリクです。 ウミ父さんと、マリリン母さんの間に 埼玉県こども動物自然公園で2009年4月1日に生まれました。 埼玉動物園では、家族いっぱいで暮らしていました。 お父さん、お母さん、お婆ちゃん、お姉さん・・・ その中でも一番、気の合うヤツは、やっぱり弟! よく喧嘩もしたけれど、すぐに仲直りして毎日が楽しかったけなぁ。 カピバラ家族以外にも 同じ家に赤色の大きな鳥達や、親戚の茶色の仔ねずみと暮らしていたっけ。 赤色鳥は、ぼくの背中を突いて、ちょっかいを出してきたり、 仔ねずみ達は、ぼくの大好物の野菜ごはんを横取りしたり・・・。 でも、一緒に生活してるんだから、仲良しの方が楽しい! だから・・・よいのだ。 それから、 生まれて間もない時から、 ずーとずーと、ぼくを大きな体で見守ってくれていた飼育員さん。 何時も青いシャツを着て、腕まくりをして、いっぱい汗をかいて、お話は情熱的で お掃除やご飯の支度、時には遊んでくれる、優しいお兄さんが大好きでした。 生まれて半年後の10月12日。 ぼく達、兄弟にハラハラドギトギの出来事がありました。 いつも会いに来ててくれる、お客さんが名前を付けてくれるという日。 多くのお客さん達で、ぼく達の家には入れきれなくて、家の外でなにやら相談。 ぼくからは、何をやっているの見えないから、 どんな名前になるか?ハラハラドキドキ。 変な名前になったら・・・どうしようと弟と心配していました。 すると、 しばらくして青色飼育員さんから僕達の決まった名前を聞きました。 ぼくは、「リク」弟は「ソラ」 動物園の近所に住んでいる優しいご夫婦が付けてくれたんだって。 心配して損した・・・ 弟のソラと素敵な名前に喜びました。 名前が付いた一ヶ月後の11月。 ぼく達に、悲しい出来事がありました。 それは、ウミお父さんと、ウチお婆ちゃんが家を離れることになりました。 分かれるのは辛いけど、大宮にある素敵なお家だそうで、 残った僕達も、この場所から1km先に引越しなくてはならないことを知りました。 分かれる時にお父さんに 「男に生まれたからには、何いつか家族と別れ新たな土地で暮らすのがカピバラの宿命だ」 「カピバラに生まれたからには、みんなを笑顔に幸せにするんだよ」 と教わりましたが、小さいほくには、その意味が分かりませんでした。 冬とゆう季節になりました。 春まれのぼくには、初めての寒さ、寒いよー。 でもでも、気持ちのいい素敵な時間がありました。 それは露天風呂、心も体も温かい、とっても癒される時間です。 ただ一つ、多くのお客さんに見られるのが少し恥ずかしいのですが。 そんな、寒い冬もお風呂で乗り切り春が来ました。 春は旅立ちの季節というそうですが、3月22日。 一番仲のよかった弟のソラが 大きな島の動物園にお引越しすることになりました。 寂しい気持ちをこらえて、お父さんに言われた 多くのお客さんに笑顔になってもらえる様に 頑張ろうと誓ったことを忘れません。 ソラは、大島動物園に行く途中、飛行機に乗って大きな空を見たそうです。 4月になりました。 ぼくは、なんと1歳のお誕生日を迎えることが出来ました。 4月4日には、いっぱいのお客さんがぼくの誕生日をお祝いしに来てくれました。 はじめてのぼくが主役。 ちょっと緊張したけけれど、優しい飼育員さんが大きなケーキを作ってくれました。 いっぱいのお客さんに、ハッピーバースディ♪の歌をうたってもらって 少し恥ずかしかったけれど、とっても嬉しかったです。 それから一週間後 突然、ぼくも住み慣れた埼玉から引越しをすることになりました。 今までお世話になった飼育員さん、仲のいい家族、優しいお客さんと離れるのは辛いけど お父さんに言われたように、ソラと誓った様に、新しい動物園で いっぱいの人たちを笑顔にする様に頑張ろうと思いました。 そんなぼくを励まし応援してくれるお客さんから、 いっぱいいっぱいの寄せ書き、引越しする車に詰め込んで埼玉を後にしました。 ソラは飛行機だったのに、僕は自動車、なんか損した気分です。 次の日の2010年4月12日から 新しい住家・・・日立市かみね動物の生活がはじまりました。 