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*嫌われ松子の一生*

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   ***STORY***             2006年   日本
昭和22年、福岡県大野島に生まれた川尻松子。お姫さまのような人生を夢みる明るい少女時代を過ごし、やがて中学校の教師となる。しかし、ある事件が原因で20代でクビに。その後、愛を求めて男性遍歴を重ねるたびにますます不幸になってゆく松子。いつしかソープ嬢に身を落とし、果ては同棲中のヒモを殺害して刑務所に服役してしまう…。                   〜〜allcinemaより


「下妻物語」にかなりハマッたので、気になって見たところ、”やはり・・”
どうも中島哲也監督ワールドに弱いみたいで、かなり涙し、それと共にちょっと落ち込んでしまいました。

事の始まりは、ふとした事件から。。清らかで、教育熱心なひとりの女教師だったのに、人をかばい、ちょっとした行き違いが起こって、教師を辞めることになってしまいます。
そこからあれよあれよという間に始まる転落の人生。

でも。。
それはある”きっかけ”ではあったけれど、元々底にあったのは、幼児期から親に愛されていない、という思い。(正確にいうと愛されていない。。と思い込んでいた・・なんですが。。)
どうも映画や小説の半分くらいがこの”親に愛されていない”が基になっているような気がします。しかもこの親も決して悪いわけではなく、病弱の妹がかわいそうなあまりに松子に強いてしまっただけなのです。

そこからは男運の悪さと不幸が束でやってきます。私自身は、”運が悪い”という言葉は嫌いです。それはそうなってしまう自分に原因があると思うから。この松子の場合も愛が欲しいがために相手に注ぎ込みすぎたり、言葉を強要したりしてしまうことが原因なので、最初同情の余地がないよう思えました。でも知らぬ間に”仕方のないこと”や”どうしても運が悪い”ことに共感してしまい、やるせない気持ちになってきてしまいます。

それはひとつには、”これで人生終わりかと思った”というシーンに感度も遭遇するのに、そこからちゃんと這い上がろうとする彼女の強さと明るさがあるから。そしてもうひとつは他人から見ると地獄といえるような場合でも、彼女は幸せの極地にいる・・ということです。

それと共に持っているのが、前作「下妻物語」のヒロインを同じく、夢見がちで、乙女のようなところ。たまに現実から浮遊し、傍観しているような不思議さがこの悲惨な人生を少し緩和しているようです。



どうしようもなく悲惨な人生。そのまま映画にしたら見られないくらい暗くなってしまうのに、この映画はキッチュでポップ。CGやアニメ、ミュージカルなど多彩な映像表現を駆使して明るく仕上げています。そしていつも囲まれているのは、花。ガーベラ、薔薇、トルコキキョウ、パンジーなどそれぞれの色が強調されていて、鮮やかに。又はさりげなく散りばめられていて、明るさに一役買っています。

又、昭和という時代背景なので、天池真理や五輪真弓の歌が流れ、トイレットペーパーがなくなったオイルショック、平成という元号の発表の映像。。などなどがTVのニュースという形で挿入されていて、懐かしいです。


松子はただ愛されたかった,そして故郷に帰りたかったのですね。
見終わって、自分が今までこういうことと無縁で生きてきたことが奇跡?であり、感謝しなければいけないことと思うまでになりました。



監督:中島哲也
出演:中谷美紀/瑛太/伊勢谷友介/木村カエラ/蒼井そら/柴咲コウ/片平なぎさ/本田博太郎/奥ノ矢佳奈/ゴリ/榊英雄/マギー/竹山隆範/谷原章介/甲本雅裕/キムラ緑子/角野卓造/阿井莉沙/宮藤官九郎/谷中敦/劇団ひとり/大久保佳代子/BONNIE PINK/濱田マリ/武田真治/木野花/荒川良々/渡辺哲/山本浩司/土屋アンナ/AI/山下容莉枝/山田花子/あき竹城/嶋田久作/木下ほうか/香川照之/市川実日子/黒沢あすか/柄本明

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閉じる コメント(46)

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てなわけで・・・下妻レンタルしちゃいました(笑)色的にもかなり好きな画です☆PVの要素盛りだくさんですね。TB返ししますねぇ〜

2006/11/20(月) 午後 6:18 [ - ] 返信する

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あ。MASAさん。これがきっかけで下妻もご覧になったのですね。土屋アンナちゃんも最高!

