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*ダークナイト*

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   ***STORY***             
ゴッサム・シティーに現れた最悪の犯罪者ジョーカー彼は、マフィアたちに成り代わってバットマンを追い込む“ゲーム”を開始。それは「バットマンが正体を明かさなければ、毎日市民を殺す」という卑劣なルールで、戦いの中ゴードン警部補も凶弾に倒れてしまう。ブルースは遂にバットマンの正体を明かすことを決意。記者会見に登場しようとするが、それを制したのは新任検事で“光の騎士”と慕われるデントの意外な行動だった……。     gooより


ボブ・ケインによるアメリカン・コミックス『バットマン』を原作とした、
1989年から続く実写版シリーズの第6作。
また『バットマン ビギンズ』に続く新生バットマンシリーズの2作目となります。

ものすごく深くて、哲学的な作品で、これは素晴らしいです!!

ジョーカーの目的はお金ではありません。
心理ゲームを楽しむかのように、人間のこころを崩す状況を仕掛けてきます。
そのためにジョーカーは”状況を用意する”のです。

それらは人間にとって一番イヤなことばかり・・

*ワイロを使って買収する
それぞれの人間の弱点につけこみ買収します。
そして命令を下すのですが、当人は全体像がわからないのでそれは一体どういうことかわからず行動。
でもそれは大きなことにつながってしまいます。

*一番高潔と思われている人間を堕落させる
警官の中でもとりわけ高潔と思われる人に大きな打撃を与え、復讐の鬼にしてしまいます。
社会が混乱に陥っているのに彼は全体が見えず、ただ個人的な恨みを晴らすことだけに
集中してしまいます。
復讐して、同じことを相手に与えても得ることなどありません。
ラストは特にひどいものでした。
でもそれだけ深く愛していた・・ということでもありましたね。

*二者、もしくは三者択一という状況を作る
これ。人間にとってこの状況は最悪です。
『ソフィーの選択』でもそうでしたが、生死のかかっている人を自分で選らばなくては
ならない・・ということは落としてしまった方の人のことを一生思っていかまければならないのです。
今回は自分たちの乗っている船で・・という設定もありました。
囚人でも一般市民でも命の重さは同じです。
誰にも選ぶ権利などありません。
でもこのシーンではジョーカーの目論見ははずれ、救いが見られました。

バットマンの描き方も複雑です。
本当は正義のヒーローであったはずなのに、彼はそうともいえなくてけっこう罪も
犯してますし、行動に悩んでもいます。
そしてジョーカーとは磁石のような関係。

今までの映画はヒーローが登場し、悪を倒してスッキリと終わるものでした。
でも最近はそう単純にはいかず、物事や世界の複雑さを描いています。
映画としても見ごたえたっぷりですが、けっこう展開が早いのでついていくのに
ゼイゼイし、内容も深くて悩むことも・・
単純に娯楽だった映画がいい意味でどんどんと変わっていっていることも感じました。


さてこの映画の大きな見所はキャストです。
ご存知のようにヒース・レジャーは撮影後に亡くなってしまったのですが、
彼の演技は真に迫るもの。
何か深いトラウマを抱え、みんなが破滅していくのをニンマリと眺めている・・
本当にすごかったです。
名優と言われるための条件のひとつとして、善人と悪人の両方演じられる
ということが挙げられると思います。
彼はまさに高いレヴェルでこれを成し遂げました。
きっと後々まで
『羊たちの沈黙』のレクター博士ことアンソニー・ホプキンス、
『シャイニング』ジャック・ニコルソン
と並んで称されることになるでしょう。

光の騎士"ハービーを演じたアーロン・エッカートも見事でした。
高潔さと誠実さがあって元々あるスマートな所作、さわやかな雰囲気も漂わせていて
まさに彼もヒーローでした。
それがある事件を境に怒りの感情を剥き出しにしていく様子が迫力満点。

執事アルフレッドのマイケル・ケインは、いつもそっとブルースに付き従っていて
色々と思うことはあるでしょうに、ぐっとこらえて必要以上に言いません。
でもセリフの奥があってさすがです。

