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   ***STORY***
ロジャー・フェリスはCIAで最高の腕を誇るスパイ。世界中の戦場で常に死と隣り合わせの彼の任務を決めるのは、遠く離れた安全な場所で、時には子供の世話をしながら命令を下すベテラン局員エド・ホフマン。彼らの目的は、地球規模の破壊を含む爆破テロ組織のリーダーを捕まえること。正体不明のその男を罠にかけるには、味方すらも欺く完璧な嘘をつかなければならない。世界を救うのは、いったい誰のどんな嘘なのか…?   gooより


あまり評価が高くないようですが、とっても感動!!
宣伝ではCIAの主任、ホフマン=ラッセルクロウと現地工作員フェリス=レオナルド・
ディカプリオとの対決が前面に出ています。
でもこのふたりより、むしろヨルダン側のハニとフェリスの人間としての対決の方が重要。
この見方を間違えると楽しめないと思います。
中東情勢については知っていた方がよりいいですが、かといってあまり詳しくなくても
大丈夫です。

まず主要3人のまとめを・・
*ホフマン*
CIA中近東局の主任。ほとんどアメリカにいてPCやケイタイを駆使して各地に命令を出しています。
かなりの豪邸に住んでいて、家族もいるけれど奥さんとの仲は良くないよう。
子供の送り迎えなどしながら、ものすごく重要な指令を出していて、違和感がありますが
24時間体勢ですからそれも仕方ないのでしょう。
でもどこかすべてがバーチャルです。
*フェリス*
CIA中近東局所属の現地工作員。中東での勤務が長いとみえて、各国の状況を知り尽くし
アラビア語が話せます。彼らと接しているうちアラブの人たちの気持ちがわかってもいます。
そして実際の戦闘でもかなりの腕前でホフマンとしては彼の存在はとても大事でしょう。
*ハニ*
ヨルダン情報局のトップ。もともと王族の一人で、かなりの権力を持ち主。
貴族のようなものですから外見も仕草もかなり優雅。
でももちろん非情な部分もあって彼の拷問は厳しそう・・
嘘がなによりキライでフェリスにも作戦に協力する代わり、絶対に嘘をつかないと約束させるのです。

主にこの三人の駆け引きが見所なわけですが、一応一番権力があると思われるのがホフマンです。
でも人間として一番劣るのは彼。
まずあいさつというものが出来ません。ハニと初めて会ったときにもそうで、会うなり
いきなり見下したようなしゃべりですから礼儀というものを知らないといってもいいでしょう。
そして主語がアメリカになることもしばしば。
これはイギリス人であるリドリースコットのアメリカに対する皮肉でもあるのかもしれませんね。
ちょっとメタボっぽくてめがねを落し気味にかけて、上目使いに人を見る・・ラッセルクロウが
とってもうまいです。

それに比べてフェリスは目上の人に対する礼儀をわきまえてました。
ハニもまずそこを気に入るのですが、かといってこのふたりは”敵”の部分もあるわけだし
CIAとしては秘密の戦略を知られるわけにいきませんから、フェリスはその板ばさみになって
相当苦しみます。
でも多分ハニはそんなことも理解してるのでしょう。
怒ることもあるけれど、きちんと彼の人間としての気持ちをわかってくれます。
このふたりの対決とある種の友情の動きを追っていくと、とってもわかりやすいし、感動的です。
人間としての品格が似てるのでしょうね。

映画として迫力あるシーンも満載。
舞台は中東だけではなくてイギリス、マンチェスターやオランダ、アムステルダムでの
爆破テロなども出てきます。確かにこのテロの波はこれからヨーロッパへもどんどんと
向かうのでしょうね。

もうひとつすごいのは、小型カメラ搭載の無人の小型グライダーです。
かなり高い高度で飛んでますが、フェリスが砂漠や街の真ん中で撃ちあいになっても
このカメラがすべてを把握しているので、すぐにヘリの応援がやってきます。
だから見ていて安心。
・・と思っていたら、肝心なところでまかれてしまいました。
これはレッドクリフに通じるようなアラブ側の戦略で、お見事!!
こんな方法があったのですね。

それからこれは純愛物語でもあり、現地の看護婦さんアイシャとのことがこの
映画でほっとできるところです。
エキゾチックな美人なので、これでは参るでしょうね(笑)
彼女のことをどれだけ想っているか。それがラストのカギになっていきます。


こういう映画を見ていつも思うことは、欧米社会とアラブ社会の相容れなさです。
元々文明は中東が発祥の地があるのにそれをリスペクトできない大国。
欧米から受けた屈辱を報復という形でしか返せないアラブ社会。
ずっと平行線で来てますが、全世界の人が根本的な相互理解を望んでいます。

監督:リドリー・スコット
原作:デイビッド・イグネイシアス
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオ /ラッセル・クロウ /マーク・ストロング
ゴルシフテ・ファラハニ

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閉じる コメント(68)

前半はちょい頭ついていけなかった〜〜(笑)主人は寝てました〜(爆)中盤からは3人の個性に騙し合いに引き込まれました〜!!久し振りにゾクゾク っとしました〜☆ TBさせて頂きます♪