2006/11/20(月) 午後 10:30 car*ou*he*ak 返信する

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オモシロかったです。なんで劇場で観なかったんだ!私のバカ!って思いました。お花キレイでした。こんな雰囲気好きです。松子さんには、私から「あなたはみんなから愛されているんだよ」って言っておきます(笑

2007/9/25(火) 午後 9:53 MIYA 返信する

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これMIYAちゃんワールドにもぴったりですよね。
あ・みんなから愛されてるって言っておいてね。よろしく〜

2007/9/25(火) 午後 9:56 car*ou*he*ak 返信する

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列記された役者の数、凄いですね〜贅沢な使い方ですね〜(笑)しかしどの役も個性があって、面白かったですね。『下妻物語』といい中島ワールドにははまってしまいましたわ(笑)遅くなりましたが、TBお返しさせてくださいm(_ _)m

2008/2/26(火) 午前 5:21 [ - ] 返信する

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yaskazさん。私もこういうの大好き。徹底していていいですよね。
そしてとても悲惨なのに常に前向きなところがグッド。
私も中島ワールドに嵌ってしまいました。

2008/2/26(火) 午後 9:07 car*ou*he*ak 返信する

ちょっとしたキッカケで歯車が狂い、雪崩をうったような不幸の連続でしたが、何か笑っちゃう明るさのある映画でした。中谷美紀の熱演と中島監督の妥協ない演出の勝利でしたね♪

2008/10/22(水) 午後 11:17 やっくん 返信する

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やっくんさん。ほんと雪崩っぽい転落の人生でした。
それでもこんなに根っから明るいのは素晴らしいですね。
確かにそのおふたりのおかげです。

2008/12/9(火) 午前 10:06 car*ou*he*ak 返信する

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観ているほうにはもう笑うしかない(?)ほど不幸が重なる主人公に、自分とは境遇は違えどあまりに可哀想で、鑑賞後にちょっと落ち込みました。中谷美紀の演技は素晴らしかったです。『下妻物語』が未見でこれも良い作品のようなので、是非観たいと思います。私もTBしていきますね

2008/12/11(木) 午後 7:19 ディンドン 返信する

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Dingdongさん。確かにあまりの運命にちょっと辛くなってしまいます。でもこの映像がキッチュだから救われてますよね。
下妻物語も是非!

2008/12/16(火) 午前 0:16 car*ou*he*ak 返信する

確かに普通にこの話を撮っていたら暗いし面白くないかもしれないですね。それをカラフルでミュージカル仕立てで面白く、しかも考えさせる部分もあるように仕上げているので、それを考えるとやっぱりすごいですね。TBありがとうございました。

2009/1/20(火) 午後 4:04 nobuko 返信する

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物語の世界さん。これ普通に撮ったらとんでもない映画になってしまうところでした。でも浮世離れした映像で撮ったからこそ、調和がとれて、悲惨さw感じすぎずに済みました。
私の好みの作品です。

2009/1/20(火) 午後 5:56 car*ou*he*ak 返信する

昨夜、この映画を観ることができました。そして、最後のコメントにある、同じような思いをかみ締めたところです…。

2009/6/26(金) 午前 8:47 NZ_RR 返信する

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nzさん。ハチャメチャな映画のようですが、とても深く
ただ松子は愛を求めていたんだな〜っていうことが
ひしひしと伝わってきました。
いい作品ですね。

2009/6/26(金) 午前 9:00 car*ou*he*ak 返信する

すいません
これちゃんと観てなかったので
昨日、改めて再見しました
で、この監督のデコラティブなタッチが
すごい苦手で(要するにジャン・ピエール・ジュネですよね)
入りにくかったのですが
だんだんよくなって
結局それなりに楽しめました(笑)

で、お訊ねしたいのですが
この映画版には元ネタがあると
聞いたことはありませんか?
思い当たる小説(映画)があるのです
邦画に疎く、また当時のことをまるで覚えていないため
ご存知でしたら教えてもらえると嬉しいです
ヨロシクお願いします

2010/6/10(木) 午前 9:09 [ HK ] 返信する

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HKさん。あ。うまい!
ほんとジャン・ピエール・ジュネだわ。
これハヤメチャなようでいて実は深いですよね。
う〜〜んと・・確かに元ネタあるって聞いた覚えが・・
でも思い出せません。すみません。

2010/6/10(木) 午後 10:22 car*ou*he*ak 返信する

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テンションの高さに最初はついていけなかったのですが(笑)、松子の愛されたいという強い思いに切なくなりました。
そうそう、昭和史と絡めてあるのも懐かしく面白かったですね。
TBさせてくださいね。

2010/6/24(木) 午後 11:53 Swan 返信する

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Swanさん。最初はちょっと驚いてしまいますし、ついていけない〜っていう感じもしますよね。
でもそのうちたまらない!引き込まれました。
これっ大好きです。

2010/6/25(金) 午前 9:51 car*ou*he*ak 返信する

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相変わらず原色を基調としたポップな映像に、悲壮感は感じませんでした。

2010/8/23(月) 午後 9:30 mossan 返信する

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もっさんさん。そうでうsね。悲惨なお話なのにポップな
色遣いなので楽しくさえありました。

2010/10/1(金) 午後 3:45 car*ou*he*ak 返信する

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