ゴードン警部補を演じたゲイリー・オールドマンは、なんとか平和を取り戻そうと奮闘して
してはいるものの、ハービーもどの迫力もさわやかさもありません。
でも普段は押しが弱かったのに、使命に燃えたときにはぐっと力強くなるあたりがすごかったです。

フォックスのモーガン・フリーマンは、全体に飄々としています。
でもアルフレッド同様、押さえた演技でバットマンを見守っていて、余裕の演技でした。



バットマンが、ゴッサム・シティーの悪を一掃しようと正義を振りかざせば、かざすほど、
ジョーカーはじめ悪の力が呼応するように爆発してしまう・・
なんだか今の世界の国々の関係を描いているようでもありました。



監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール /ヒース・レジャー /アーロン・エッカート
マギー・ギレンホール /ゲイリー・オールドマン /マイケル・ケイン /モーガン・フリーマン

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金目当てでないジョーカーの行動心理、闇で謎だけに怖かったですね。そうですね、二者択一を迫るジョーカーの狂気、術中にはまって彼女を失ってしまい、デントは復讐に身を委ねるかと思ったら、一般市民はギリギリ冷静に対応した、良かったですね。TBありがとうございました、お返しさせてくださいm(_ _)m

2008/8/18(月) 午前 5:27 [ - ] 返信する

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Yaskazさん。ジョーカーにはまだまだヒミツがありそうです。
自分が手を下す・・というよりもそういう”状況”を作り出してしまうことの方がコワイですね。
あの船の中の人たちの選択にはほっとし、救われました。

2008/8/18(月) 午前 9:29 car*ou*he*ak 返信する

一時帰国中に観てきました!
前作の『ビギンズ』が個人的にあまり好きでなかったので、あまり期待しないで観たんですが、意表とついた複雑な展開とほどよいアクションとで終始楽しむことが出来ました!
ヒース氏のキレまくったジョーカーは素晴らしいですね!ただ、私の場合は小さい頃に観たせいなのか、ニコルソン版ジョーカーの方が頭に焼き付いてます…
アメコミ発の映画にしてはレベルが非常に高い秀作ですね!
TBいたします!

2008/8/22(金) 午後 3:16 Mijah 返信する

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Mijahさん。これはすごいですよね。マイナー好きでも充分楽しめるほどの内容ですし、アクションもバッチリでした。
そうなんですか。ニコルソンのは私、ちゃんと覚えてないのですが
確かにインパクトありましたよね。
でもヒースさまのジョーカーがこれで見納めだと思うと
悲しくなってしまいますね。

2008/8/22(金) 午後 3:57 car*ou*he*ak 返信する

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ニコルソンのファンとしては彼を超えたっていう言葉を目にする度に、そんなアホなって思ってたんですが、観終わって納得でした。脚本の力も大きいとは思いますが、ヒース凄かったです。作品も仰るように哲学的な雰囲気を感じました。研ぎ澄まされた善と悪?ジョーカーの悪だけでなく、止めを刺せないバットマンや起爆装置をポイ捨てしたフェリーの囚人の善も気持ちよかったです。ゲーリー・オールドマンの警部も渋かったしヒースだけでなく役者が揃ってました。バットマンの文字が題名から消えてたのに、十分納得でした。よかったです(^^♪。

2008/8/22(金) 午後 5:36 shin 返信する

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観てきましたよ…さすがHW映画…
残念な事にヒースレジャーのブロークバック・マウンテンも見てなかったから、
今ひとつ感情移入して観れませんでしたね…
メイクで表情がよく見れなかったようにも感じましたが…?