最初はひとりぼっちで寂しかったけれど 一緒に小さな鳥さん、アオクビアヒルのみんなと生活することになりました。 鳥さんとの生活は埼玉でもあるので慣れっこ、 でも美味しいご飯を横取りされるのはやなので、 鳥さん達の餌を先に食べることにしました、これが以外と美味しいです。 新しいお家は、とっても広い。 竹やぶがあったり、隣には池があったりと俗に言う日本家屋というやつです。 大好きな土もあります。 お腹が減ったら生えている草や竹が食べ放題だと思っていたら あっという間になくなってしまいました。 女性の飼育員さんも、やさしいから大好き。 ぼくのために美味しい果物をもってきてくれました。 ナシ、カキ、スイカ、どれも大好きでほっぺが落ちそうでした。 掃除が終わったら時には遊んでくれたり、退屈しないように色々おもちゃもくれました。 一人で寂しいぼくのために、クリスマスやハロウィンには楽しい飾りつけをお家にしてくれました。 とっても居心地がよくって、 たまに背中をストーブで焦がして女の子みたいに毛がくるん♪となることもありました。 こんなこともありました。ぼくが調子が悪いとき 大好きなパンにこっそりと薬を入れて、元気にしてくれました。 ちょっと苦かったけど、そこはカピバラだから、だまされた振りをして食べました。 そんな大好きなかみね動物園には いっぱいのお客さんがぼくに会いに来てくれました。 近所の人、日立市のみんな、以前いた埼玉で見たお客さんまで いっぱい会いにきてくれました。 ぼくだけ会いに来てくれるお客さんもいて、一日中、柵をはさんで隣にいてくれると なんだか落ち着いて眠くなっちゃう、目を覚ましてもお客さんは同じ場所に座ってました。 年があけて2011年、3月11日。 大きな音と共に、ぐらぐらと大きな揺れにおそわれました。 隣のペンギン君の家は壊れ、振り向いて海の方を見ると何時もと違う様子でした。 こんな怖い思いは初めて。お父さんやお母さんが恋しくなりました。 その大地震があってから ぼくに会いに来てくれるお客さんは、少なくなって みんな元気がなくなっちゃった様に見えました。 こんな時こそ! 今まで遊びに来てくれた愛してくれたお客さんをはげまそうと思って いつもより余計にとぼけた顔をしたり、間違えた振りをして鳥餌を食べたり 時には、飼育員さんに手伝ってもらって ぼくに餌を食べさせてもらう会を開いてもらいました。 ちょっとずつでも、ぼくを見て 男の子、女の子、赤ちゃん、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん 飼育員さん、園長先生、みんなが笑顔になって欲しいなぁと思っていました。 そんな辛い日が続き 大地震から、もうすぐ一年の2012年2月9日。 壊れた広場を工事するために、ぼくも、ちょっとだけ引越しをすることになりました。 でも、その時・・・ 目の前が急に真っ暗になって、 ぼくの住んでいたお家、友達のあひる君達、 大好きなかみね動物園が・・・だんだん小さく小さく小さく見えました。 そして、もう動物園には戻れなくなってしまいました。 ぼくは、 もっといっぱいのお客さんや友達を笑顔にしたかった もっといっぱいの人たちを優しい気持ちにしたかった もっといっぱい、飼育員さんにだっこしてもらったり、甘えたかった もっといっぱい、みんなと楽しいこと、時には辛いことを乗り越えたかった。 可愛い彼女も作りたかったかなぁ、可愛い子供も欲しかった うみ父さんの様に、いっぱいの子供達を育てて日本中の子供達やお友達を笑顔にしたかった。 そんなことは、もぅぼくには出来ないけれど みんなのことは忘れません、絶対に忘れません。 だから、みんなもぼくこと、りくのことを、忘れないでください。 やっぱり少しだけ写真を掲載します。 生まれて一週間目に撮影。 命名イベントの様子。 色々な候補が、4月1日生まれにちなんだ名前候補も。 1歳の誕生日会のケーキ、リクの晴れ舞台です。 かみね動物園に移動になる時にお客さん書いた寄せ書き。
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