2009/1/3(土) 午前 0:17 wakuwakuwakappchan 返信する

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アイシャとの恋の行方はほっとしました。ここだけですな。

2009/1/3(土) 午後 9:09 mossan 返信する

暮れに観ていましたが、やっとアップしました^^;
好きなジャンルの映画です。見応えありました。
ディカブリオを見直した映画でもありました〜♪
TBさせて下さいね〜。

2009/1/4(日) 午後 1:23 ふぇい 返信する

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SHIROMIさん。そうですね。森の中のシステムオタクくんのシーン。面白かったです。実際にいそうですね。
テロ事件を創り上げてしまうのも怖いけれど現実味がありました。

2009/1/4(日) 午後 6:03 car*ou*he*ak 返信する

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サムソンさん。ラッセルクロウはあんなに太っていかにも”アメリカ”そのもの。うまかったですね。
レオさまは名優への道をまっしぐらです。

2009/1/4(日) 午後 6:05 car*ou*he*ak 返信する

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わかさん。こういう作品って人物と背景を理解するのが大変ですよね。私も結構危なかったです。
でも三人の個性を楽しめました。

2009/1/4(日) 午後 6:06 car*ou*he*ak 返信する

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もっさんさん。そうですね。アイシャはミステリアスでとてもきれいでした。彼の気持ち。わかりますね。

2009/1/4(日) 午後 6:07 car*ou*he*ak 返信する

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フェイさん私もレオさまは童顔ゆえ好きではなかったのですが、最近は素晴らしい活躍ぶりで、見直してます。
精悍ですね。

2009/1/4(日) 午後 6:09 car*ou*he*ak 返信する

アメリカをちゃんと批判していて、「愛」も表現されていて、
観てよかったです。ありがとうございました。(観る前に参考にさせていただきましたので♪)
TBもさせていただきました!

2009/1/7(水) 午前 9:27 [ ☆chikori☆ ] 返信する

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chikoさん。それは良かったです。
政治問題もしっかり描かれているものの、中心は愛の物語でもあり、とてもいい作品でした。

2009/1/7(水) 午前 9:33 car*ou*he*ak 返信する

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アメリカと中東諸国の相容れなさ、やはり宗教問題がからんできますね。
自爆テロなんて、宗教がからまないと、普通じゃ考えられない行為です。
作品としては、見ごたえたっぷりでしたが、いろいろ考えされられました。

2009/1/13(火) 午後 1:12 ffa**77 返信する

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ふぁろうさん。そうですね。どうしても宗教問題が絡んできてしまいます。どうしてお互いリスペクトして、わかりあおうとしないのでしょうか。ほんと色々と考えてしまいます。

2009/1/13(火) 午後 5:25 car*ou*he*ak 返信する

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TBありがとうございました、こちらもTB返ししまーす(*^-^*)
これはワタシもみてよかったなぁって思いました!
いろいろ考えさせられるカンタンには答えが出せない問題ですが、
エンタメ性もある、見ごたえある作品ですよね。
それにしても、ラッセル・クロウにアメリカ人を演じさせるなんて面白い!

2009/1/14(水) 午前 0:42 りりぃ 返信する

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りりぃさん。この問題は奥が深くむずかしいですが、エンタメ性が
あるので助かりました。
こうして少しづつ興味を持っていけるといいですね。
ほんとラッセル・クロウ=アメリカでしたね。

2009/1/19(月) 午前 0:09 car*ou*he*ak 返信する

こんばんは、ご無沙汰しています<m(__)m>
今日、この映画を送れば遅ればせながら見てきました。
この先はどうなるんだろう?とハラハラドキドキしながら...
最初、この人誰だろう?と思ったら、ラッセルクロウ.。ooO(゜ペ/)/ひゃ
かなりメタボなオヤジでした(笑)
場面(国)が次々と変わって行くところもかなり見応えがありました
中東の問題は奧が深いですよね〜、一日も早く、世界に平和が訪れて欲しいものです

2009/1/22(木) 午後 10:23 regina 返信する

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この作品はフィクションですが、こういう事は実際にあるでしょう。
だからこういう作品を見て、世界にはこういう問題も起きているんだと感じることができました。
TBさせてください!

2009/1/27(火) 午後 1:20 かず 返信する

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reginaさん。こちらこそご無沙汰してしまいました。
ラッセルクロウ。まあ役のためでしょうが、かなりでしたよね。
彼自身がアメリカを体現してました。
中東問題は奥が深いのでよくわかりませんが、早く解決してほしいですね。

2009/1/27(火) 午後 8:51 car*ou*he*ak 返信する

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かずさん。そうなのでしょうね。今この瞬間にもこんなことが地球のどこかで起きているのかもしれません。リアリティがありますね。

2009/1/27(火) 午後 8:53 car*ou*he*ak 返信する

確かに純愛物語のところは印象的でしたよね・・・。何となく見終わった後の余韻が長かった映画でもあります。遅ればせながらTBさせていただきます!

2009/5/15(金) 午前 0:00 takutaku! 返信する

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たくたくさん。けっこう純愛モノとしてもとらえてしまいました。
余韻が残る作品でした。

2009/5/16(土) 午後 9:54 car*ou*he*ak 返信する

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