2008/8/22(金) 午後 5:55 sanae 返信する

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Shinchanさん。ニコルソンファンでそういう意見の方、多いですね。
ヒースファンではありませんし、お顔が全然見えないのに、あのジョーカーに魅せられてしまいました。
フェリーの囚人の行動。一番気持ちよかったです!!
ジョーカーの誤算でした。
他の役者さんたちもみんな光ってましたね。

2008/8/22(金) 午後 11:10 car*ou*he*ak 返信する

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sanaeさん。メイクで全然わからないのに、実は2度ほど彼の本当の目が見えた瞬間がありました。いつものヒースを全然違う役柄なのによくもこんな演技ができたものです。すごいです。
BBMは是非ともご覧になってくださいませ。

2008/8/22(金) 午後 11:12 car*ou*he*ak 返信する

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今日、この映画を観てきました。

観た後で思い浮かんだ言葉がありました。「汝、左手に伝えることなかれ」。聖書の言葉です。

良いことをしたということを周囲に伝えてはいけない、と諭したボランティア精神を表わす言葉です。

誰かに褒めてもらうために善行をするのではない。。。。
だからこそ、この映画は奥の深い映画となり心に残ったのだと思います。

2008/9/1(月) 午後 9:01 KOKO 返信する

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kokoさん。すごいです!なるほど。
誰かにほめてもらうために良いことをするのではないのですね。
本当に奥深い映画でした。

2008/9/4(木) 午後 6:22 car*ou*he*ak 返信する

お久しぶりです。
(というか、今ごろここに書き込んで気づいていただけるかどうか・・)
やっと映画記事を少しずつまた書き始めたのでまいりました。
「ダークナイト」すごかったですね。
今年の恐怖はヒースかハビエル(ノーカントリー)か、どちらにしても
ただ暴力や悪を楽しむ、成し遂げることだけのために行動するのが
とてつもなく怖かったです。
マイケル・ケイン良かったなぁ。黙って手紙を焼くところ、泣かされました。

2008/9/17(水) 午前 2:30 shiromi 返信する

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SHIROMIさん。こちらこそご無沙汰してしまいました。
ちゃんと気づきましたよ〜
これはすごい作品でしたね。
人間の弱さがあぶりだされました。
そうですね。目的や恨みがないのになされる殺人って
ほんとコワイです。

2008/9/17(水) 午前 9:48 car*ou*he*ak 返信する

遅ればせながら鑑賞しましたのでTBさせていただきますね。
しかし劇場で観なかったことを後悔しました。

2008/12/27(土) 午前 7:17 [ BARRY ] 返信する

ヒースのジョーカーは凄かったです(*´・д)(д・`*)ネー
ストーリーも目がはなせず面白かったです。
一番上の写真のシーン、すごいシビレました(。→ˇ艸←)
TBしますねww

2009/1/19(月) 午後 8:31 翔syow 返信する

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barry_guiler さん。これは思ったより深くて、いい作品でした。
そうですね。残念でしたね。

2009/1/22(木) 午後 6:13 car*ou*he*ak 返信する

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syowさん。ヒースのジョーカーは鬼気迫るものでした。
ストーリーも深かったですね。
スリルも満点でした。

2009/1/22(木) 午後 6:15 car*ou*he*ak 返信する

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『ブロークバック・マウンテン』を観たときは、ヒースがこんな役をできるとは夢にも思いませんでした。20代にして、すでに完成された俳優だったのかもしれませんね。
個人的には悪役のイメージが強いゲイリー・オールドマンの善人らしさを出した演技が印象的でした。善人・悪人を上手く演じられるという意味で、彼も名優なのでしょうね。TBさせてくださいね

2009/1/29(木) 午前 8:15 ディンドン 返信する

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Dingdongさん。そうですよね。温和なヒースがこんな役を・・
想像もできませんでした。
どんな役でもこういうレヴェルでこなさるって天才的だったのでしょう。そうそう善人っぽいゲイリー・オールドマンがよかったです。
彼もどちらも演じられますね。

2009/2/13(金) 午後 9:25 car*ou*he*ak 返信する

人間の闇の部分をあからさまにした上で、ちょっとだけ救いを入れているところが見事ですね。
キャストも、それぞれ役柄にピタリとは待って、すばらしかったです。

2009/8/29(土) 午後 6:01 kuu 返信する

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kuuさん。まさにそうですね。ただのヒーローものと思いきや
そんなことはなくて、人間の心の中の闇の部分に迫ってました。
ヒースはじめみんなぴったりでしたね。

2009/8/29(土) 午後 11:23 car*ou*he*ak 返信する

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